2021.07.23

【旅×フィルムカメラ第9弾】Kodak Retina IIIC(コダック・レチナIIIC)とローカル鉄道の旅(作例あり)

旅好きな私かどのが、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。

第9回目で撮影したカメラは、「Kodak Retina IIIC(コダック・レチナIIIC)」です!

・・・めちゃくちゃかっこいい!

もちろん中古カメラなのですが、結構綺麗な状態で、大切に扱われていたんだなぁと感じます。

しかし、フィルムカメラ初心者の私にとっては、かなりチャレンジングな、クラシックなフィルムカメラ。

最初はとっきつづらくて、ちょっと気が重たかったのですが・・・

現像した写真を見て、感激!!

一皮向けた達成感がありました。

今回は、そんなクラシカルなKodak Retina IIICと、親和性が高いであろう、レトロなローカル列車の旅というシーンにて撮影。沢山の作例もお届けしたいと思います^^

Kodak Retina IIICについて

Kodak Retina IIICの詳細

コダックレチナシリーズは、現在最も広く一般に使用されている135フィルム(35mm判パトローネ入りフィルム)が発表された時期に発売したこともあり、かなり一世を風靡したクラシカルカメラ。

今回ご紹介する、1954年発売の3c型「Kodak Retina IIIC」は、コダックレチナシリーズの中で、初めて露出計が内蔵され、今も中古カメラ市場で、根強い人気ある機種のようです!

ちなみにこのKodak Retina IIICは、IIIcとIIICの2種類あって、「小窓」「大窓」の違いがあるそうです。購入の際は確認してください!(今回私が使用させて頂いたのは、IIICで大窓です。)

 

*スペック*

・露出計:セノン式単独露出計、高低照度二段切替式

・レンズ:レチナ・クセノン50/F2

・シャッター:シンクロ・コンパー

・シャッター速度:B、1~1/500

・サイズ:135×87×46mm

・重量:650g

特徴

・折り畳み式の蛇腹カメラ

当時としては、折りたためて小さくなる「携帯性」がとても画期的だったのでしょう。

蓋を開けるときは、この↓つまみを横にずらして開けます。

蓋を閉める際は、ピントのノブを無限にして、レンズ上下についているボタンを押して閉めます。

・露出設定は手動で

カメラには露出計がついているのですが、、自動ではありません。

これは最初に私がかなり戸惑った操作方法の一つ・・・。

シャッターや絞りなどを設定した上で、そこからEV値という値を、手動で設定するようになっています。

露出計がないフィルムカメラで写真を撮るには? 単体露出計・アプリの使い方

【撮影基礎講座6】マニュアル露出でワンランク上の写真。露出計を使ってMモードで撮ってみよう

フィルムの装填方法

さらっと装填の手順について。

フィルム室の蓋を開けるには、カメラ下部のここを矢印方向に回して、

小さい丸ぽちボタンがお目見え。ここを押すと、

かちゃっ。開きました。(この操作過程がなんともアナログでわくわくします!!)

ぱかーん。

左側の巻き戻しノブを、2回カチッと音がなるまで上に持ち上げます。

フィルムをはめこみ、引き伸ばしたフィルムの先端を、スプール(縦長の溝)に差し込みます。

蓋を閉じて、今度はフィルムカウンター(カメラ上部の下のボタン)を押しながら、フィルムカウンターロック解除ボタンを矢印の方向に押して、カウンターを◆のマークまで合わせていきます。

(↓フィルムカウンターロック解除ボタン)

フィルム巻き上げレバーは、カメラ下部に。

ここは、使用しているフィルムの種類のメモに。(いちいちおしゃれ!)

ファインダーはこちら。

あとは、シャッタースピードと絞り値を設定し、算出されたEV値をダイヤルに合わせて、撮影していきます。

 

Kodak Retina IIICの作例

「ローカル列車の旅編」

秩父鉄道SL列車の作例

目の前に立ちはだかるは、秩父盆地のシンボルとも言われる武甲山。標高1,304mのなかなか迫力のある景色を眺めながら、西武秩父線は進んでいきます。

「打合復唱」・・・?。

時代が止まっているかのような、レトロな景色が沢山残っている秩父線沿い。

西武秩父線「西武秩父駅」から、少し歩いて、秩父鉄道「御花畑駅」へ。到着するSL列車を撮影待ちします。

親子連れもわんさか。観光客だけでなく、地域の人にも愛される列車です。

来ましたっ!シゴハチ!

焦ってちょっとハイキー気味になってしまいました・・!

ここではSL列車に乗らず、かわいいラッピング車両に乗って、途中下車。

民家がぽつぽつ残る、山間をとことこやってくる列車、愛着わくなぁ。

車内もすごい鮮やか。

白久駅という駅にて途中下車。終点の1個前の駅なのですが、全然人がいない場所でのんびりできたし、景色もとってもすてき。

一応駅員さんが常駐している駅。こちらでまたSL列車の撮影待ちをしました。

近くで通過するSL列車の迫力はやっぱすごいですね!

白久駅の待合室。窓枠の形と、そこから見える景色がすごく良かった。

終点までは徒歩15分ほどの距離だったので、街並みを散策しながら歩いてみました。

全く観光地化されていない街並みに、安心感を感じます。

ローカル線沿いを歩いていると、踏切を渡るときに、こんな景色を独り占めできるのが楽しみの一つ。

終点、「三峰口駅」に到着。右手の広場に転車台があり、ちょうどSL列車の転車シーンを見ることができました!

帰りはこのSL列車に乗って帰りました。車内のボックスシートがいかしてる!

こんなところに行程表!

うお〜かっこいい運転席!すごく繊細な部分もちゃんと描写できていて、これがまた感動ポイントでした。

JR青梅線「鳩の巣駅」の作例

鳩の巣という駅でぶらり途中下車。

なんだか大正ロマンな雰囲気、洋風でとてもおしゃれな駅舎でした。ステンドグラスがあったりなんかして。

えもい。

駅から川へ降りていく途中、もはや廃墟と化してきている民宿がぽつぽつと。昔は栄えていたのかしら。

突如聳え立つ大自然。

ぽっぽと書かれたカフェ、この日はちょうど定休日でやってなかったのだけど、すごい気になる!

これ最高じゃないかっ!プライベートプチビーチ(?)でくつろぐお二人。

こちらはプライベートオンザロック(??)なお二人。を、隠し撮りする女は私です。

帰り、逆路線へ渡るための階段が、なんか面白くて。

山の中へ放り投げられるような階段。

おお〜!上から見た景色が良い!トンネルからすぐ単線になる感じ、ぽつんとくり抜かれた山。

車窓から見える景色が、最高でした。

「おまけ編」

最後におまけで、Kodak Retina IIICで撮影した、列車旅以外のお写真も。

動物園のうさぎさん、寒かったのかな、顔寄せ合ってかわいい・・・。

こんな自然あふれる環境で、芸術について学べるなんて、すごく憧れる!

ステンレスブーム。ほんとに年代物のカメラとは思えない描写力をかましてくれる、Kodak Retina IIIC。

このシルエットな感じもとても素敵。そして最後は、うちの番豚ちゃんの後ろ姿。

「失敗作編」

写真的には失敗なんだけど・・・やっぱり思わぬ描写が面白くて、Kodak Retina IIICの味わい深い描写にこれまた感激したので、作例をいくつか挙げさせてもらいます。

ピンボケ

よ〜く見ると、線路沿いには綺麗な桜並木が。個人的にとってもお気に入りの一枚です。

シャッタースピードが追いつかずぴんぼけ・・・でしたが、どこへ連れていかれるのかわらかない、幻想的な雰囲気がとても好きです。

花びらではなく下のつぼみにピントが合ってしまった一枚ですが、温かみのある色合いだけど、なんとなく寂しげな雰囲気が良き。

暗めの駅舎内、天井にかかるライトのぼんやり感が良い。

感光

なぜか途中でフィルム室の蓋を開けてしまうんですよね。なぜか。(そろそろ学習せんと・・・)

燃えたぎるお富士も、なかなか不思議な写真になって、偶然の産物でしたが!

ちなみにこちらは、Canon5DMarkⅢで、同じ場所で撮影した一枚。すごい綺麗だったから、感光させてしまったのはとてもショックだった・・・!

コマ被り

原因は、シャッター巻き上げの不良が主なようです。

どうしても毎回どこかしらで、前後のコマがかぶってしまいましたが、不思議な絵になるのでちょっと面白い。

でも、この2枚はなんだかとても風合いがマッチして、偶然の産物でした。

Kodak Retina IIICで撮影した感想

今回は、ちょっと敷居が高い機種であり、慣れない操作方法に手こずったりでしたが、結論・・・そんなに身構えなくても十分気軽に撮影を楽しめるカメラでした!

何より撮れた写真を見るまでのワクワク感が、えぐい!笑

今回失敗作も多く算出しましたが、失敗作だって立派な作品なのです!

誤解を恐れずに言えば、「何をどう撮っても絵になる」のがフィルムカメラ。

私は「写真を撮ること」よりも、そこで見たもの触れたものを感じ取る時間が好きです。

だから、なんでもいいから良い絵になりそうな被写体に向けて手当たり次第シャッターを切ることは、できればしたくない。

フィルムカメラはデジタルカメラで撮る時よりも、一枚一枚何を捉えたいのか向き合う時間ができますし、

例え写真技術的に大失敗作だったとしても、その一枚に込めた気持ちがあれば、写真の価値というものは決して無下にできないなぁと、私は思います。

フィルムカメラは敷居が高いし、じぶんには扱えない・・・

そう思ってる方には、ぜひ”失敗してもいいんだ!”って気持ちで、”好き”を切り取る楽しさを知ってもらえたら嬉しいです!

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