Leica Minilux

2019.01.05

Leica Minilux(ミニルックス)ライカが解釈した高級コンパクトカメラの流儀

Leica Minilux

今回は、ライカのフィルムコンパクトカメラ、Leica Minilux(ライカ ミニルックス)について紹介していきたいと思います。

1990年代、カメラ愛好家の間でひとつのジャンルを築き上げた、高級コンパクトカメラ。
いまでもCONTAX T2やT3をはじめ、中古で人気の高い機種が多い高級コンパクトカメラ。

そんなブームに対して、ライカ(Leica)も本腰を入れた(?)機種を送り出しました。

それが、この記事で解説するLeica Miniluxなのです。
単焦点レンズのモデルとズームレンズのモデルがあるLeica Minilux。

見ての通り、特徴はフィルムの「高級コンパクトカメラ」然としたスタイリング。
ライカが高級コンパクトカメラというものを解釈した結果生まれた機種だといえます。

値段も他の中古ライカよりも安めのLeica Minilux。
手軽に使える高級コンパクトカメラを、あなたの相棒にしてみませんか?

それでは早速、Leica Miniluxの特徴について、中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが解説していきたいと思います。

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Leica Minilux(ライカ ミニルックス)

まずは、Leica Minilux(ライカ ミニルックス)の性能、スペックから見ていきたいと思います。

Leica Miniluxの性能・スペック

Leica Minilux

形式35mm高級コンパクトカメラ
シャッターレンズシャッター
B、1秒~1/400秒
レンズSummarit 40mm F2.4(4群6枚)
フォーカスオートフォーカス
露出計中央重点測光
露出プログラム、絞り優先AE
巻き上げ自動
ファインダー光学ビューファインダー
電池CR123A リチウム電池 x1
発売年1995年〜

Leica Minilux(ライカ ミニルックス)は、ライカが製造、販売した高級コンパクトカメラ。

ライカのフィルムカメラといえば、どんなものを思い浮かべるでしょうか?
バルナックライカやM型ライカといったレンジファインダーカメラ。
はたまた、ライカフレックスやライカR系統の一眼レフカメラ。

でもじつは、それ以外にもライカのカメラ製品はあるのです。
それが、オートフォーカスのコンパクトカメラです。

ライカブランドのAFコンパクトカメラがラインナップされはじめたのは1980年代終わりのこと。
1970年代〜1980年代前半のライカ冬の時代はとうに過ぎていましたが、現在の完全なるラグジュアリー路線にまでは舵を切りきれておらず、少々迷走している感のある時期でした。

初期のライカブランドのAFコンパクトカメラは、完全に日本製のOEM製品。
1989年のライカAF-C1はミノルタMAC-TELEの各部を変更したもの。
1990年のライカC2 ZOOMもリコーが製造を担当したもので、どちらも、外観を見ただけで、1990年前後の日本製のプラスチックコンパクトカメラだとわかるものでした。

描写力については、ライカの文脈で評価する向きもあるようですが、多分にプラセボの色が濃いといえるでしょう。

Leica Miniluxという高級コンパクトカメラ

ライカを名乗るには少々チープだった初期のライカ製AFコンパクトカメラ。
ですが、1990年代も半ばになると、やっとそのジャンルに本腰を入れるようになります。

1990年代に一大ジャンルを築いた高級コンパクトカメラ。
1990年代のCONTAX T2にはじまり、2001年のCONTAX T3に終わりました。

共通する特徴は、高級感ある金属(主にチタン)外装、高性能レンズ、そして撮影者の意図が反映しやすい操作系といったところ。

CONTAX、そしてCarl Zeiss(カール・ツァイス)に牽引された感のある高級コンパクトカメラ。
ツァイスといえばもちろんドイツを代表する光学機器メーカー。
そして、CONTAXは日本のヤシカ/京セラが製造するフィルムカメラ。

ドイツと日本の融合。
ライカが生み出した高級コンパクトカメラ、Leica Miniluxも、じつは非常に似通った製品だったのです。

高級コンパクトカメラらしい高級コンパクトカメラ

Leica Minilux(ライカ ミニルックス)は、チタン外装をもつ、高級感あふれるフィルムカメラ。

「高級コンパクトカメラ」というジャンルの機種に共通する、シンプルかつモダン、スタイリッシュなボディラインが魅力だといえます。

ボディ色にはシャンパンゴールドとブラックがあるのも、往時の高級コンパクトカメラのお約束。
外装デザインの面では、同じくドイツのブランドであるCONTAXのT2やT3にも負けないといえるでしょう。

機能面では、プログラムAEと絞り優先AEを搭載。
カメラを構えたときに親指がかかる部分に位置するダイヤルに絞りや距離の操作を割り振っており、直感的な操作が可能。
ダイヤルの位置としては、CONTAX T2を彷彿とさせるといえるかもしれません。

Leica Minilux

レンズは「ズマリット」

搭載レンズはライカレンズ。
Summarit 40mm F2.4(4群6枚)です。

Leica Minilux

ここで、「ん……?」と思った人はライカが好きな方かもしれませんね。
Summarit(ズマリット)といえば、もっとも有名なのが50mm F1.5のハイスピード交換レンズ。
1954年に登場した、当時としては非常に明るい銘玉です。

それに対して、このLeica Miniluxが搭載するのは、焦点距離は40mm、そして開放値はF2.4とけっして明るくないスペック。

これはLeica Miniluxに搭載されたレンズが、それまでのライカレンズとは異なる、特殊な流れにあることを表しているといえるのかもしれません。

Summarit 50mm F1.5も「非常に明るい」という特殊製品。
特殊な製品であることについては、どちらも変わりはないのです。

開放値F2.4のズマリットを先取り!?

余談ですが、2019年現在、じつは開放F値F2.4のズマリットは、ライカMマウントの純正レンズとしてラインナップされています。
それも4本も。

2007年、ズマリット35mm、50mm、75mm、90mmのそれぞれF2.5が登場。
そして2014年、35mm、50mm、75mm、90mmのすべてがF2.4にリニューアルされたのです。

2007年の新生ズマリット登場当時、50mm F1.5のイメージが強いズマリットという名称が用いられたことに、ライカ愛好家の間では戸惑いの声も聞かれました。
しかし、開放値F2.4のズマリットはその前にも存在したのです。

図ってのことか図らずのことか、Leica Miniluxは10年以上も時代を先取りしたカメラになってしまったのでした。

Leica Minilux

じつは○○のOEM

そんなLeica Miniluxですが、じつはOEM製品でもあります。

中古カメラ愛好家には知られている事実ではありますが、Panasonic(当時の松下電器産業)のOEMなのです。
とはいえ、これは噂レベルでしかありませんが、ボディはPanasonic、レンズはライカ純正という話も。

その描写力は、ぜひあなたの手で確かめてみましょう。
開放値F2.4、実力派のズマリット。
なかなかの切れ味を見せてくれますよ。

40mmという焦点距離も、ライツミノルタCLを彷彿とさせてくれます。

また、OEMとはいっても、その外装デザインの端正さは、けっして他社の高級コンパクトカメラに劣るものではありません。
もちろん赤いライカのエンブレムも燦然と輝いているのです。

考えてもみれば、CONTAX T2やCONTAX T3にしても、レンズはカール・ツァイスで、ボディの電子技術は京セラのもの。
ということは、Leica MiniluxもCONTAX Tシリーズとほとんど変わらない製品であるといえるかもしれないのです。

中古ライカカメラならサンライズカメラ
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Leica Miniluxのバリエーション

Leica Miniluxにはレンズの異なるバリエーション機種があります。

Leica Minilux ZOOM

Leica Miniluxのズームレンズ版です。
1998年登場と、高級コンパクトカメラとしては後発。

レンズはVario-Elmar 35-70mm F3.5-6.5
少々暗めの望遠側開放F値が玉にキズである感は少々ありますが、日中の使用でしたら問題ないでしょう。
CONTAX TVSに相当する機種といえるかもしれません。

レンズのほか、撮影モードから絞り優先がなくなっており、プログラムAE専用となっています。

デザインラインは単焦点のLeica Miniluxとほぼ同じ。
中古価格も安めなので、普段遣いにはこちらもよいといえるでしょう。

他にもある同社OEMのライカAFコンパクト

ライカとPanasonic。

現在でもPanasonicのLUMIXシリーズで両者はタッグを組んでいます。
その流れが始まったのが、まさにこの1990年代のこと。

当記事で紹介しているLeica Miniluxのほかにも、Panasonicが担当したライカAFコンパクトカメラは存在しています。

それがLeica Miniシリーズ。

Leica Mini

金属外装のLeica Miniluxに対して、こちらはプラスチック製の外装。
1990年代ならではの曲面を取り入れたデザインですが、シンプルで飽きのこないデザインが魅力です。

Leica Miniは初代、2、3の3代にわたって展開。
ライカのブランド力で少々中古価格が高めになることが多いですが、手軽に使える中古フィルムカメラがほしい方は探してみるのもよいでしょう。

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Leica Minilux 中古購入のポイント

Leica Minilux

では、これからLeica Miniluxを中古で探すならどんなことに気をつけたらよいのでしょうか?

動作エラーが出ていないものを!

Leica Miniluxの弱点。
それが、電子基板が弱く、動作エラーが発生してしまうものがあることです。

これは1990年代の当時からウィークポイントとして知られていたもので、一度不具合が出ると修理は難しいとされています。

もしこれから中古で購入する場合には、もちろん動作が快調なものを。
そして、もちろん保証がついているものを選ぶようにしましょう。

OEMのライカと軽んじられがちですが、実はレンズの素性は非常に良好。
弱点を補って余りある魅力があるカメラですよ!

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ライカの高級コンパクトカメラを使ってみませんか?

いわゆる金属外装の高級コンパクトカメラという文脈では、どこか地味な印象のあるLeica Minilux。

ですが、レンズの性能も、外装の端正さでも、けっして他社の製品にひけをとるものではありません。
それでいて、高級コンパクトカメラのなかでも中古価格が安めなのも大きな魅力です。

他人と違うコンパクトカメラがほしいなら。
そして、赤いライカエンブレムの輝くカメラがほしいなら。

ぜひ、Leica Miniluxを選んでみませんか?
ズマリット40mm F2.4という隠れた実力派レンズが、きっとあなたの心強い相棒になってくれることかと思います!

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