プラナー50mm F1.4 MMJ

2017.11.30

手軽におしゃれにツァイスを!CONTAX 徹底解説&おすすめ中古レンズ 7選

プラナー50mm F1.4 MMJ

世界中のすべてのレンズの中で、最も価値があるものといえば。
そう、ドイツのカール・ツァイスのレンズにほかなりません。

中古カメラファンの間でも人気が高いオールドレンズですが、やはりツァイスレンズの評価は特別なもの。
豊穣な色乗りに精緻な描写。
最高の写真を手に入れるなら、カール・ツァイスのレンズが一番なのはいうまでもありませんよね。

さて、そんなツァイスのレンズのなかでもぜひ使ってみたいのが、中古で手に入る、京セラ・CONTAXのレンズ
京セラ・CONTAXのレンズは、Y/Cマウント用もGマウント用も、ツァイスのレンズとしてはとてもリーズナブルに楽しむことができますよ。

中古オールドレンズながら、現代のソニーのツァイス銘レンズや、コシナ製ツァイスレンズに伍して使える高性能がなによりの魅力!

今回は、そんなCONTAX製カール・ツァイス中古レンズの魅力について、中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが紹介します!

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

CONTAXオールドレンズをマウントアダプターで撮影した作例

まずは、CONTAXの中古レンズで撮った写真を紹介します!

カメラ:SONY α7

Planar 50mm F1.4

Planar 50mm F1.4

Planar 85mm F1.4

Planar T* 85mm F1.4作例

なぜ、CONTAXの中古レンズがおすすめなのか?

Y/C テッサー45mm F2.8

いまも中古で非常に人気の高い、京セラ・CONTAX(CONTAX)時代のカール・ツァイスレンズ

その魅力の源流とは。
そして、ツァイスのレンズとはそもそもどんなものなのでしょうか?

リーズナブルにカール・ツァイスのレンズを味わう選択肢

すべてのカメラファンのあこがれ、それがカール・ツァイスのレンズ。

ですが、ツァイスのレンズは最高級品として、とても高値で取引されていることが普通です。
性能の高さはもちろんのこと、価値あるものと認められていることもその理由。

しかしながら、そんなツァイスのレンズをリーズナブルに楽しむ方法があるのです。
それが、京セラ・CONTAX時代のカール・ツァイスレンズを中古で手に入れるということ。

フィルム時代の中古レンズながら、その性能は現代でも完璧に通用するもの。
最高の描写を、とても手ごろな値段で味わうことができるのです。

例を挙げれば、たとえば50mm F1.4というスペックのレンズの中古価格は、

・京セラ・CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ:3万5千円前後
・コシナ Planar T* 50mm F1.4:5万円前後
・SONY Planar T* FE 50mm F1.4:12万円前後

と、同じカール・ツァイスの高級レンズでも、これほどの大きな価格差が生じてしまうのです。

プラナー50mm F1.4 MMJ
京セラ・CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

Planar 50mm F1.4 ZF
コシナ Planar T* 50mm F1.4

ソニー向けのプラナー50mm F1.4
SONY Planar T* FE 50mm F1.4

もちろん、SONYにはAFがついていますし、コシナにはマウントが選べるという利点もあります。

しかし、特にコシナについては、レンズ構成などの設計を京セラ・CONTAX時代から受け継いでいる部分があり、マニュアルフォーカスであることは京セラ・CONTAXと同様です。
この点から言っても、京セラ・CONTAXのツァイスレンズには、充分な優位性があるといえるのではないでしょうか。

写真家も使った銘レンズたち

そんな京セラ・CONTAXのレンズは、多くの写真家に愛用されてきたレンズとしても有名です。

CONTAX使いの写真家としてもっとも有名なのは、やはり蜷川実花。
ガーリーフォトの旗手として写真界に燦然と登場し、いまでは押しも押されぬ日本を代表する写真家として活躍する蜷川実花ですが、CONTAX Aria、CONTAX645と、京セラ・CONTAXのカメラを愛用していることが知られています。

CONTAX 645

蜷川実花のヴィヴィッドな色彩を生み出したカール・ツァイスのレンズ。
京セラ・CONTAXの中古レンズを手にすることで、その色彩の一端を感じることができるかもしれません。

デザインに優れた京セラ・CONTAXレンズ

Y/C テッサー45mm F2.8

さて、そんな京セラ・CONTAXは見た目のデザインも優れていることが知られています。
使っている姿が絵になる、持っているだけで格好いいカメラ。
それが京セラ・CONTAXなのです。

初代RTSのポルシェデザインに始まり、いまでも人気の高いAriaや645は、直線と手に馴染む曲線のバランスが取れた、シンプルで飽きのこないモダンデザイン。

京セラ・CONTAXのレンズは、そんな美しいカメラに似合うように一貫してスタイリッシュに形作られています。
鏡筒に彫り込まれたオレンジの距離指標と、レンズ前枠の赤いT*が黒の中に映える様は、使っていて愛着が増していくこと間違いなしです。

Y/C テッサー45mm F2.8

CONTAX一眼レフに付けるのはもちろん、マウントアダプターで他のカメラに取り付けても、どんなカメラでも一瞬で「格好いい」カメラに変えてくれますよ

また、CONTAXGマウントのレンズも、Y/Cマウントのデザインを受け継いだ、シンプル・モダンな優れたデザインを誇ります。
一眼レフ用レンズよりも小さな鏡筒に、ぎっしりと破綻なく詰まった凝縮感は、まさにAFレンジファインダーのGシリーズならではのもの。
ミラーレスカメラで使うときも、レンズの高級感をこれでもかと楽しめるでしょう。

カール・ツァイスのレンズとは?

さて、それではそもそも、カール・ツァイスのレンズとはどんなレンズなのでしょうか?
簡単に、ツァイスの概要について説明します。

カール・ツァイスとは? カメラファンから見たツァイス略史

カール・ツァイス(Carl Zeiss)は、世界を代表する、ドイツの光学メーカー。

会社としての発祥は1846年まで遡ります。
最初は創設者のカール・フリードリヒ・ツァイスが工房で制作していた顕微鏡の製造から始まりますが、次第に、当時どんどん進歩しつつあった写真用光学レンズの製造も開始、非常に高い評価を得るようになります。

六櫻社 リリーに装着されたテッサー
六櫻社(のちの小西六→コニカ)リリーに装着されたテッサー

カール・ツァイスが生み出したレンズは数え切れないほど存在し、
プラナー(1897年)、テッサー(1902年)、ゾナー(1929年)をはじめ、現在使われている多くのレンズは、ツァイスにおいて発明された設計を受け継いでいるのです。
パウル・ルドルフやルートヴィヒ・ベルテレといった伝説の光学技術者たちが、そのような光学技術の革新を支えました。

戦前にはドイツのカメラメーカーが合同し、カール・ツァイス財団の傘下に入ることで、カメラメーカー「ツァイス・イコン」が誕生。
レンジファインダーのContaxや蛇腹スプリングカメラのイコンタなど、多くの名機を生み出します。

Contax I型
Contax I型

スーパーイコンタ
スーパーイコンタ

さて、そんなツァイスにとって転機となったのが第二次世界大戦。
ドイツの敗戦により、ツァイスも西ドイツと東ドイツに分割されてしまうのです。

東ドイツのツァイスは、所在地の名を取り「カール・ツァイス・イエナ」に。
カール・ツァイス・イエナはM42マウントのレンズを多く生産しており、中古で現在も人気を博しています。

関連記事

オールドレンズの代表!M42マウントおすすめ中古レンズ10選

また、中古カメラファンの間でこちらも人気の高いロシアレンズは、旧ソ連がドイツの技術を国内に移転したことが発端となっており、こちらもツァイスにルーツがあるレンズとなります。

さて、西独のカール・ツァイスは、戦後も世界一の写真レンズを作れるメーカーとして君臨し続けます。
ローライやハッセルブラッドのレンズは、こちらの西独ツァイスのレンズです。

しかしながら、1950年代以降、徐々に日本製のカメラが世界を席巻していくことで、ドイツ製のカメラは苦境に立たされていくのです。

日本製カメラの優位という大勢が決した1970年代。
ツァイスは日本メーカーとの協力を決めます。
合弁の相手に選んだのは、日本のカメラメーカー、「ヤシカ」

ヤシカのフィルムカメラ代表機種まとめ Yashicaってどんなメーカー?

1975年、ヤシカとの共同開発により、この記事でも紹介している、一眼レフ「CONTAX」が送り出されます。
(ちなみに、ドイツ時代のカメラは小文字でContaxと表記されますが、日本との合同以降のカメラは大文字でCONTAXと書かれるという違いがあります)

CONTAX RTSシリーズ ツァイスの性能を引き出すための最新技術

ヤシカは1983年に京セラに合併され、その後は京セラとツァイスの共同開発となります。

ヤシカ・京セラのCONTAXは、その後も高級コンパクトカメラや中判カメラといった独創的な製品を開発。
しかし、デジタルカメラの隆盛にはあらがえず、2007年、京セラ・CONTAXはカメラ事業から撤退することになります。

いっぽう、カール・ツァイス自体は、他のメーカーとの協力も進めていました。
カメラ分野ではソニーとの提携により、最初はデジタルカメラのサイバーショットや、ビデオカメラにツァイス銘のレンズを搭載。
いまではαシリーズ向けにもツァイスレンズが供給されています。

ソニー向けのプラナー50mm F1.4
ソニー向けのプラナーレンズ

また、Voigtlanderブランドでカメラやレンズを展開する日本のカメラメーカー、コシナとも提携し、各種マウント向けのツァイス銘のレンズが販売されています。

Planar 50mm F1.4 ZF
コシナ製のプラナーレンズ

T*コーティングとは

Gプラナー 35/2

さて、そんなツァイスのレンズについて語る上で外すことができないのが、レンズに施されたT*コーティング

T*コーティングとは、カール・ツァイスがレンズに施しているコーティングに名付けられた名称です。
カメラ向けでは1972年以降、この名称が用いられています。

そもそも、カール・ツァイスのレンズコーティングが施されたレンズには、「T」という赤文字が刻印されていました。

ローライフレックスとTレンズ
T刻印のローライフレックス

最初はモノコートから始まったレンズコーティングですが、T*コーティングでは6層前後のコーティングを施しています
T*は、さらにコーティングの多層化と高性能化を進めたものに与えられたネーミングなのです。

T*コーティングの特徴は、非常に高い乱反射防止効果と、高度な色再現性
逆光をはじめとするさまざまな光線条件に対応するだけでなく、フィルムのカラー化が進んでいた当時、どのレンズで撮影しても色が揃う、といういまでは当然のことをいち早く成し遂げました。
もちろん、ツァイスならではの美しい色乗りも、このT*コーティングあってこそのものです。

T*の*とは、美しく輝く星を意味しているといいます。
ぜひあなたもT*コーティングのレンズで、星空のように美麗な写真を撮ってみませんか?

京セラ・CONTAXのカメラレンズ徹底解説

そんなツァイスが日本メーカーと提携して生み出してきた銘玉たち。

35mm一眼レフ用、AFレンジファインダー用など、いくつかの種類があります。

ここでは、京セラ・CONTAXレンズの種類とマウントについて解説します。

ヤシカ・CONTAXマウント(Y/Cマウント)

CONTAX Aria Distagon 35mm

まず、1975年のCONTAX RTSの発売に始まる35mm一眼レフ用マウントが、ヤシカ・CONTAXマウント
長いため、「Y/Cマウント」とも通称されます。

Y/Cマウントの特徴は、M42マウントが源流にあるマウントであるということ。

ヤシカはM42マウントの一眼レフカメラを製造しており、また、ツァイスはもともと、ヤシカではなくPENTAXとの提携を進めていました。

しかし結局ツァイスはヤシカと提携することとなり、PENTAXとは異なる独自マウントを用いることに。
その名残で、フランジバック45.5mmと、PENTAX Kマウントの45.46mmと非常に似通った数値になっています

Y/Cマウントのレンズは、ツァイスのレンズのほかにヤシカのYashinonレンズも存在し、相互に使用が可能です。
なおYashinonレンズも、国内でも有数の名光学メーカー、富岡光学製であるため、中古カメラファンにとても人気が高い存在です。

Y/Cマウントの種類

さて、そんなY/Cマウントのレンズには、年代ごとにいくつかの種類が存在します。

AEレンズ

プラナー50mm F1.4 AEJ

1975年、最初に登場したレンズです。

マニュアルと絞り優先AEに対応。

見た目での特徴は、絞りリングの最小値が着色されておらず、文字が白色ということです。

プラナー50mm F1.4 AEJ

MMレンズ

プラナー50mm F1.4 MMJ

AEレンズの機能に加え、プログラムAEと絞り優先AEに対応したレンズです。

絞りリングの最小値が緑色になっていることで見分けがつきます。

プラナー50mm F1.4 MMJ

ドイツ製と日本製

Y/Cマウントのレンズには日本製とドイツ製があり、日本製にはJapan、ドイツ製にはGermanyと刻印されています。

プラナー50mm F1.7 AEJ

プラナー 85mm F1.4 AEG

この製造国名の頭文字をレンズの種類の後につけ、

日本製のレンズ:
AEJレンズ
MMJレンズ

ドイツ製のレンズ:
AEGレンズ
MMGレンズ

と呼称されています。

ぜひ使ってみたいY/Cマウントのフィルム一眼レフ

CONTAX S2

さて、そんなY/Cマウントのレンズを味わうのに、ぜひ手にしてみたいのがフィルム一眼レフカメラ。

フィルムカメラ用に設計されたツァイスレンズの味を、本来の形で味わうならフィルムカメラが一番です。

これからCONTAXのフィルム一眼レフカメラを手に入れるなら、おすすめのカメラは2機種。

CONTAX Ariaと、CONTAX S2/S2bの2つが双璧です。

モダンな見た目に高機能のAria。
そしてクラシカルな見た目にチタンボディ、機械式のS2/S2b。

どちらを選ぶかはあなた次第。
ぜひCONTAXとツァイスレンズでフィルムカメラを楽しんでみませんか?

CONTAX Aria デザインと感触を楽しめる美人なカメラ

コンタックスS2・S2b 機械式カメラでツァイスレンズを楽しむ

Y/Cレンズをマウントアダプターで使う

さて、そんなY/Cレンズのミラーレス一眼での使用は、絞りリングが存在するため基本的にとても簡単です。

マウントアダプターを介して取り付けるだけで、問題なく使用できますよ。

ミラーレスカメラだけでなく、一眼レフカメラでも、フランジバックがY/Cマウントより短い、Canon EOSシリーズでの使用も可能です。

ミラーレス一眼カメラとマウントアダプターの使い方については、こちらもご覧ください。

ミラーレスカメラとオールドレンズの使い方 取り付けと本体の設定方法徹底解説

CONTAX Gマウント

CONTAX G2 プラナー45mm

続いて、CONTAXのAFレンジファインダーカメラ、CONTAX G用のマウントについて解説します。

1994年のCONTAX G1にはじまるGシリーズでは専用のバヨネットマウントが採用され、数多くのツァイスレンズが製造されました。

特徴は、一眼レフカメラに比べてフランジバックが短いこと。
さらにボディ内のミラーの存在を考慮しなくて良いため、ホロゴンやビオゴンといった、ツァイス伝統の対称型超広角レンズもラインナップされました。

CONTAX Gシリーズについては以下の記事でも紹介しています。

CONTAX G2で楽しむ超広角ツァイスレンズの魅力

CONTAX Gマウントレンズをマウントアダプターで使う

さて、CONTAX Gレンズは、ミラーレスカメラが登場したことで一躍脚光を浴びました。
フランジバックが短いマウントながら、ミラーレスカメラでの使用が可能となったのです。

マウントアダプターを介して使用する場合、Gマウントレンズにはピントリングがないため、距離合わせ機構はアダプターに内蔵される形となります。

絞りについては、レンズに絞りリングがあるため問題なく使用可能です。

CONTAX Nマウントレンズ

CONTAX N1

2001年に登場したのが、AF一眼レフ用のCONTAX Nマウントレンズ

CONTAX Nシステムは、デジタル一眼レフの時代を見据えて登場したものの、志半ばで撤退となってしまった悲劇のシステム。
マウントも変更され、多くの新設計ツァイスレンズが供給されました。

CONTAX Nシステムについては以下の記事でも紹介しています。

CONTAX N1 時代に翻弄された悲運のAF一眼レフ

CONTAX Nマウントレンズをアダプターで使う

Nマウントの特徴は、完全電子マウントであるということ。

そのためマウントアダプター側に、電子絞りを動かすための絞りリングが必要となります。
マウントアダプターとしては比較的高価な部類に入るものの、Nマウントレンズが無改造で使えるアダプターが製品として存在しているため、問題なくミラーレスカメラでも使用することができますよ。

実はCONTAX NマウントはCanon EOSマウントと電気信号に互換性があるとも噂されており、それがこのような製品がある理由のようです。

NマウントのレンズはY/Cマウント時代から設計が刷新されているため、21世紀の最新の設計が味わえることが魅力です。

CONTAX 645マウントレンズ

CONTAX 645

1999年、中判カメラのCONTAX 645と同時に登場したCONTAX 645レンズ
中判用の超高性能ツァイスレンズとして非常に貴重な存在です。

いっぽうで、ハッセルやローライの新しいレンズに比べれば値段も手ごろなので、ツァイスの中判用レンズとしては手に入れやすいものだといえるでしょう。

CONTAX 645についてはこちらの記事で紹介しています。

もっとも美しい中判一眼レフCONTAX 645を愛でる・使う

CONTAX 645レンズを使う

さて、このCONTAX 645レンズにも、Canon EOSなどのフルサイズデジタル一眼レフ、SONY αなどのミラーレス、そして中判ミラーレスカメラの富士フイルムG用など、各種のアダプターが存在しており、デジタルで使用することも可能です。

またCONTAX 645マウントはCONTAX Nマウントと互換性があり、純正で645レンズをNマウントカメラに装着することもできました。

ただし、CONTAX 645〜Nマウントアダプターと、Nマウント〜各種マウント用アダプターを併用することは、物理的には接続できても、実用には難しいかもしれません。

CONTAXのおすすめ中古レンズ7選

さて、それではここから、CONTAXのぜひ中古で使ってみたいレンズについて紹介します!

世界のツァイスが生み出した、伝統と技術を融合させた名玉たち。
ぜひあなたも至高の描写を味わってみてくださいね。

1.Planar T* 50mm F1.4 MMJ(Y/Cマウント)

プラナー50mm F1.4 MMJ

まず最初に、Y/CマウントのCONTAXレンズから紹介します。

やはりこれから京セラ・CONTAXのツァイスレンズを使うにあたって、まず1本持っておきたいのが標準レンズ。

CONTAXの標準レンズといえば、銘レンズ中の銘レンズであるプラナーが名高いですが、それはY/Cマウントでも同様です。

Planar T* 50mm F1.4 MMJの描写は、まさにツァイスレンズの標準ともいえる非常に味わい深いもの。
締まった黒、美しい発色。

ボケも柔らかく、とろけるような味わいを見せてくれますよ。

Y/CマウントのPlanar T* 50mm F1.4にはAEレンズも存在しますが、そちらも描写力や発色の評価がとても高いです。
ただし、AEレンズは絞りが真円にならない絞り値があり、その点ではMMレンズのほうが勝ります。
(この絞りの特徴は他レンズにもみられます)

まず最初に1本買うなら50mmから。
明るいPlanar標準で、まずはY/Cマウントの中古レンズに入門してみませんか?

プラナー50mm F1.4 MMJ

Planar T* 50mm F1.4作例

Planar 50mm F1.4作例

Planar 50mm F1.4作例

カメラ:SONY α7

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名機 or Sony α7?オールドレンズ撮り比べ ① CONTAX Planar * 50mm F1.4 MMJ+Aria(作例あり)

2.Planar T* 85mm F1.4 MMG(Y/Cマウント)

プラナー85mm F1.4 MMG

Planar T* 85mm F1.4 MMGは、そのスペックから一目瞭然な通り、ポートレートレンズの代表ともいえるスペックを持った銘玉のひとつ。

85mm F1.4のレンズといえば、どのメーカーのレンズでも解像力からボケ味まで、持てる力のすべてを注ぎ込んでいるのが普通。
それは、このY/CマウントのPlanarでも変わりはありません。

線があり、それでいて硬くならない描写力。
背景のボケは絹のように美しい。

もちろんツァイスならではの色乗りの良さが、被写体の人物をさらに美しく引き立ててくれますよ。

ポートレートを撮るなら1本持っておきたいレンズです。

プラナー85mm F1.4 MMG

Planar T* 85mm F1.4は、AEレンズは1本ごとの開放付近での描写にばらつきがあり、このMMレンズのほうが性能が安定しているといわれています。
その点でも、安定して美しい写真を得るなら、こちらのMMレンズがよいといえるでしょう。

Planar T* 85mm F1.4作例

Planar T* 85mm F1.4作例

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オールドレンズ撮り比べ ② CONTAX Distagon T* 25mm F2.8 & Planar T* 85mm F1.4(作例あり)

3.Distagon T* 21mm F2.8 MM(Y/Cマウント)

ディスタゴン 21mm F2.8

Distagon T* 21mm F2.8 MMは、Y/Cマウント用の超広角レンズ。

Distagonというのはツァイスの、レトロフォーカス型(逆望遠型)広角レンズに与えられる名で、このレンズもまた、一眼レフ用ということでレトロフォーカスタイプとなります。

このDistagonは、京セラ・CONTAXのレンズの中では1993年発売と、比較的新しくラインナップに加えられたレンズ。
それだけに設計も成熟しており、モダンな性能を楽しむことが可能です。

描写は非常に解像力が高いもの。
そして、気になるのがレトロフォーカスのレンズということで収差ですが、歪曲収差も少なく、そして色収差が非常に少なく抑えられていることから、破綻のない美しい画像を得ることができますよ。

ディスタゴン 21mm F2.8

ただし唯一のウィークポイントとして逆光耐性は弱め。
むしろそれを味として、オールドレンズを楽しむのをおすすめします。

中古コンタックスレンズならサンライズカメラ
中古コンタックスならサンライズカメラ

4.Hologon T* 16mm F8(Gマウント)

Gホロゴン16mm F8

さて、次にCONTAX Gマウントのレンズを紹介していきます。

前述したように、CONTAX Gシリーズの特徴は、AFレンジファインダーカメラのためミラーの存在を意識する必要がなく、レンズが後部に大きく張り出た対称型広角レンズを使用することができるということ。

ここで紹介するHologon(ホロゴン)は、そんなツァイスの超広角対称型レンズのなかでも代表的なひとつです。

Hologonといえば、そのレンズのためだけに専用カメラが作られてしまうほどの、特殊かつ高性能なレンズ。
いまならそんなレンズが、アダプターを介してミラーレスカメラでも使えてしまうのです。

描写は、超広角レンズながら対称型であることを活かし、一眼レフ用のレトロフォーカスレンズでは不可能な低収差を実現。
まさにこのレンズでしか味わえない、破綻のない写真を得ることが可能です。

気になるのは、レンズが後ろ側に飛び出ているだけに、マウントアダプターで使用可能なのかということ。
これは機種により異なります

Gホロゴン16mm F8

SONY α-7では、シャッターと干渉してしまい使用できません。
いっぽうで、α-7S以降では、電子シャッター機能を用いることで撮影が可能です。

5.Biogon T* 21mm F2.8(Gマウント)

ビオゴン21mm F2.8

Biogon(ビオゴン)もまた、ツァイスの伝統的な対称型広角レンズ。

こちらもまた、対称型広角レンズならではの歪みのない画面を楽しむことが可能です。

画角が明らかに広いのに、肉眼で見ているような、まっすぐなものがまっすぐに写る画面を楽しめる。
一眼レフの広角レンズしか使ったことがない方が手にしたら、きっとその描写に驚くことでしょう。

21mmの対称型広角レンズは他社にも存在しますが、他のCONTAXレンズ同様のポテンシャルの高さと、開放値がF2.8と明るいため、オールマイティに使用することが可能です。

ビオゴン21mm F2.8

こちらは初代α-7から、SONYのフルサイズミラーレスカメラに問題なく取り付けが可能。
ただし、撮像素子へ斜めに光が入射してしまうため、周辺部に色かぶりが生じるのは仕方がないところです。

フィルムカメラ専門店のサンライズカメラとしては、ぜひフィルムのCONTAX Gシリーズで使ってみるのもおすすめします!

6.Sonnar T* 90mm F2.8(Gマウント)

Gゾナー90mm F2.8

CONTAX Gシリーズは、AFレンジファインダーと銘打たれていることから広角・超広角ばかりが注目されがち。

ですが、実は中望遠にも銘玉があるんです!

それがこの、Sonnar T* 90mm F2.8

中望遠としては開放値は控えめですが、これがまた、その辺の一眼レフ用中望遠など目ではない絵を生み出してくれるのです。

ピントが合っている部分からボケている部分まで、けっして硬い部分がなく、叙情的かつ鮮やかに切り取ってくれる。
自然を撮るのにも、人を撮るのにも最適な、被写体の美しさをより増してくれるレンズです。

CONTAXの中望遠というと一眼レフ用のプラナーのイメージが強いですが、ゾナーということで、ちょっと変わったレンズが欲しい方にもおすすめです。

Gゾナー90mm F2.8

7.Planar T* 85mm F1.4(Nマウント)

Nマウント プラナー85mm F1.4

最後に紹介するのは、悲運のカメラ、CONTAX Nシリーズ向けに送り出されたレンズ。
Planar T* 85mm F1.4です。

Nマウントのプラナー85mmは、数値上は先に紹介したY/Cマウントのプラナーと同じ。
ですが、実際にはまったく異なる描写を見せてくれます。

いうならば、デジタル時代の各社高級レンズをすべて凌駕する、現代的かつ美しさを引き出してくれる描写。
そして、その描写はこのレンズでしか味わうことができないのです。

このレンズに限らず、CONTAX Nマウントのレンズは、それまでのY/Cマウントのレンズから完全に設計を一新されています。
すなわち、21世紀初頭の、デジタル化を見据えた技術で作られているということ。
完全なる現代レンズのため、得られる画像は周囲まで完璧に解像し、一切破綻がありません。

いっぽうで、このレンズよりも後に発売したコシナのツァイスレンズでは、設計上Y/Cマウントのレンズから流用した部分があるため、むしろ、こちらのレンズのほうが、よりモダンな描写を楽しむことができるのです。

Nマウント プラナー85mm F1.4

ツァイスの本気を味わうならNマウントのレンズがおすすめ。
レンズの大きさはとても巨大ですが、それに見合った高性能を楽しめますよ!

中古コンタックスレンズならサンライズカメラ
中古コンタックスならサンライズカメラ

CONTAXのツァイスレンズを中古で手に入れるときの注意点

さて、ではCONTAXのツァイスレンズを中古で探すとき、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか?

オールドレンズであることを忘れずに

京セラ・CONTAXの撤退は、この記事を書いている2017年から見てもすでに10年前の話。

すでに2015年、京セラの公式サポートは終わってしまいました。
それだけに、あくまでもオールドレンズになりつつあるものであることを理解しましょう。

とくに古いレンズに関しては、バルサム切れやカビ、クモリなど、ツァイスといえども他社のレンズ同様のトラブルは発生します。

ツァイスレンズだけあって他社のレンズよりも中古価格も高めなので、状態チェックは念入りに。
もちろん、状態がよく保証のついたものを、信頼できる中古カメラ店で購入するのが鉄則です。

「改造レンズ」の存在

京セラ・CONTAXのレンズには、他社のカメラで使えるようにマウントを改造したものが存在します。

GマウントレンズをライカMマウントに改造したものや、Y/CマウントやNマウントをEOSマウントに改造したものなどが該当します。

Gホロゴン Mマウント改
ライカMマウントに改造されたGマウント Hologon 16mm F8

基本的にはプロの手で改造されたものであれば便利に使えるので入手するのもよいですが、メーカー純正の仕様ではないため、購入した中古店の保証以外は、基本的に自己責任となります。

ただし、オリジナルの状態のレンズでも既にメーカー修理はきかないため、その点ではかわらないといえます。

歴史遺産であるレンズを改造してしまうことの是非については、どうとも言えないところです。

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手軽なツァイスレンズをデジタルで・フィルムで楽しもう

このように、Y/Cマウント、Gマウント、Nマウントの京セラ・CONTAXレンズは、ツァイスレンズとしてはリーズナブルな価格で手に入る選択肢のひとつ。

ツァイスならではの上質な描写を存分に味わうことができますよ。

カメラファンならぜひ使ってみたいツァイス。
あなたもぜひ、京セラ・CONTAXでツァイスに入門してみませんか?

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