2021.01.10

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「MC JUPITER-9 85mm F2 」(作例・撮影Tipsあり)

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。今回は、個人的にずっと使ってみたかったオールドレンズ「MC JUPITER-9 85mm F2」をご紹介します。
もちろん、全てのオールドレンズを使いたいんですが、中でもこれは僕好みだろうと、前々から思っていました。

焦点距離が85mmなのでポートレートに最適。仕事のペット・家族撮影でも使えそう。

「MC JUPITER-9 85mm F2」について

「JUPITER-9 85mm F2」はCael Zeiss(カール・ツァイス)のSonnar(ゾナー)のコピー品です。MCというのはマルチコーティングのこと。逆光耐性などがあるレンズということですね。

マウントはM42。オールドレンズでも安価で人気の高い、「Super takumar 55mm f1.8」や前回ご紹介した「HELIOS-44-2 58mm F2」と同じマウントアダプターを使用出来ます。
スーパータクマーもヘリオスも僕はお気に入りで、それぞれ個性的。そこに同じマウントアダプターで85mmなら、こりゃ持っていても損はない。

先に言っちゃうのですが、いい感じのコピー品だなと思っています。ゾナーは125mmを使ったことがありますが、とても優秀なレンズ。
それをたぶん完コピ出来てない感じが僕好みです(笑)。

それでは続いて作例です。

オールドレンズ撮り比べ ③ CONTAX Sonnar T* 135mm F2.8 (作例あり)

オールドレンズ入門に最適なロシアレンズ「ジュピター」(Jupiter)まとめ

「MC JUPITER-9 85mm F2」作例紹介

開放でのボケ味はやっぱりボケボケ。前ボケから後ろボケまで、緩やかなボケ。
ボケを連発していますが、85mmの開放F2ですからね。それを楽しむ為のレンズでもあります。

撮影中は発色はやや薄めかなーと思っていましたが、そこまで悪くはなかったです。
でも、コントラストはやや弱め。それもポートレート向きと言えばそうですが、求めるものって人それぞれですよね。

オールドレンズの描写が好きならいいですが、デジタルのレンズオンリーで撮っている方からすると、少し物足りないかもしれません。

明瞭度が低いので、ジャスピンでもやや甘く感じます。

ここは好みが分かれそうな部分。

左のブランコの横に虹色のゴーストが出ますが、「Super takumar 55mm f1.8」などに比べたら少し出にくいです。
ファインダーでは見えてるけど、撮ると消えてたりしました。

マルチコーティングだからなのかな。

 

オールドレンズ撮り比べ ④ PENTAX Super takumar 55mm f1.8(作例あり)

 

レンズフードなどはあえて付けていないので、フレアは盛大ですね。
降り注ぐようなゴーストもいい感じ。

虹色のゴーストの内側と外側で色味がかなり落ちているのが分かると思います。
あれ?マルチコーティングはどこへやら?なかなかの、くせ者レンズですね。

85mmは中望遠レンズになりますが、望遠レンズならではの背景の圧縮も楽しめます。
やっぱり全体がふわっとしていますね。

ボケるから立体感はあるんですが、「このレンズはそこが一番いい!」ということもないです。
むしろ画像の滲みや低コントラストなので、立体感は出しにくいんですよね。黒が優しいというのかな。

雰囲気を出したくて、ちょっとレタッチで調整したくなります。だけど、なぜかレタッチがしにくい。
冬の撮影なので、色が沈んでるというのもありそーですが。

また春に使ってみたいオールドレンズだなと感じました。

とにかく、専門的な言い方すると、階調(明るい部分から暗い部分の段階)が滑らかなんですよね。よく言えば嫌味がない写真。悪く言えば上記のように眠たい写真になりがち。

ごまかしが効かないんですよね。
そこを上手く表現出来れば良き相棒になります。スキルアップにもなりそうなオールドレンズです。

 

撮影Tips「玉ボケを出して撮影しよう」

明瞭度の低さや滑らかな階調。ポートレートを撮るなら持っておきたいオールドレンズ。がっちり系ではなく、ふんわり緩い系。
その中で僕が驚いたのは玉ボケですね。上記の写真、レモン型にならずに、なかなかの丸さを維持していますね。

虹色ゴーストもしっかり入っています。他のオールドレンズと比べても、キレイな玉ボケですね。

これだと玉ボケが出すぎていますが、写真の端まで出来るだけ丸く保とうと粘っています。

モノクロの方が分かりやすいかな。

玉ボケの簡単な出し方は、絞りを開放にして、背景に木を写すこと。順光ではなく、木の向こうに光がある状態ですね。木の真後ろに太陽がある必要もありません。光が漏れていれば、がっつり玉ボケになります。

このようにある程度、木が生い茂っていたらオッケーです。これは木にピントを合わせていますが、手前の被写体にピントを合わせれば、木の隙間からの光が以下のように玉ボケになります。

どれだけ玉ボケを出したいかで、背景を先に選ぶのもポイント。絞りは開放です。

冬はイルミネーションなどの光を使うのもいいですね。


やや使いづらさはあったのですが、この玉ボケで僕の中で評価がグンとあがりました。

 

「MC JUPITER-9 85mm F2」を使用してみた感想

あー、また欲しいオールドレンズが増えてしまった。名玉と呼ばれる、今でも通用するオールドレンズも好きなんですが、ちょっと癖のある子に惹かれちゃうんですよね。

同じ焦点距離で比べると、ボケのとろみは「Canon NEW FD 85mm F1.2 L」の方が良かったけど、「MC JUPITER-9 85mm F2」の方が玉ボケは好きです。

描写は「Canon NEW FD 85mm F1.2 L」の方がカリっとしていたけど、「MC JUPITER-9 85mm F2」の方が柔らかい。
「MC JUPITER-9 85mm F2」は開放F2のくせに、カリッと感でCanonのF1.2に負けてます。それがまたいい(笑)。

オールドレンズ撮り比べ⑮「Canon NEW FD 85mm F1.2 L」(作例あり)

 

ただ、先ほども書きましたが、低めのコントラストに優れた階調のお陰で、ごまかしが効かないレンズでもあります。写真の中に明暗差をしっかり取り入れないと眠たい写真になります。

太陽の光があると、メリハリは出せますが、曇りの日だとなかなか難しいです。

絞りを開放にはせず、極端にアンダー(暗く)に撮ると、ある程度パキっとしてきます。

明暗差がある場所で撮ると、レタッチでの調整はしやすくなりますね。

逆光で絞り開放のF2で撮影。このふんわり感がやっぱり持ち味になるかな。

正直なところ、ちょっと使いこなすのに時間がかかりそうなオールドレンズと感じました。
逆に言うと、このレンズでステキな写真を撮っている方は、写真の腕があるんだろうなーと。

この癖の強さは好みが分かれそうです。
でも、「MC JUPITER-9 85mm F2」の玉ボケは好きな方は多いのでは?

85mmという焦点距離も含めて、1台目のオールドレンズとしては不向きかもしれません。だけど、複数台の中の1台としては輝ける。そんなオールドレンズですね。

 

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