2018.07.30

オールドレンズ撮り比べ ③ CONTAX Sonnar T* 135mm F2.8 (作例あり)


こんにちは、雨樹一期です。フィルムカメラとミラーレス一眼カメラの撮り比べコラム第三回も、引き続きCONTAX用のCarl Zeissレンズになります。
これまでで一番長い、『Sonnar T* 135mm F2.8』です。

Sonnar T* 135mm F2.8の焦点距離は、中望遠というには少し長め。
僕は家族を撮影するとき70〜200mmのズームレンズを使っています。実際に撮影するのがちょうど135mm付近が多いので、手慣れている焦点距離です。
今回も楽しみながら作例を撮影することができました。

思っているよりも被写体が大きく写るのではじめは戸惑うかもしれませんが慣れていくほどに面白くなる焦点距離です。
使えるようになると、手放せなくなりますよ。

135mmは中古価格が手頃なのも魅力なようです。

前回の記事はこちら

オールドレンズ撮り比べ ② CONTAX Distagon T* 25mm F2.8 & Planar T* 85mm F1.4(作例あり)

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

Carl Zeiss Sonnar T* 135mm F2.8の作例

Carl Zeiss Sonnar T* 135mm F2.8

それでは、Sonnar T* 135mm F2.8(Y/Cマウント)をフィルムカメラとミラーレス一眼カメラで撮影した作例を見ていきましょう。

CONTAX Ariaで撮影した作例(フィルムカメラ)


絞り優先/感度:ISO200/F4

まずはフィルムカメラのCONTAX AriaとSonnar T* 135mm F2.8の組み合わせで撮影した作例。

フィルムは安価な割に粒状性も良い「FUJIFILM C200」を使用。黄色〜赤カブリをすることもあり、フィルムらしい雰囲気で撮れます。
デジタルのピントカリカリ感もなく、ほど良い甘さがありますね。

ちなみに被写体のカメラはハッセルブラッド。レンズはCarl Zeiss。かっちょええですねー。
レンズは自社では開発せずにCarl Zeiss社にお願いしたことからも、Carl Zeissのレンズがいかに優秀だったか、ということが分かりますね。


絞り優先/感度:ISO200/F5.6/露出補正−2/3


絞り優先/感度:ISO200/F4/露出補正−1

この二枚の作例。ただ地面を写しているだけなんですけどね。なんか凄く好きな二枚。
Ariaの魅力なのか、レンズなのか、フィルムなのか、僕の腕なのか(笑)。どれもあると思いたいです。

この作例、50mmのレンズだったら撮らない構図なんですよね。
中望遠だからこそできる撮り方があるので、お持ちでない方はぜひ試してみて欲しいです。撮影の幅がぐぐっと広がりますよ。
135mmのオールドレンズなら、今回使っているSonnar T* 135mm F2.8は間違いなくおすすめできる一本だと思います。


絞り優先/感度:ISO200/F2.8/露出補正−2/3


絞り優先/感度:ISO200/F5.6

こっち側とあっち側から撮影した作例。光の当たり具合も違うので、雰囲気も変わりますね。

望遠レンズは広角レンズとは違って、同じ絞り値でもボケ具合が大きくなります。なので、F5.6でもしっかりボケます。


絞り優先/感度:ISO200/F2.8


絞り優先/感度:ISO200/F4

絞り優先/感度:ISO200/F2.8

上の作例は名古屋にある『文化の道』で撮影。このエリアには歴史的建造物が残されています。
古い建物を撮影するとき、相性だけを考えると、『デジタル<ミラーレス+オールドレンズ<フィルム』ですね。

逆に言うと、僕はノスタルジーを感じる場所が好きなので、フィルムにハマりました。『Sonnar T* 135mm F2.8』との相性も良いですね。


絞り優先/感度:ISO200/F2.8

望遠は前ボケも活かせます。ポートレートなら、『花・人・花』という風に、人を挟んで撮影するだけで、ふんわり柔らかな一枚になります。

いい写真がいちばん多かった

これまでに25mm・50mm・85mmと作例を撮影してきましたが、僕的には一番いい写真が多かったのが『Sonnar T* 135mm』です。

CONTAX Ariaの扱いに慣れてきたというのもあるかもしれませんが、欲しいなーこのレンズ。光の滲み具合が一番僕好みでした。
Sonnar T* 135mm F2.8は、名前の通りゾナーというレンズタイプ。
もしかするとゾナーの写りと相性がよいのかもしれないですね。

もし購入するならその前に標準レンズの50mmなんだろうけど。すっかりハマってしまいました。
中古カメラ、中古レンズはほんとうに「沼」ですね。

絞り優先/感度:ISO200/F8

ちなみに、135mmでも圧縮効果は出ますね。
これは、遠くのものが大きく写る効果のことで、それにより距離感が弱く感じます。

実際は、うなぎの看板・熊・焼き肉とそれぞれ数10mは離れているのですが、作例の写真だと3・4歩くらいの距離に感じますね。

Sony α7で撮影した作例(ミラーレス一眼カメラ)


絞り優先/感度:ISO200/F2.8/露出補正+1.3

続きまして、ミラーレス一眼カメラのSONY α7(初代、ILCE-7)で撮影
(サンライズカメラ スタッフ注:中古価格の手頃なフルサイズミラーレスでオールドレンズを楽しむ!をテーマに、このシリーズでは初代α7を使用しています)

フィルムとの違いがより分かるように、今回の作例ではRAW現像で手を加えたりせずに、ほぼ撮って出しの状態。ホワイトバランスもオートです。
フィルムとは色合い自体はガラッと変わりますが、こちらもしっかりとした色乗りですね。

絞り優先/感度:ISO200/F2.8/露出補正+1.3

これぞ望遠レンズ、というボケ味ですよね。ミラーレス一眼カメラで撮るとピントの甘さもややなくなりました。
絞り開放で撮ると、被写体がふわっと浮かぶので、ポートレートや花の撮影にもオススメです。

絞り優先/感度:ISO200/F5.6

手前に木のボケを入れつつ、絞って撮影。全体が引き締まりますね。


絞り優先/感度:ISO400/F8/露出補正−1

この作例ではF8まで絞ってみました。雲の輪郭もカリッとしました。
そしてグラデーションは滑らかです。


絞り優先/感度:ISO400/F5.6

こちらの作例は別になんてない写真ですが、135mmという焦点距離だからイルカショーも大きく撮影が出来ますね。


絞り優先/感度:ISO400/F2.8/露出補正+2

定番の猫写真も入れておきます(笑)。白い毛布で逆光で、かなり露出オーバー気味に撮影しました。
白飛びもしていますが、ギリギリの粘りもあります。
ミラーレス一眼カメラだとこういう攻めた撮影ができるのがいいですね。

絞り優先/感度:ISO600/F2.8

絞り優先/感度:ISO600/F2.8/露出補正+1

最後は燕。上は生まれた直後。下は巣立つ一日前です。
ガレージの中で天敵のカラスからも身を守れる場所ですくすく育って、ギュウギュウ詰めやないかい(笑)!
巣ごと落ちるんじゃないかと心配でした。

それなりに貴重なショットですが、これもまた135mmという焦点距離だからこそ撮れた作例写真ですね。あまり近付き過ぎちゃうと親鳥は餌をあげに帰ってきませんから。

レンズの性能がいいのはもちろんですが、単純にこの焦点距離のレンズは一台は確保しておきたいですね。

光を最大限に活かしてくれるレンズ

Sonnar T* 135mm F2.8。
本当にすばらしい写りです。

一言でまとめてみると、『Sonnar T* 135mm F2.8』は、僕がとらえた光を最大限に活かしてくれる。そんな気持ちになるレンズでした。

Sonnar T* 135mm F2.8の解説

ここでは雨樹さんに代わって、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ 店舗スタッフがSonnar T* 135mm F2.8について簡単に解説したいと思います。

Sonnar(ゾナー)とは

Sonnar(ゾナー)とは、カール・ツァイスが作るレンズの製品名。
そもそもは、カール・ツァイスに在籍したルードヴィッヒ・ベルテレ博士が考案したレンズタイプです。

空気と接する面が少ないこともあり、コーティングが発達していない時代には高速のレンズに重宝されましたが、1950後半以降普及した一眼レフにおいては、バックフォーカスを大きく取ることができないという欠点から、標準レンズの主役はダブルガウスタイプに交代することになりました。

しかしながら望遠レンズではその欠点は問題にならないため、今回取り上げたSonnar T* 135mm F2.8のように一眼レフでも用いられています

ミラーレス一眼カメラが普及してバックフォーカスの問題がなくなったため、今後Sonnar(ゾナー)を元とした新たな名レンズが生まれるかもしれないですね。

ちなみに、ゾナータイプの構成は、ズームレンズを構成する要素としても少なくない頻度で用いられているとききます。

ヤシカ・コンタックス用のSonnar T* 135mm F2.8

Carl Zeiss Sonnar T* 135mm F2.8

中古価格 20,000-25,000円程度
マウント Y/Cマウント
構成 4群5枚
メーカー Carl Zeiss(ヤシカ、京セラ)

今回作例に取り上げたSonnar T* 135mm F2.8はヤシカ・コンタックス用の望遠レンズです。

135mmには他に開放値F2もありますが、そちらはゾナーではなくプラナー。
Planar T* 135mm F2もとても評判のよいレンズですが、カール・ツァイスの純正ゾナーを使える魅力もあり、Sonnar T* 135mm F2.8もけっして見劣りしていません。

135mmという焦点距離はオールドレンズのなかでは比較的人気薄のため、ヤシカ・コンタックス用のツァイスレンズとしては比較的手頃な中古価格で手に入れることができるでしょう。
広角・標準・望遠と3本揃えるなら、Sonnar T* 135mm F2.8はおすすめの選択肢といえますね。

ヤシカ・コンタックス 関連記事

ヤシカ・コンタックス用のカール・ツァイスレンズについてはこちらの記事でも解説しています。
中古オールドレンズのなかでももっとも人気が高いヤシカ・コンタックス。
ぜひ魅力を味わってみませんか?

手軽におしゃれにツァイスを!CONTAX 徹底解説&おすすめ中古レンズ 7選

旧ソ連製 ゾナータイプレンズの関連記事

ヤシカ・コンタックスのカール・ツァイスレンズとは毛色の違うオールドレンズですが、旧ソ連製のゾナータイプレンズ、Jupiter-8についても取り上げています
中古価格が非常に手頃なことも魅力なJupiter-8。
実際に使ってみた感想と作例はこちらから。

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「JUPITER-8 5cm F2 」(作例・撮影Tipsあり)

SonnarとPlanar 写りの違いも面白い

今回はSonnar T* 135mm F2.8の作例と感想でした。

ところで、今回作例に使ったSonnar(ゾナー)と、第一回の記事で使ったPlanar(プラナー)はレンズタイプが違うので写りも違うんですよね。
ぜひ『Sonnar T* 135mm F2.8』の写真を見た上で、第一回の『Planar T* 50mm F1.4 』ともぜひ見比べて見てください。
中古オールドレンズを使うとき、レンズの構成を意識すると撮影した写真が違う見え方をしてきますよ

撮影方法や使用したフィルムの違いこそありますが、作例を見ると色の乗りや描写がミラーレス一眼カメラ同士でもガラッと変わっているのが分かるかと思います。

これからもいろいろなレンズを撮り比べるのが楽しみです!

次回は番外編として、CONTAX AriaとPlanar 50mm F1.4を使ってさまざまなフィルムを撮り比べます。

次の記事はこちら

【番外編】『Contax Aria』+『Planar T* 50mm F1.4』で撮るフィルム別発色の特徴

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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