2020.12.14

【旅×フィルムカメラ第7弾】上質な撮影体験が叶う CONTAX TVS・薩埵峠 由比宿の旅(作例あり)

旅好きな私かどのが、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。

第7回目は、高級コンパクトカメラの中でも、いまなお中古市場で人気の高い、「CONTAX TVS」にチャレンジしてまいりました!

チャレンジと言っても、フィルムカメラ初心者にとっても非常に扱い容易く、高い描写力に加えて、ズームレンズが使えるという良いとこ取りし尽くした一品。

今回はこの贅沢な一品を携え、相変わらずの静岡の旅。

東海道五十三次の16番目、由比の宿場町やそこからほど近い、薩埵峠へいってまいりました!

ぜひ、「CONTAX TVS」の作例とともに気楽に見ていってください^^

「CONTAX TVS」について

じゃじゃんっ。

ぱっと見ただけで、高級感漂っています。

CONTAX TVSは、1993年に発売された高級コンパクトカメラですが、いまなお中古で非常に高い人気を誇っています。

CONTAX TVSの最大の特徴は、ズームレンズを搭載していること。

世の中には高級コンパクトカメラと呼ばれるカメラは多くありますが、ズームレンズを備えた高級コンパクトカメラはほかにありません

しかも、レンズはツァイスレンズ、描写は一級品。ズームレンズといえば、単焦点レンズに比べて暗かったり、描写力に劣ったりですが、ズームレンズらしからぬ上質な写真を作り出すことができるカメラなのです。

チタン製の外装無駄のないデザインセンスがほんとにすてき・・・。

露出は、プログラムAEと絞り優先AEが使えますので、初心者でもフルオートで楽しめます。

露出補正とフラッシュはこちらで↓

フィルム装填はこちらから。つまみを下へ下げるとフィルム室の蓋があきます。

フィルムは自動巻き上げなので、赤い線のところまでフィルムを持ってきて蓋を閉じれば、装填完了。

詳しくは下記記事をご参照ください。

CONTAX TVS 高性能ズームレンズ搭載の高級コンパクト

「CONTAX TVS」の作例紹介!

早朝の空模様

えもい。実にえもいです。

もやっと霞んでいるような、じんわり染みるような、言語化が難しいですが非常に独特な風合い。

私はつい最近フィルムカメラを始めたような素人なので、もちろんCONTAX TVSがどのような特徴のあるカメラかどうか、まるで知らずに撮ったのですが、この独特な雰囲気・味わいに感激です。

↑これは朝一の満月(確か)、家を出発する際に撮影した一枚です。

さすがに暗く、ぶれてしまったけどそれがまた良き。フィルムカメラで撮るようになって、ブレることが全然怖くなったといいますか、偶然の産物の味わい深さをひしひし感じています。

猫じゃらし畑。この先の向こうには海。夜明けを待つ時間帯、さむっと多少震えながら、サービスエリアにて。

薩埵峠×みかん

パノラマモードで撮影してみたのですが、背景が黒になってしまった!

さてはて、今回のお目当ては、東海道五十三次「由井」にも描かれている薩埵峠

東海道本線・国道1号線・東名高速道路の3本ラインがちょうど峠の麓に並んでいて、その奥に富士山が拝めます。

富士山眺望の写真スポットとしてもわりと有名な場所ですね。

峠までも車で上がれて、そこから徒歩数分で展望スペースへ行けます。麓からトレッキングするのも楽しそう!

だがしかし・・・!

CONTAX TVS現像後の写真を見てみると、奥の富士山がどうしても霞んでしまってくっきりとは見えません泣

直前まで雲で隠れていたおふじ(個人的な愛称)も、展望台に着く頃には頭をひょっこり出してくれたので、よっしゃー!と思ってシャッターを切ったのですが、遠方の被写体の鮮明度には限度がありそうですね。

でも、うっすら奥で佇むおふじの貫禄はやっぱりお見事。写真を残すかどうかにかかわらず、ぜひ一度はこの景色を堪能してもらいたいです。

またまたパノラマで。左奥にうっすら見える山々が愛鷹山周辺、右奥に見えるのは伊豆半島の方です。

晴れていると伊豆半島がくっきり見えて、本当に綺麗なんですよねっ!CONTAX TVS、広角側はとくに周辺露光落ちますが、それが味わいにつながっています。

お次は、CONTAX TVSとの相性抜群な被写体を発見しました。

↑これは、みかんを運ぶためのレールですね。急斜面での収穫作業時に使用するものなのでしょう。見つけるとワクワクします。

「由比」の街は、海沿いの平地部分がとても狭く、後ろにはすぐに薩埵峠を含む急斜面な山をかかえているような地形となってます。

寒暖差があって、風当たりや水はけが良い、そして太陽光をめいいっぱい浴びる地形で美味しいみかんが育つんだとか。

↑左上に逆光を差し込ませ、まるまる太ったおみかんをモデルに。CONTAC TVS、逆光との相性がかなり良いのではないでしょうか?

みかんのある景色って、冬でもふんわり温かみがあって、ちょっぴりポップでかわいい。

これもだいすきな一枚。ここからの駿河湾の眺めは格別です。

駐車場で販売していたおみかん。

高橋さん、あまくておいしかったよ。ありがとう。byかどの

JR東海道本線、由比駅へも、興津駅へも、徒歩1時間ほどだとか。車でもどちらからでも登れます。

峠を降りていくと、おそらくみかん貯蔵用のカゴがずらり。CONTAX TVSの独特な色味、くすみ具合が活きる被写体ゲットです。

東海道五十三次「由比宿」

峠を降りて、由比の宿場町を散策。

由比は桜えびで有名な街ですので、桜えびサブレーの看板も。

ちなみに国内産さくらえびはほぼ100%駿河湾で獲れたものだそうですよ!由比ではいくつかご飯処もあって、漁期などの状況にもよりますが、新鮮な桜えびが食べられるんですっ。

お店が前来た時よりも少し減ってしまった気もしましたが、、街並みも古き良き景色が随所に残っていて、勝手ながら大切に愛していきたいなぁ〜と思えるすてきな街です。

と、言うことで毎度おなじみ酒蔵訪問ですっ。

「正雪」という銘柄で有名な、神沢川酒造所さん。

あ〜この雰囲気、通りの先には山が見えて、全体的に茶色っぽいかんじ、CONTAX TVSの演出力と非常にマッチしてくれた。

店内の暗さだとシャッターが降りず、CONTAX TVSのフラッシュ機能を使って撮りました。

お店の方がとても丁寧に説明してくださり、ここでしか買えない銘柄はありますか?と店先で聞いてみたところ、まだ卸す前の今秋のしぼりたて生酒が1本余っているとのことで、わざわざ蔵まで取りにってくれました・・・!めちゃくちゃ美味しかったので、こちらもおすすめ。

フラッシュがテカリすぎてしまいました!この金紋カップ、重わずジャケ買いです。

(↑フィルム切れにつき、Sonyα7R×Nikon AF NIKKOR 35-70mm F2.8 Dにて撮影)

帰りしな、行きにも気になっていた酒屋さんの店先「酒粕あります!」の文字につられて、すでにお酒は蔵で買ったばかりだけど、せっかくだから・・・と好奇心赴くままに寄ってみることに。

酒屋さんの豊富な品揃え、CONTAX TVSの映りはここでも実力を大いに発揮してくれました。

やっぱりこの霞む感じが、映るものの深みを醸し出します。

そして、ここでも素敵な出会いがありました。CONTAX TVSで撮影した今回の旅、一番気に入っている一枚です。↓

酒粕を買ったら、「おいしい甘酒の作り方教えるよ!」とお店のおばちゃんがとっても丁寧にコツを教えてくれました。それだけでなく、漬け物や煮物をおいしく仕上げるコツなどなど・・・紙に書き込んでくれて、酒粕一つ買うだけでここまでしてもらうのにも恐縮し、「なんか1本かっていこうかな〜」とつぶやいてみたのですが「いいからいいから!それよりまたきてね^^」と。

日焼けした優しい手。

こうして大切な一枚として写真に残せて、また一つ旅の思い出ができました。

「P」=パノラマモード

最初の1本目を撮るときに、操作方法がわからず、「P」って書いてあったので、プログラムオートかと思いスライドさせたら、全てパノラマモードで撮影していました!

初めましてのフィルムカメラを使う際、毎度操作方法に戸惑うのですが・・・

結構昔のフィルムカメラだと取り扱い説明書も残ってなかったり、ネットで解説してくれているのを見つけられればラッキーですが、結局それもめんどくさくなり笑、ぶっつけ本番で撮り始めてみたというのが此度の要因です。

すると、出来上がりを見てびっくり。

ぜーんぶ切れてるじゃん!と思ったら、パノラマモードだったようで。

でもでも、これがまた偶然の産物を数多く生み出すきっかけに・・・!

思っていた構図ではないけれど、真ん中あたりに位置した場所が横長でリサイズされたみたいな絵になりましたが、これはこれでなかなか良いじゃないか!と。

CONTAX TVSを使用した感想

今回の記事は、いかがでしたか?^^

CONTAX TVSは、私にとって初めての高級コンパクトカメラのジャンルのフィルムカメラだったのですが、「高級」と言いように描写力に優れていることはもちろんですが、描写力のレベルの高低で評価するというより、独特な「味わい」に魅力があると感じました。

また、チタン製の上質な装いから、シャッターを切る瞬間も、上質なひとときであってほしいという気分にも・・・。

CONTAX TVSを持っている自分自身に磨きをかけてくれるような、要は持ってて気分のアガるカメラです。

CONTAX TVS 高性能ズームレンズ搭載の高級コンパクト

軽くて持ち運びも便利なので、見知らぬ土地を歩くときや、普段は通り過ぎてしまいそうな場所も、せっかくだから足を運んでみようかなと、気軽な気持ちで撮れる上に、その先に上質な撮影体験が叶ってしまう。

今回訪れた由比の宿場町のように、ただ物珍しい景色を撮るんじゃなく、消えて欲しくないもの、大切にしたいものを、これからも写真に残していきたいと改めて思いました。

以上です。

旅×フィルムカメラの連載では、様々なフィルムカメラの作例を挙げていますので、旅をしている感覚で気楽にみていってもらえたら嬉しいです^^

【旅×フィルムカメラ第6弾】ハーフサイズカメラ OLYMPUS PEN EE-3×静岡南伊豆

【旅×フィルムカメラ第5弾】長野小谷村の旅(NikonF100・NaturaClassicaの作例)

 

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