2018.10.15

フィルムカメラ名機 撮影散歩② Hasselblad 500C/M (MakroPlanar CF 120mm F4 T* 編)


ISO 200・シャッタースピード 1/250・F8

こんにちは、雨樹一期です。前回に引き続きハッセルブラッドのレンズをご紹介します。
やっぱり僕はフィルムが好きなんだなーと、わっくわくしながら撮影しました。
ファインダーを覗くのがこんな楽しいカメラは他にありません。

前回の「Planar T* 80mm F2.8」は以下より。

フィルムカメラ名機 撮影散歩① Hasselblad 500C/M (Planar T* 80mm F2.8 CF 編)

使用したレンズは「マクロプラナー CF 120mm F4 T*」。前回のプラナーは80mmでしたが、今回は120mm。35mm判で66mmの画角になります。
やや望遠になりますね。焦点距離が長いほど背景はボケるので、前回の「プラナー80mm」と同じ絞り値で撮影しても「マクロプラナー120m」の方がよりボケます。

また、マクロレンズといっても、被写体に劇的に寄れるレンズではありません。そこそこ大きく撮れるといった感じですね。
最短撮影距離でも数枚撮ったので、作例をご覧下さい。

さらに今回はネガ現像の写真と、特殊なクロスプロセス現像をした写真(TOPの写真)を掲載いたします。同じ場所でも色味はガラッと変わりますよ。

MakroPlanar CF 120mm F4 T* で撮影

近所を自転車で散策しながら撮影しました。基本的に僕の写真はちょっと田舎の景色が多めです。
いろんなカメラで撮りながらコスモス畑に辿り着きました。
それでは作例です。

ネガ現像の作例(FUJI PRO400H)


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F5.6

とりあえず、玄関開けたら猫も出てきたので1枚撮りました(笑)。被写界深度がとにかく浅い(ピントの合う幅が狭い)ので絞りは開放ではなく、F5.6で撮影。

さすがのクリアーな描写。35mmとは画質が全然違ってびっくりします。まーキレイだこと。
35mmのカメラしか使ったことない方はぜひこの驚きを体感して頂きたいです。「高画質なんて求めてないよー!」なんて言っている方も、だいたいハマります(笑)。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F5.6

やっぱり止まっている被写体が楽ですね。手前に金網の柵があります。斜めに走っている光みたいなのがそうですね。66mmなら前ボケである程度消すことも可能です。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F11

絞りをF11で撮影してみました。ピントはカリカリです。単純だけど、レンズの性能は絞って撮ることでもわかります。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F4

遅咲きの向日葵。次は逆光&開放で撮影。奥の花びらにピントが合っていますが、手前はボケていますね。逆光でもゴーストが出ませんでした。
これが最短撮影距離になります。

この優しい光こそプラナーの空気感。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F4

同じく開放で撮影。左と右のコスモス、肉眼でみた距離はあまり変わりはありませんでしたが、左はややピンボケ。なかなか難しいです。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F8

空の白とコスモスの白。白飛びすることもなく、どちらもしっかりと表現されています。
「マクロプラナー 120mm 」の性能にお任せで大丈夫ですね。ポートレートにもいいですし、常用レンズとして使うのもありですね。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F5.6

田舎道と学生って合いますよね。コスモス+αが欲しくて探していたら、ちょうど通りがかってくれました。
でもまたしても被写界深度を掴めずにボケ過ぎちゃいました。早くレンズと仲良くなりたい。

って予断はさておき、色乗りもいいのですが、プラナー80mの方が彩度とコントラストは強く出ますね。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F8

空を入れて一輪撮るならボカして撮る必要はあまりないので、ここはF8で撮影。コスモスにしっかりとピントを合わせるようにしました。背景がボケボケで、またびっくり。

続きまして、クロスプロセス現像をした写真です。

 

クロスプロセス現像とは?

クロスプロセス現像とは、簡単に説明すると、現像の行程をクロスさせることです。
通常の現像行程はネガフィルムで撮るとネガ現像、リバーサルフィルムで撮るとリバーサル現像を行いますが、

①ネガフィルムで撮影→リバーサル現像
②リバーサルフィルムで撮影→ネガ現像

という処理をします。これはいわゆる誤現像になるのですが、②リバーサルフィルムで撮影→ネガ現像をすると面白い発色をすることで、特にトイカメラユーザーなどには欠かせない現像方法として一時期とても流行りました。

逆光に弱かったり博打要素もあるのですが、大化けすることもあります。ちなみに①の行程はただ暗い写真になるだけで、オススメはしません。

使うフィルムによっても発色は変わりますが、コスモスとの相性は良いのでやってみました。


上記のように物凄くいい発色になる「コダックのリバーサルフィルム」が生産終了して以来、クロスプロセス現像をする人は少なくなりましたが、そのフィルムが2018年10月に再発売されたので、また少しだけ流行るかもしれません(35mmフィルムのみ)。

クロスプロセス現像の作例(Lomography  X-PRO200)


ISO 200・シャッタースピード 1/250・F4

ガラッと色味や雰囲気は変わりましたね。ここら辺は好みも分かれると思いますが、一つの表現方法として知っておいて損はないと思います。


ISO 200・シャッタースピード 1/250・F8

こちらは逆光での失敗例です。色が激しく緑カブリ。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F8

こちらはネガ現像。同じ場所での撮り比べてみました。プラナーの優しい光はネガの方が合いますね。


ISO 200・シャッタースピード 1/500・F5.6

こちらは逆光での成功例ですね。カリッとした描写に、コントラストが強まり、色も鮮やかになっています。


ISO 200・シャッタースピード 1/500・F5.6

コスモスを最短距離で撮影。色が潰れちゃいましたね。いいレンズにクロスプロセス現像は勿体無い気もしますね。


ISO 200・シャッタースピード 1/250・F5.6

クロスプロセス現像すると、レンズの特徴もやや掴みにくくなりますね。
ですので、「こんなのもあるよ」という参考程度で、ご興味のある方はいつかお持ちのカメラでもいいので試してみてください。
ちなみに僕はちゃんとしっかり撮れるカメラやレンズではあまりやりません(笑)。

ただ、コラムのTOP写真のように自分の想像を超える発色はやっぱり楽しいですね。

 

まとめ

「MakroPlanar CF 120mm F4 T*」は、撮影に没頭出来るレンズです。そしてその出来上がりの圧倒的な高画質に驚きます。写真が立体的に見えます。
「自分はこれを撮りたかったんだな」ってのが分かります。

魅力はそれだけではなく、カリッとした描写の中に優しさと柔らかさがあります。でも決してコントラストが弱いわけではありません。全部兼ね揃えちゃってます。

ボケに関しては、プラナー80mmのボケはとろっ、120mmのボケはふわっ、って感じですね。120mmの方がボケは強いですが、彩度やコントラストは80mmの方が強いかな。

高性能なレンズほど個性って失われがちですが、プラナー120mmは高性能な中にも個性があります。一生物のレンズとなるのは間違いありませんよ。

次の記事はこちら

フィルムカメラ名機 撮影散歩③「OLYMPUS TRIP35(オリンパス トリップ35)」

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!
著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。 その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

サンライズカメラは全国一律送料無料でお届けします。13時までにご入金いただければその日のうちに発送いたします(定休日除く)。

サンライズカメラ 訳あり品特集

サンライズカメラ
  • サンライズカメラ 電話番号:0744-46-9124
  • 営業時間:10:00〜18:00(定休日:日・祝)

ページトップへ戻る