Nikon NewFM2

2017.01.09

Nikon NewFM2写真がうまくなるフィルム一眼レフ

Nikon NewFM2

Nikon NewFM2
初めて中古マニュアル一眼レフを触る人のカメラとして、そしてプロのサブ機として。

NewFM2は、機械式フィルム一眼レフの最終形態かつ最終型として、多くの人に愛されてきたカメラです。

長い間に渡り写真学校の新入生の教材として指定されてきた、という逸話もあるこのカメラ。
現に写真学校に通った知人によると、新入生が50mmと一緒に中古で買うことは非常に多いようです。
すべての面において「スタンダード」であることこそが、他のカメラとは違うこのカメラならではの特徴であるのです。

他のカメラについて考えるときの基準となるカメラ、それがNikon NewFM2。
はじめての中古フィルム一眼レフ選びの正解と言い切ってもよいと思います。

使えば使うほど写真がうまくなるカメラかもしれません。

今回は中古カメラ専門店サンライズカメラのスタッフが、New FM2の魅力についてお伝えします。

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Nikon NewFM2

偉大なるスタンダード、それがNikon NewFM2。
まずはその性能と特徴について見てみましょう。

Nikon NewFM2の性能・スペック

FM2ブラック
ブラックボディ

形式35mm一眼レフカメラ
シャッター速度B、1秒〜1/4000秒
シンクロ速度1/250秒
縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター
機械式
露出計TTL開放中央重点測光
AEなし
ファインダー視野率約93%
倍率約0.86倍
レンズマウントニコンFマウント
対応レンズAi化以降のニッコールレンズ
(Ai連動爪跳ね上げ機構がないためオートニッコールの使用は不可)
電池SR44もしくはLR44を2個
発売年1984年
(初代FM2は1982年)

至ってスタンダードな機械式フィルム一眼レフカメラ。
それがNikon NewFM2です。

露出モードは当然ながらマニュアル露出のみ。
フォーカスも当然マニュアルフォーカスオンリー。

余計なものはなにひとつありません。

シャッター速度を決め、絞り環を回し、ファインダーを覗いてピントを合わせる。
プリミティブな写真表現の基礎を学ぶのに、これ以上の教材はありえません。
写真学校の指定教材の座に長い間君臨していたのもうなづけます。

シャッター速度はバルブと1-1/4000、シンクロ速度は1/250。
LED表示の露出計。
伝統のNikon Fマウント。

このカメラにあるものはたったそれだけ。

ですが、そのシンプルさこそがこのカメラを貴いものとしているのです。

1/4000 マニュアルカメラの最終進化

Nikon NewFM2 軍艦部

とはいえ、ただシンプルなだけのカメラで終わらないのがこのNikon NewFM2の凄いところ。

もしこれが、1/1000の布幕横走りシャッターを積んだ平凡なカメラだったら、このカメラがここまで多くの人に愛されることはなかったでしょう。
プロに愛用されるということもなかったかもしれません。

Nikon NewFM2を機構的に特徴づける部分。
それが超高速シャッターです。

このNewFM2をはじめ、1980年代のNikon 中級一眼レフの特徴だったのが1/4000の超高速シャッターでした。
F一桁機のNikon F3の最高速が1/2000だった時代、NewFM2をはじめとする3種のカメラ(「コンパクトニコン」 FM2、「シンプルニコン」FE2、「マルチニコン」FA)は一気に露出にして1段分の高速化を成し遂げたのです。

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高速シャッターを実現したのは、シャッター幕の強度と軽量化を両立するためのハニカム構造でした。
シャッター幕に蜂の巣型の模様をエッチングすることで、それまでの縦走り金属膜シャッターに比べてシャッター幕を高速で走らせることができるようになったのです。
(ただし後期型ではコストダウンと技術進歩のため、このハニカム構造は省かれています)

どんな明るいレンズでも開放撮影を可能とする高速シャッター。
そして、この高速シャッターには、プロが注目するとある副産物を産んだのです。

設計に無理があるわけでもないので、中古でもシャッターは快調に動作してくれますよ。

中古ニコンカメラならサンライズカメラ
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FM2とNewFM2

じつはNewFM2が製造されるまでの短い間、ただのFM2というカメラが生産されていました。

FM2とNewFM2の違い。
それはストロボのシンクロ速度でした。

FM2は1/200で同調、NewFM2は1/250で同調
わずかな差ではありますが、NewFM2ではより使いやすく、露出の計算も簡単な同調速度を実現したのです。

さて、この高速なストロボ同調速度は、プロにとってもうれしい機能でした。

一眼レフカメラに一般に使われるフォーカルプレーンシャッターでは、構造上、ストロボ同調速度以上でシャッターを切るとストロボが使用できない、という問題がありました。
ハッセルやマミヤのような中判スタジオカメラがレンズシャッターを採用しているのもそのためです。

それまでのフィルム一眼レフの同調速度は、1/60か1/125。
F一桁のF3でも1/80と、プロにとっては不満の残る速度でした。

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そこに1/250でシンクロ可能なNewFM2が出現したのです。
プロのカメラマンも、本来は中級機であるNewFM2をこぞって使うようになりました。

写真学校の学生から第一線のカメラマンまで、結果としてNikon NewFM2はすべての人に愛用される一眼レフカメラとなったのです。

旧FM2も製造台数が少ないわけではないと思うのですが、製造期間の違いからか、中古ではNew FM2のほうがずっと多く見かける印象です。

写真がうまくなるカメラ

さて、このNikon FM2は、使えば使うほど写真がうまくなるカメラだといえるでしょう。

いまでも写真学生が中古で手に入れて現役で使うという理由。
それはいったい、どんなものなのでしょうか。

シャッター速度と絞りとフォーカスを自分で合わせる撮影行為

Nikon NewFM2

マニュアル露出とマニュアルフォーカスだけのカメラ。
露出計以外電装部品がなにもないカメラ、それがNikon FM2。

35mmフィルムカメラとしてはプリミティブな構造のカメラだからこそ、写真とはなにかを学ぶには最適です。

カメラの本質、それは暗箱。
フィルムに露光する瞬間だけ光を取り込むための箱です。

現在のデジタル一眼レフではすべてがオートで行われるためにその仕組みがわかりにくくなっていますが、実はカメラというのはとても単純な機械。
ピントを合わせるのも、露光量を決めるのも、じつは手動でも簡単に行えるのです。

マニュアルしかないからこそ、自分ですべての作業を行うしかない。
そんな写真行為を繰り返していくうちに、オートのカメラの使い方もどんどんうまくなっていくこと請け合いです。

もちろん、このNew FM2の使い方を覚えることで、さまざまな中古フィルムカメラの使い方が理解できるようになりますよ。

Nikon NewFM2を中古で買うのなら

それではこれからNewFM2を中古購入するなら、どんな点に気をつければよいのでしょうか。

NewFM2はとても製造期間の長いカメラです。
製造初年は1984年から2001年までの足かけ17年間。
それだけに、中古市場での数も非常に豊富です。

Nikonのカメラだけあって非常に頑丈。
さらに、1980年代の電子化されたカメラは中古だと調子が悪いこともありますが、機械式なのでそのような心配もありません。
状態がよいものを簡単に見つけることができますよ。

なお、前期型と後期型の有意な中古価格差はあまりないようです。

中古ニコンカメラならサンライズカメラ
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New FM2を使うなら標準レンズがおすすめ

そして、このカメラにぜひ組み合わせたいのが50mmの単焦点標準レンズ。
ズームを使わず、画角を変えるときは自分が足で動いて写真を撮る。
それによってさらに写真がうまくなることでしょう。

具体的にはAi NikkorかAi-S Nikkorの50mmF1.4かF1.8が、中古価格も安く、品数も多い定番なのでおすすめです。

ニッコールレンズについては、こちらの記事で詳しく解説・紹介しています。

ニコン 生産停止中古レンズ 銘玉15選 2本目を買う前に!

一味違うNewFM2――FM2/T

FM2/T

初心者からプロまで愛されたNewFM2。
もしも他人とは違うNewFM2を中古で手に入れたいとしたら、おすすめのカメラがあります。

それがFM2/T

チタンボディのNewFM2です。

どんなシチュエーションにも対応する頑強なチタンボディ。

普通、チタンボディはF3などの最上位機種にしか使われない素材。
それが使われたということは、NewFM2をNikonとしてもプロ機に準じるものと認識していたことがわかります。

チタン外装の高級カメラのため、中古価格は倍くらいしてしまいますが、それだけの価値がこのカメラには存在します。
ぜひFM2/Tのチタンの感触を愛でてみませんか?

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NewFM2でプリミティブな写真行為を楽しもう

「使えば使うほど写真がうまくなるカメラ」、それがNikon NewFM2。

中古フィルムカメラ最初の一台に、ぜひおすすめしたいカメラです。
売り文句としてではなく、さまざまな中古カメラを扱った実感として、はじめて買う中古はこのカメラ以外あり得ないといっても言い過ぎではありません。

中古フィルムカメラで写真がうまくなるならNew FM2。
多くの人が最初の1台に選んだこのカメラで、ぜひあなたも写真を撮るコツを学んでみませんか?

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