ニコンのおすすめ中古オールドレンズ

2017.11.05

ニコン 生産停止中古レンズ 銘玉15選 2本目を買う前に!

ニコンのおすすめ中古オールドレンズ

もしこれからニコンFマウントのオールドレンズを手に入れるとしたら?
いったいどんなレンズを選ぶのがおすすめなのでしょうか。

1959年に発売されたニコンFから、現代のデジタル一眼レフカメラまで、連綿と受け継がれ続けているニコンFマウント。

単焦点、ズーム、広角、望遠、マクロ……。
非常に数多くの銘レンズが送り出されてきました。

玉数の多い標準レンズから、特殊撮影用のマニアックなレンズまで、世界一のカメラメーカー、日本光学・ニコンならではの幅広いラインナップ
中古でレンズを手に入れるときに、いったいどんなレンズがおすすめなのか迷ってしまうかもしれません。

そこで今回は、中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが自信をもっておすすめする、ニコンFマウントのニッコールレンズについて紹介していこうと思います!

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

ニコンFマウントのおすすめニッコールレンズ

日本が世界に誇るカメラメーカー、ニコン。

ニコンの一眼レフカメラではフィルムカメラ・デジタルカメラともに「Fマウント」を使っているため、現行のカメラでも50年前のレンズを使うことができますよ

ぜひニコンのフィルムカメラ・デジタル一眼レフカメラで使ってみたいニッコールオールドレンズ。
その魅力を徹底解説します。

不変のFマウント

Fマウント

ニコンの一眼レフカメラの特徴。
それが、フィルム一眼レフカメラ・デジタル一眼レフカメラともに、不変の「Fマウント」を採用しているということです。

レンズの「マウント」とは、カメラのボディ(本体)とレンズとを接合する部分のこと。

ニコンの一眼レフカメラでは、1959年に発売した最初の一眼レフ「ニコンF」からずっと、同じFマウントが受け継がれてきました。
Fマウントの形状は、この時代からまったく同じ。

そのため、ニコンが世界に誇るFマウントでは、いつの時代のニッコールレンズも共通に取り付けることができるのです。

オールドレンズならではの贅を凝らしたつくり

ニッコールオールドレンズならではの魅力が、現代のレンズよりもずっと質の良い作りとなっていることです。

例えばレンズの鏡筒に使われる素材。
現代のレンズでは、安価なレンズには外装にプラスチックが使われることが普通です。
ところがオールドレンズでは、ボディとセットで販売されていたレンズであっても、基本的に金属で作られているのです。

金属鏡筒

これは、いまに比べてカメラがずっと高級品として扱われていたため。
ニッコールのオールドレンズなら、カメラが宝飾品や高級時計と同様に扱われていた時代の贅沢な作りを、思う存分堪能することができるのです。

しかも、オールドレンズにはマニア垂涎の「銘玉」が数え切れません。

超精密描写のマクロレンズ。
より広く、より歪まない広角レンズ。
明るく空気感あふれる望遠レンズ。
新時代を切り開くズームレンズ。

その時代、その時代の光学技術者が持てる技術を注ぎ込んだ伝説のレンズ。
よりよい性能を、より新しい機能を生み出すために、日本の技術者がすべてを賭けたものづくりの結晶です。

そんな伝説のニッコールオールドレンズたちが、いまなら中古で、とてもリーズナブルな価格で入手可能。
買い方さえ間違えなければ、中古オールドレンズはカメラをより楽しむための貴重な選択肢となるのです。

最新の技術を結集した現行レンズもよいものです。
でも、オールドレンズなら、現代レンズでは味わえない、質感と空気感あふれる味を楽しむことができますよ。
ぜひ中古レンズの世界に目を向けて、古きよき時代の銘玉で遊んでみませんか?

オールドレンズならではのニッコールの魅力

そんなニッコールのオールドレンズには、かずかずの魅力が存在します。
古きよき日本製ならではの作りの良さ、現行品にはない味、そして中古ゆえの価格の安さ。

中古のニコンレンズのおすすめポイントを紹介します。

made in Japan、気合のクオリティ

現代のデジタル一眼レフカメラやレンズは、中級機以下はほとんどが国外製。
ニコンのカメラであっても例外ではありません。

ところが、1980年代以前のオールドレンズは、そのほぼすべてが日本製
そう、ニコンのオールドレンズなら、made in Japanならではのハイクオリティを手軽に味わうことができるのです。

made in Japan

日本のものづくりに最も脂が乗っていた時代。
国産カメラの青春・青年時代ともいえる時期、カメラもレンズも、尋常ではない気合の入ったクオリティで作られています。

プラスチックの現代レンズにはない迫真のクオリティは、ニッコールオールドレンズならではの魅力です。

金属外装の格好良いレンズは、付けているだけでカメラが引き締まって見えますよ❗

圧倒的な価格差

ニコンのオールドレンズを購入する場合、基本的に中古で選ぶことになります。

そのときに大きなメリットとなるのが、価格がとても安いことです。

たとえば、中望遠レンズの85mm F1.4の中古価格を比べてみると……

AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G(現行品):約12万5千円
Ai-s NIKKOR 85mm F1.4(オールドレンズ):約5万5千円

このように、なんと倍以上の価格差が生まれてしまうのです。

もちろん、オールドレンズにはオートフォーカスも、VR手ぶれ補正もありません。
しかし、この大きな価格差は、とくに中望遠や超広角といった価格差の大きなレンズでは大きなメリット。

さらに、純粋な描写力だけで比べるなら、どちらも甲乙つけがたいものです。
1950年代からライカレンズに伍した高性能を誇ったニコンのニッコールレンズ。
中古でもその性能は折り紙付きです。

リーズナブルな価格で高性能のレンズを手に入れたいのなら、オールドレンズはおすすめの選択肢。
中古オールドレンズの世界に目を向けると、レンズ選びの世界がぐっと拡がりますよ!

オールドレンズは現行品より小柄で便利

もうひとつの大きなメリットとして、オールドレンズは現行品よりもサイズが小さいということも挙げられます。
現代のレンズ、とくにフラッグシップの製品は、機能の増加により全体的に大柄になってしまっているのです。
その点、オールドレンズなら撮影地への持ち運びも比較的便利。
いくつものレンズを付け替えて、味の違いを楽しむこともできますよ。

このように、オールドレンズには楽しみとメリットがいっぱい。
ぜひあなたもニッコールオールドレンズを使ってみませんか?

中古ニコンレンズならサンライズカメラ
中古ニコンならサンライズカメラ

ニコン オールドレンズの使用上の注意点

ただし、ニコンの中古オールドレンズを使うときには、互換性にも注意が必要です。

不変のFマウントとは言われていますが、主に露出計の連動方式の関係で、取り付けのできないカメラが存在するのです。

ここでは、Fマウントオールドレンズを使用するときに注意したいポイントについて解説します。

Fマウントオールドレンズでは「Ai」と「非Ai」に注意!

ニコンの中古オールドレンズを使うときに気をつける必要があるのは主にこの1点。

「Ai」レンズと「非Ai」レンズです。

基本的には、「Aiレンズ」はデジタル一眼レフ・フィルム一眼レフともに問題なく取り付けることができますが、「非Aiレンズ」は、物理的に取り付けることができないカメラが存在します。

Aiレンズは使用に問題なし

まず、1977年以降に作られたAiレンズは、基本的に現行のデジタル一眼レフでも問題なく取り付け可能です。

Ai-s Nikkor 50mm F1.4
Aiレンズの例:Ai-s Nikkor 50mm F1.4

ただし、デジタル一眼レフカメラの場合、使用できるモードは「マニュアル」と「絞り優先」のみとなります。
また当然ですが、マニュアルフォーカスのオールドレンズではオートフォーカスは使用できません。

もう1つ注意したい点として、D3000番台シリーズとD5000番台シリーズでは露出計が動作せず、「マニュアル」モードのみでの使用となります。

ニコン・ニッコールのオールドレンズを始めて買うときは、使いやすさ・選びやすさから、まずはAi方式のレンズを選んでみるのがおすすめといえるかもしれません。

なぜ非Aiレンズは取り付けに制限があるのか

なぜ非Aiレンズが取り付けられないカメラが存在するのでしょうか。

原因は、レンズの後ろ側(マウント側)にあります。

1977年以降、ニコンの一眼レフでは「Ai方式」を採用しました。
Ai方式とは、レンズの絞り値をカメラに伝えるときに、レンズ後ろ側の切り欠きをカメラに噛み合わせる方式のこと。

Aiと非Ai
レンズ後ろ側の切り欠き

これ以降に発売されたカメラは、ボディ側にAi連動爪と呼ばれる部品が備えられています。


レンズマウント右上の銀色の部分がAi連動爪

ところが、それ以前に製造されたニッコールオールドレンズは、レンズ後ろ側とAi連動爪が干渉してしまうため、物理的に取り付けることが不可能なのです。

Aiレンズ
デジタル一眼レフ:Aiレンズは取付可能

非Aiレンズ
デジタル一眼レフ:非Aiレンズが干渉してしまう例

非Aiレンズの見分け方 非Ai=オートニッコール

非Aiニッコールレンズにはオートニッコールレンズという名称がついており、銘板にAuto Nikkorという刻印があることで見分けられます。

また、ニコンのマニュアルフォーカス用ニッコールレンズには、絞り環の上に「カニ爪」と俗称される、半円形の銀色の部品がついています。
この部品に穴が空いているものと穴がないものが存在し、穴がないのが非Aiのオートニッコールレンズです。

また、レンズ根本の絞りリングに、数字が2列あるのがAiレンズ。
数字が1列しかないのが非Aiレンズ、という点でも見分けられます。

Aiレンズ
Aiレンズ:数字が2列

非Aiレンズ
非Aiレンズ:数字が1列

非Aiレンズを使う方法

それでは、どうすれば非Aiレンズを使うことができるのでしょうか?

1.「Ai改造レンズ」を中古で購入する

実は非Aiのオートニッコールレンズの中には、「Ai改造レンズ」というものがあります。

これは、レンズをAi方式に対応させる改造を施したレンズのこと。
ニコンが非Aiニッコールレンズに対して純正で改造を受け付けたものです。

Nikkor S.C. Auto 50mm F1.4
非Aiレンズ(Nikkor S.C. Auto 50mm F1.4)

金属鏡筒
Ai改造レンズ:上の画像と同じ製品だが、レンズ後部の絞りリングが異なる

Ai改造レンズはニコン純正の改造のため、使用にはまったく問題がありません。

いっぽうでオールドレンズ全体の中でも数が少ないため、種類によっては入手が難しいことも。
もし欲しいAi改造オールドレンズを中古で見つけたら、ぜひすぐに購入することをおすすめします。

2.Ai連動爪のないデジタル一眼レフを使う

実は、デジタル一眼レフのなかには無改造で非Aiレンズが取り付けられる機種が存在します。

それが、D3400やD3300などのD3000番台シリーズと、D5600やD5500などのD5000番台シリーズです。

これらエントリークラスのニコン製デジタル一眼レフには、そもそもAi連動爪がありません。
そのため物理的には問題なく使用することができるのです。

エントリークラスのデジタル一眼レフにはAi連動爪がない

ただし、上述したとおりこの2シリーズでは露出計が動作しません。
そのため背面のディスプレイで適正露出か確認しながらの撮影となります。

またAPSサイズ(DX)のカメラなので、レンズの性能をフルに活かすことはできません。

3.マウントアダプターを使ってミラーレスで楽しむ

SONY α7

では、非Aiレンズの性能をフルに活かす方法はないのでしょうか?

そこでおすすめしたいのが、マウントアダプターを使用してミラーレス一眼に取り付けるということ。

とくに、ソニーα7シリーズに取り付けた場合、フルサイズでレンズのすみずみまで味わうことが可能です。

中古オールドレンズの母艦として、α7シリーズの安定性はニッコールレンズでも健在。
ニッコールオールドレンズを味わい尽くすためにおすすめの方法です。

オールドレンズの使い方は以下の記事で解説するので、ぜひ併せてご覧ください。

ミラーレスカメラとオールドレンズの使い方 取り付けと本体の設定方法徹底解説

4.フィルムカメラで使う

中古フィルムカメラ専門店 サンライズカメラとしてイチオシの方法が、フィルムカメラで撮影するということ。

非Aiのオールドニッコールレンズは、当然ですが非Aiのフィルム一眼レフなら問題なく使用可能です。

またAi化以降の機種でも非Aiに対応しているものが存在しています。

具体的には、
ニコンFM(FM2以降は使用不可)
ニコンFE(FE2以降は使用不可)
ニコンF3
ニコンF4

などが代表となります。

Nikon F4

またニコンF5でもAi連動爪の可倒化改造を行っていたため、個体によっては非Aiレンズが使えるものが存在します。

中古オールドレンズはそもそも、フィルムでの使用を念頭に開発されたもの。
オールドレンズ本来の味を楽しむなら、フィルムカメラでの撮影もおすすめです!

以下の記事でニコンのフィルムカメラ代表機種を紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

ニコンのフィルムカメラ代表機種まとめ 中古で手に入れて使ってみたいおすすめ機種とは?

ニコン おすすめ中古レンズ15選

ではここから、ニコンのおすすめ中古オールドレンズを一挙に紹介します!

標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ。
そして単焦点とズーム。

個性豊かな銘玉たちがよりどりみどりです!

1.Ai-s Nikkor 50mm F1.4

Ai-s Nikkor 50mm F1.4

最初は50mm前後の標準レンズの紹介です。

まず、標準レンズとして外すことができないのが、最もオーソドックスな50mm F1.4

50mm F1.4のレンズといえば、標準レンズ中の標準レンズ。

なかでもニッコールの50mm F1.4は、スタンダード中のスタンダードといえる1本です。

ニコンの開放値F1.4のレンズは、ニコンF登場時こそ58mmと少し長めの焦点距離でしたが、1962年にはNikkor-S Auto 50mm F1.4が登場。
それ以来、現行品のGタイプレンズに至るまで、このスペックのレンズが販売され続けています。

このレンズをおすすめする理由もまた、すべてのレンズの標準となる1本だからこそ。
プロも、アマチュアも、写真を学ぶ学生も、誰もが一度は使ったことがあるレンズ

50mm標準レンズは販売数も多いため、設計にも気合が入っています。
オールドレンズのニッコールとはどんなものか体験するにはうってつけだといえるでしょう。

現代レンズとは明らかに違う「空気感」を写し撮ることができるので、一度使ったらオールドレンズに魅せられること請け合いです。

APSサイズ(DX)のデジタル一眼レフカメラに取り付ければポートレートに最適な焦点距離になるので、オールドレンズ入門にも最適な1本だといえるでしょう。

2.Ai-S Micro-Nikkor 55mm F2.8・F3.5

Ai-S Micro-Nikkor 55mm F2.8
Ai-S Micro-Nikkor 55mm F2.8

ニコンのマクロレンズは「マイクロニッコール」と名付けられています。
世界有数の解像度を誇る超高性能レンズです。

「マイクロ」とはマイクロフィルムのこと。
デジタル技術が進歩する以前、図書館などのアーカイブ用に、新聞や書籍を写真フィルムに記録してコンパクト化することが一般的に行われていました。
そのための「マイクロフィルムへの複写」を念頭に開発されたのが、このマイクロニッコールなのです

35mmフィルムの画面のサイズは横36mmx24mm。
マイクロレンズは、この小さなサイズに複写した文字が拡大したときに読める性能が求められます
しかも、アルファベットしかない外国語と違って、日本語では複雑な漢字が潰れずに読み取れることが求められました

ニコンのマイクロニッコールが高性能なのは、この日本語特有の事情があってこそ。
日本語を複写保存するためのレンズとして、類まれな解像力を実現したのです。

もちろん、その性能は文字以外のマクロ撮影、そして通常の撮影でも変わることはありません。

マイクロニッコール55mmは非Aiレンズの時代から存在するレンズで、1977年発売のAiマイクロニッコール55mm F3.5までは開放値がF3.5

Micro-NIKKOR P.C Auto 55mm F3.5
F3.5時代のマイクロニッコール(Micro-NIKKOR P.C Auto 55mm F3.5 Ai改)

1980年に改良されたAiマイクロニッコール F2.8が発売され、開放値が少し明るくなりました。

両者の違いは開放値だけでなく、描写にも少々差があるようです。
もちろんどちらも超高解像力を誇りますが、F3.5の古いレンズのほうが、設計に無理がないため自然な描写という噂も。

マイクロニッコールもまた、まさにマクロレンズのスタンダード。
入手性はどちらもよいので、中古で見つけたらあなたのオールドレンズコレクションにぜひ加えてみたい1本です。

3.Noct-Nikkor 58mm F1.2

Ai-S Noct-Nikkor 58mm F1.2

ニコンのレンズのなかでも伝説の1本。

それがノクトニッコール58mm F1.2です。

「ノクト」とは夜想曲(ノクターン)に由来するネーミング。
その名の通り、夜間撮影や天体写真を念頭に開発された超高性能・低収差レンズです。

ノクトニッコールが凄い理由。
それが、収差がほとんどないということです。

通常、レンズには「収差」が存在し、画面が歪んだり、光がボケたりする現象が少なからず発生します。
収差がなければないほどレンズは高級で、高性能なものとなります。

ノクトニッコールが徹底的に解消したのが「コマ収差」。
コマ収差があると、夜空の星を撮影したときに、丸いはずの星が尻尾を引いたように写ってしまうのですが、ノクトニッコールではそのような現象が一切発生しないのです。

またレンズの描写は、絞り開放では少し絞った状態より少し悪くなるのが普通ですが、このノクトニッコールは、F1.2という非常に明るいレンズながら、絞り開放から超高性能を実現
暗所で悩まされがちな収差の問題を解決しました。

そのために用いられているのが非球面レンズ
非球面レンズというと現代のデジタル用レンズでは一般的な存在となりましたが、このレンズが発売した1982年時点では非常に手間のかかる技術。

なんと、このレンズは職人の手でひとつひとつ研磨されていたのです。
ふんだんにコストがかかった、伝説のレンズたるゆえんです。

中古では今なお高額で取引されていますが、一度は手にしてみたい銘レンズだといえるでしょう。

ちなみに最終ロットの一部には、レンズ刻印が誤って「Nocf-Nikkor」となっている(tがfになっている)ものがあり、コレクターズアイテムとして中古カメラファンに珍重されています。

4.GN Auto Nikkor 45mm F2.8・Ai Nikkor 45mm F2.8P

GN Auto Nikkor 45mm F2.8
(上記写真はAi改)

どちらも3群4枚、テッサータイプのシンプルなレンズです。
Fマウント用ニッコールレンズのなかでも最も薄くコンパクトなレンズだといえるでしょう。

45mm F2.8というスペックのオールドニッコールレンズには2種類ありますが、1969年、まず最初に送り出された GN Auto Nikkor 45mm F2.8は、そもそも、ストロボ撮影を簡単に行えるようにする連動機構が組み込まれたものでした。
そのためピントリングの回転方向が他のニッコールレンズとは逆になっています。

非常にコンパクトで、パンケーキレンズ好きのカメラファンに人気が高かったのですが、このスペックのレンズはその後長らく作られなかったため、中古では逆にプレミア品となっていました。

そんな中、2001年になって、GNニッコールの生まれ変わりともいえるレンズが登場しました。

それがAi-S Nikkor 45mm F2.8P
レンズ構成は同じ3群4枚ですが、現代の技術でリファインされたレンズです。

Ai Nikkor 45mm F2.8P

このレンズはニコンが最後に新規開発したMF機、FM3Aとほぼ同時に送り出されたもので、外装も黒と銀色の2種類と、シルバーとブラック、どちらのボディにも合うようになっています。

しかも、このレンズは「CPU内蔵レンズ」のため、現行のデジタル一眼レフカメラでも露出計などの動作が問題なく可能です。

オールドレンズとしてはGNニッコールも魅力的ですが、Ai改造された個体を探すのが難しいのも事実。
そんなときは、Ai Nikkor 45mm F2.8Pを使ってみるのがおすすめです。

5.Nikkor-H Auto 28mm F3.5・Ai-s Nikkor 28mm F2.8

Nikkor-H Auto 28mm F3.5

では続いて、おすすめの広角域のレンズを紹介していきます。

まず、広角レンズの代表格である28mm

28mmの中でも、初代であるNikkor-H Auto 28mm F3.5はエポックメイキングな存在として特筆できるでしょう。

ニコンの28mm広角レンズは、他の一眼レフ用広角レンズと同じくレトロフォーカス(逆望遠)タイプ。

この初代Nikkor-H Auto 28mm F3.5は、レトロフォーカスタイプの広角レンズを、一挙に高画質化したという点で歴史的に重要なレンズなのです。
具体的には後群のレンズのうち、凸レンズと凹レンズの配置を入れ替えた点に特徴があり、このことはニコン公式サイトの「ニッコール千夜一夜」でも詳細に解説されています。

一眼レフ用広角レンズに新境地を切り開いた、まさに身をもって歴史を体感できるレンズだといえるでしょう。

そして、ニコンの28mm広角レンズは着実に改良を重ね、Ai-s Nikkor 28mm F2.8で完成の域に達しています。

Ai-S Nikkor 28mm F2.8

ニコンのニッコール広角レンズといえば、標準レンズと同じく、各社のレンズの中でスタンダードとなるもの。
「偉大なる普通」であるという点で、Ai-s Nikkor 28mm F2.8も一度は体感することをおすすめします。

1960年代のレンズの味、そしてマニュアルフォーカスが成熟の域に達した1980年代のレンズ。
時代ごとに異なるオールドレンズの味を楽しむのも、趣深いものですよ。

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6.Ai-s Nikkor 35mm F1.4

Ai-s Nikkor 35mm F1.4

「明るい広角レンズ」というジャンルは、写真用レンズの歴史としては比較的新しい、戦後になってからのもの。

そんなレンズたちのなかでも、ぜひ使ってみたいのがAi-s Nikkor 35mm F1.4でしょう。

レンズの歴史としては非Aiレンズの後期に登場したものとなりますが、入手性とレンズ自体の性能の安定性の面で、Ai-S時代のレンズが使いやすいと思います。

標準レンズでは当たり前のF1.4という開放値ですが、広角レンズでこんなに明るいレンズを使ったことがないという方も多いはず。

画角が明らかに広いのに、こんなにボケる!

そんな驚きを体験できるに違いない、ぜひ使ってみたいおすすめオールドレンズです。

7.PC-Nikkor 28mm F3.5

PC-Nikkor 28mm F3.5

焦点距離が28mmのためこの順番での紹介としましたが、このレンズは他のレンズとは立ち位置がまったくことなる1本です。

PC-Nikkor 28mm F3.5は、いわゆる「シフトレンズ」

シフトレンズとは、「アオリ撮影」ができるレンズのことです。

カメラの撮影方法にはアオリという技術があり、レンズをカメラのフィルム面に対して動かすことで、ピントの合う範囲を変えたり、形状の歪みを補正したりすることが可能です。
ただし、アオリ撮影を行うためには、一般的にはプロ用の大判カメラ(写真館にあるような大型のカメラ)が必要でした。

このPCニッコールは、そんなアオリ撮影を35mmのフィルムカメラで行えるようにしたレンズ
アオリのなかでも「シフト」と呼ばれる操作だけが可能で、例えば建物を撮影したときに、建物の上が小さくならず、まるで正面から撮影したような画像を得ることが可能です。

PC-Nikkor 28mm F3.5

なおアオリが可能なPC-Nikkorレンズとしては、現行品としてもPC-E NIKKOR 24mm F3.5 D EDが存在しています。
こちらはシフトに加え、ティルトという操作も可能です。
ただし、現行品のPC-E NIKKOR 24mm F3.5 D EDも機構上マニュアルフォーカスしか使えません。
そのため旧製品の中古PC-Nikkorも現役として十分に活用できるレンズといえるのではないでしょうか

8.Ai-s Nikkor20mm F2.8

Ai-s Nikkor20mm F2.8

ニッコールレンズのなかでも超広角レンズを使うとしたら。

ニコンのオールドレンズのなかにはさまざまな焦点距離が存在していますが、ここでは20mm F2.8を挙げたいと思います。

最初はF4、そしてF3.5と開放値が少しずつ明るくなってきた20mmのニッコール。
この20mm F2.8は、開放値もこなれていて、スタンダードな存在として便利に使える存在です。

改良が重ねられ描写力も高まっている一方で、このAi-s Nikkor20mm F2.8は周辺光量落ちがあるなど適度に設計が古いため、オールドレンズならではの楽しみも味わえますよ。

一般的に使用される焦点距離というと、広角側は28mmか、広くても24mmまでがほとんどなのではないでしょうか。
そこで、ぜひ一度体験してほしいのが、20mmよりも広い超広角レンズ。
普通の広角レンズとはまったく違う、異次元の世界がファインダーの中に拡がります。

ぜひフルサイズのカメラで使ってみたい1本です。

9.Ai-S Fisheye-Nikkor 16mm F2.8

Ai-S Fisheye-Nikkor 16mm F2.8

カメラが好きならぜひ使ってみたい魚眼レンズ

もちろん現行品でもよいですが、もしリーズナブルかつ手軽に使ってみたいときは、中古レンズを選ぶのがおすすめです。

ニッコールの中古レンズのなかには数種類の魚眼レンズが存在しますが、ここで挙げるAi-S Fisheye-Nikkor 16mm F2.8は比較的入手しやすいもののひとつ。

魚眼レンズは通常の写真レンズとはまったく異なるジャンルのレンズ。
ともすれば撮影できる画像の新奇さから、レンズに撮らされているようになってしまう可能性もありますが、そんなレンズを自分の道具として乗りこなすのが魚眼レンズの面白さ。

あなたの写真表現に、オールドレンズで新しい切り口を加えてみませんか?

10.Nikkor-O 21mm F4

さて、こちらもニコンの中古広角レンズとなりますが、こちらは一風変わった存在。

実はこのレンズ、他のレンズのように一眼レフのファインダーを覗いて使うことはできません。

では、どうやって使うのかというと……。

なんと、カメラ本体をミラーアップして、目測で使うのです。

このレンズが発売されたのは1959年のこと。
当時はまだ、フランジバック(フィルムからマウント面までの長さ)が長い一眼レフで使える超広角レンズが開発されていなかったため、レンジファインダーカメラ用の光学系を流用
ニコンFで使える超広角レンズとしてラインナップしたのでした。

使用にあたっては制限があり、まず、レンズマウントへの取り付け方法が異なるので、Nikon F、Nikon F2、Nikomatシリーズでしか使うことができません

また当然、使用時は目測となりますが、こちらについては超広角で被写界深度がとても深いため、実用上問題はないでしょう。

ちなみにマウントアダプターを介したミラーレス一眼での使用ですが、レンズ後端が大きく飛び出ているため実質的に不可能です。

いっぽう描写は、対称型広角レンズのため歪みも少なく、まさに逸品と呼べるもの。

このNikkor-O 21mm F4は、まさにフィルムでしか味わえないレンズ。
ビオゴンなどと並び、デジタルでは味わえない対称型広角レンズが楽しめるのはフィルムカメラならではです。

ぜひフィルムだけの描写を味わってみませんか?

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11.Ai Nikkor 105mm F2.5

Ai Nikkor 105mm F2.5

それでは次に、望遠レンズの銘玉を紹介します。

ニコンの望遠オールドレンズといえば、まず外したくない焦点距離が105mm。
105mm F2.5は、Auto Nikkorの時代からニコンの望遠レンズの代表として多くの人に愛用されてきた、ぜひおすすめしたいスタンダードです。

この105mm F2.5というスペックのレンズは、実はニコンの歴史上、古くからある存在。
ニコンSシリーズやライカLマウント用の時代から作り続けられてきました。

もちろんニコンFマウントの一眼レフ用レンズとしても製造が続き、ニッコール望遠レンズのスタンダードとして愛され続けてきたのです。

その人気の秘密が、収差の少ない高性能と柔らかいボケ味。
「クセノタールタイプ」のシンプルなレンズ構成が、描写力と美しいボケの秘密です。

絞りの開放値はF2.5と、比較的同じスペックの製品が少ないもの。
この個性的な数字もまた、このレンズに妖しい魅力を与えているのかもしれません。

12.Nikkor-H Auto 85mm F1.8

Nikkor-H Auto 85mm F1.8
(写真はAi改)

ポートレートに最適な中望遠といえばやはり85mmですが、ここでは非Aiのオールドレンズとして85mm F1.8を紹介します。

中望遠レンズの代表格、85mm。
しかしながら、人気が高いうえに、標準レンズほどには数が出ないため、85mmのレンズの中古価格は高めであることが普通です。

85mmが使いたい、でもあまりにも高価すぎるレンズはちょっと……。

そんなときは、オールドレンズの85mmを選んでみてはいかがでしょうか。

ニッコールというとボケが硬いイメージがありますが、ポートレートレンズの85mmはボケ味もオールドレンズらしい味のあるもの。
いっぽうで解像力や描写力にも秀でているので、量感あふれるポートレートを撮影することができますよ。

なお85mm F1.8というスペックのレンズはAi Nikkorにも存在するので、そちらもぜひおすすめしたい逸品です。

13.Ai-s Nikkor ED 180mm F2.8

Ai-s Nikkor ED 180mm F2.8

ニコンの高性能望遠レンズとして知られている、180mm F2.8というスペックのレンズ。
中古オールドレンズなら、EDレンズを使用した高級レンズを手頃な価格で手に入れることができますよ。

180mmというニコン以外ではあまり見ない焦点距離のレンズが生を受けたのは1970年のこと。
最初は数ある望遠レンズのひとつでしたが、この焦点距離のレンズは、途中で抜本的改良を受けることで、伝説の銘レンズのひとつとなりました。

それは1981年のこと。
EDレンズを採用することで、一挙に高性能化を実現したのです。

EDレンズとは、「特殊低分散ガラス」を用いたレンズのこと。
まさに高級レンズの代名詞だといえるでしょう。

特殊技術を用いたレンズのため、中古価格も高価なのでは、と思いきや、この180mmはEDレンズを用いたレンズの中では比較的安価。
気軽に特殊ガラスを使った高級レンズを体感できるのです。

EDレンズ入門として。
また望遠撮影の心強い味方として。
ぜひあなたのオールドレンズラインナップに加えてみませんか?

14.Ai AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D

Ai AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D

最後に、ぜひ使ってみたいニコンの中古ズームレンズを紹介します。

まず、比較的新しい発売年のレンズとなりますが、Ai AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D

このレンズ最大の特徴が、非球面レンズを使用しているということ。
実は、先に挙げたノクトニッコールに続いて2番目に非球面レンズを採用したという、エポックメイキングな存在なのです。

レンズの第一面に非球面レンズを使用し、描写は超高性能。
現在の基準で見ても見劣りしない逸品です。

しかも、発売時はとても高額だった製品ながら、中古なら当時よりもずっとリーズナブルに手に入れることができますよ。
販売終了品ではありますが、AFレンズのため、現代のデジタル一眼レフでも問題なく装着できます。

レンズの歴史を感じるとともに、現役でもまったく問題なく使用可能。
趣味的にも実用的にも魅力あふれる、1本で2度おいしい中古レンズです。

15.Ai Zoom Nikkor 43-86mm F3.5

Ai Zoom Nikkor 43-86mm F3.5

ニコンのズームレンズを語るうえで、このレンズを外すことはできないでしょう。

「よんさんぱーろく」と通称される、43mm〜86mmのズームレンズです。

実はこのレンズは、ニコン初、そして日本初の標準ズームレンズ
そもそもは1963年に発売されたレンズ固定式一眼レフ「ニコレックスズーム35」に取り付けられていたものをニコンFマウントに流用したもので、非Aiレンズの時代から、ニコンを代表する銘(迷?)ズームレンズとして愛されてきました。

はっきり言ってしまうと、実はこのレンズ、性能は「よくありません」。
収差は多く、解像力は低い。
ズームレンズの悪いところを集めたような見本です。

しかしながら、数値上の性能はよくないはずなのに、このレンズで写真を撮ると、絶対にこのレンズでしか出すことのできない、非常に味のある写真を生み出すことができるのです。

デジタルの時代となった現代、この強烈な「味」は逆に大きなメリットとなります。
いわば、スマホで撮影してエフェクトをかけたような、印象深い写真を撮ることができるのです。

ニコンファンなら一度は使わないとモグリ。
それが43-86です。

ぜひ、オールドレンズでしか味わえないディープな世界を、あなたも体感してみませんか?

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中古のニコンレンズを選ぶときの注意点

さて、オールドレンズを味わい尽くすためには、状態がよい個体を選ぶのもとても重要です。

ニコンのオールドレンズを探すときには、とくに以下のようなポイントに注意することをおすすめします。

1.ピントリングが軽すぎないか

ニコンのオールドレンズに非常にありがちな不具合として、「ピントリングが軽すぎる」というものがあります。
とくにAiニッコール以前の標準、広角レンズによくある症状です。

原因はピントリングのヘリコイドに注入されたグリスの劣化。
経年劣化により、ピントリングがスカスカになってしまうのです。

ただちに影響が出るものではなく、撮影自体は問題なく可能ですが、使用しているうちに内部が摩耗して、ガタが出てしまうことも考えられます。

光学系がきれいなら、中古価格が安くなっているのが普通なのであえて選ぶのもアリ。
でも当然ながら、できるだけ、ピントリングに適度な重さがあるものを選ぶことをおすすめします。
そのまま使っていると部品が摩耗して、故障につながってしまいます。

2.ピントリングが重すぎないか

逆に一部のレンズでは、グリスの劣化によりピントリングが非常に重くなっている個体も存在します。

これは、Aiマイクロニッコール55mm F2.8やAiマイクロニッコール105mm F2.8などにとくにみられる症状。

軽すぎる場合とは違い、重すぎると実用に影響が出てしまうので、こちらは状態の良い個体を選ぶことをおすすめします。

3.バルサム切れ

これはニッコールのオールドレンズに限ったことではないですが、バルサム切れなどのトラブルがあるレンズも、購入時に気をつけることをおすすめします。

ニコンの中古レンズは比較的バルサム切れしているものは少ない印象がありますが、個体によっては経年により劣化しているものがあります
筆者も、シリーズEの70-210mmがわずかにバルサム切れしているものを保有していました。

よほど安価なら遊びとして購入してもよいですが、あきらかに性能に影響が出るので、レンズ本来の性能を味わうなら避けるのが無難です。

4.AFの泣き

オールドレンズというには少し新し目のレンズの話となりますが、オートフォーカスレンズを中古で購入する場合の注意点として取り上げます。

ニコンのオートフォーカスレンズのなかにはAF泣きという持病があるものが存在するので、中古購入時にあらかじめチェックしましょう。

AF泣きとは、オートフォーカスを使用したときに、「キーッ」という異音が生じる症状のこと。
とくに、レンズにモーターを内蔵したレンズで発生します。

「AF NIKKOR 28-70mm F2.8 D」「AF-S NIKKOR 80-200mm F2.8 D ED」「AF-S 17-35mm F2.8 」などのレンズで報告されており、新し目のレンズを購入する際には注意することをおすすめします。

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ニッコール中古オールドレンズを楽しんでみませんか?

日本のカメラメーカーのなかでも、とくに数多くのラインナップが揃っているニコン。
中古オールドレンズもよりどりみどりです。

オールドレンズには、描写の味、価格のリーズナブルさなど魅力がいっぱい。
とくに、絞りを決めて、ピントリングを回す、自分でカメラを扱っている感覚はオールドレンズならではです。

ぜひ、あなた好みのオールドレンズに出会って、デジタルで、フィルムで、撮影を楽しんでみませんか?

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