2021.01.16

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「Nikon Ai-s NIKKOR 35mm F1.4 」(作例・撮影Tipsあり)

こんにちは、雨樹一期です。オールドレンズの撮り比べ、そしてオールドレンズ探訪記にて様々なレンズをご紹介してきました。

その中でざっと40種類くらいは試してきましたが、まだまだほんの一握り。引き続きご紹介していきます。
ここ数回はロシア製コピーレンズのご紹介が続きましたが、今回はmade in Japan。Nikonのオールドレンズ「Nikon Ai-s NIKKOR 35mm F1.4」をご紹介します。

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「JUPITER-8 5cm F2 」(作例・撮影Tipsあり)

「Nikon Ai-s NIKKOR 35mm F1.4」について

Nikonというだけで安心感があります。僕の中ではあらゆる基準をクリアーしてくれるだろうなと。
その分、癖が少なくて、オールドレンズとして楽しむのなら物足りなさもあるかもしれませんが、それは高性能だから。

レンズは600gなので、ややズッシリときます。

Nikonなので、Fマウントのアダプターを使用します。

 

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非Aiレンズ・Aiレンズ・Ai-sレンズの違い

非Aiレンズ・Aiレンズについては、上記にも詳細が書かれているので、ざっくりの説明です。

・非Aiレンズ
1970年代後半より以前に発売された、古いレンズです。同じNikonのフィルム一眼やデジタル一眼でも、取り付けが出来ない機種があります。Ai方式に対応してないレンズ。

・Aiレンズ
非Aiレンズだと、絞りと露出計が連動しないということで、改変されたレンズです。Ai方式に対応したレンズ。

・Ai-sレンズ
カメラのボディから絞りを制御する時の動作がスムーズになるように、Aiレンズをさらに小改良したものです。

 

ちょっとややこしくて、きちんと説明すると正確ではないかもしれませんが、描写に違いはなく、ミラーレス一眼+マウントアダプターで撮影するのならどれを使っても問題ありません。

ただ、Nikonのフィルムカメラやデジタルカメラで使いたいのなら、非Aiに対応してるか調べる必要はあります。
ちなみに、非AiをAiに改造したレンズもあります。

 

「Nikon Ai-s NIKKOR 35mm F1.4」作例紹介

まずは開放のF1.4で撮影。さすがNikonというか、やっぱりいいですね。絞り開放でもピントが極端にあまくなることがありません。

しかも最短撮影距離が30cmとかなり寄れます。これは単純なレンズの評価的には大きいプラスポイントです。
接写フィルターなどを使えば他のレンズでも寄って撮れますが、いちいち鞄から取り出して、クルクル回してレンズに付けて、撮影したらまた外して、、、なんて面倒くさいですからね。

ピントが合っている部分、猫の毛並みの再現も素晴らしいですね。

解像度や色の乗りも良くて、コントラストはやや強め。これはレタッチなしのjpg撮って出しですが、写真に立体感がありますね。
もうね、バランスが素晴らしい。

焦点距離が35mmで広角気味。その為に、若干歪み(丸み)が出ますね。写真の四隅に流れるような感じ。

逆光の中で撮影しています。レンズ内での反射を抑えるナノクリスタルコートレンズなので、ゴーストも控えめですね。
出そうとしてもほとんど出ないです。

太陽が少しだけ隠れていますが、もろ逆光です。絞りはF10。ゴーストは写真の中心から左下にわずかだけ。

太陽がほぼ全開。これでようやくゴーストが目立つレベルに。
凄い逆光耐性です。

僕の中では冬恒例のカモメ撮影。動き回るので、ファインダー越しのピント合わせは困難。てことで、ピントを1.5mくらいにして、絞りをF8、ノーファインダーで撮影しています。
これだけ囲まれていたら誰かにはピント合うだろうと(笑)。

周辺光量落ちですが、35mmという焦点距離にしては控えめです。

ピントを60〜70cm、指先のかっぱえびせんに合わせています。おちょぼ口のカモメがかわいいですねー。
ちなみに、かっぱえびせんはカモメの大好物(笑)。一瞬で奪われます。右上の子も狙っていますね。

絞りはF8ですが、ピントのカリッと感が凄いです。現代のレンズで撮ったかのよう。
焦点距離が35mmと、標準よりも少し広角になるだけでも、こういった写真は撮りやすくなりますね。

謎のおっさんボード。開放のF1.4はピント合わせもややシビア、かつボケ過ぎることも。
背景まで写したいのなら、F4や5.6に合わせましょう。

どのレンズでも言えますが、ピントは中心が一番カリッとしますが、周辺になるにつれ甘くなります。
以下、絞りF8で撮影した写真の中心と右端の部分を拡大してみました。

同じサイズで切り取りましたが、そこまで気にならないですね。

続いて、開放F1.4で撮影した写真を拡大。

かなり甘くなっていますね。遠景の撮影だと顕著に出ちゃいます。
高性能でバランスの良いレンズなので、これが唯一のオールドレンズらしさかもしれません。

 

撮影Tips「前ボケで遠近感を出そう」

焦点距離は35mmですが、開放の絞り値はF1.4。しっかりボケてくれるので、前ボケを活かして、遠近感を出してみましょう。

ジャングルジムの赤色部分を手前に入れるか入れないかで印象が変わります。
青色の部分も同様ですね。写真に奥行きがでます。

必ずしも前ボケが必要ということではありませんが、意識することが大切ですね。撮影の幅が広がります。

 

「Nikon Ai-s NIKKOR 35mm F1.4」を使用してみた感想

バランスがいいオールドレンズですね。今も普通に通用する高性能。
良くも悪くもオールドレンズらしい、癖は控えめです。
しっかり撮りたい派向けとなります。

焦点距離が35mmなので、やや広角。肉眼の視野に近いとされるのは50mmですが、実際に撮るとなると、意外と狭く感じる方も多いです。
フィルムカメラに馴染みがなければ、50mmなんて使い慣れてませんからね。

だから35mmが好きな方も割と多くて、一番違和感がない、と感じる画角になるかもしれません。

焦点距離が短くなるとボケ味は少し落ちますが、F1.4から使えるので全く問題なく、50mmより広角になるので、写真の中にしっかりと背景を写し込むことも出来ます。

僕は日常撮りが好きなのですが、一番相性が良いと感じる焦点距離が35mm。
なので、単純に撮影が楽しかったです。

もう一点、「NIKKOR 35mm F1.4」の素晴らしい点は、30cmまで寄れること。

これがほんと利点です。前回ご紹介した「JUPITER-8 5cm F2」は1mまでしか寄れませんでしたから。

鮮やかさとか、コントラストとか、虹色のゴーストとか、レンズによってそれぞれで、どちらがいいとは一概に言えないのですが、寄れるに越したことはないです。

これで50〜60cmくらい。オールドレンズって、撮影最短距離が80cm〜1mくらいのものが多いです。
寄れるというだけで撮影の幅ってかなり広がりますからね。撮影最短距離が1mのレンズだと、30〜1m内の被写体にはピントが合わせられないですからね。当たり前のこと書いていますが(笑)。

おまけに開放はF1.4です。「NIKKOR 35mm F1.4」を持っていたら、たいていのものは撮れます。

オールドレンズらしい癖は少ないですが、持っておきたいレンズですね。

 

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