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2018.11.01
フィルムカメラ名機 撮影散歩⑤「Rollei 35(ローライ35)」
こんにちは、雨樹一期です。今回も引き続きフィルムカメラのご紹介ですが、またまたハマっちゃいました。
そしておそらく購入してしまう、超コンパクトな可愛いカメラ「ローライ35」になります。
前回の記事は以下より。
Rollei 35の魅力
特徴とオススメの理由
一番の特徴はサイズがコンパクトということ。さらにはレンズも沈胴式。僕が撮影に時に必ず持っていくLOMO LC-Aよりもさらに小さいです。
一眼ではコンパクトなオリンパスのOM-1と比べると、体積的には半分くらいのサイズになります。
実はこれはとても大切です。たとえば買い物や通勤など、写真を撮るつもりがない時でも気軽にカバンに入れておけるからです。
一眼だと撮りに行く日にしか持ち歩かないんですよね。
カバンにカメラがあると、少しだけアンテナがたちます。いい被写体を探し始めるんですね。
光も意識出来るようになります。
繰り返しますよ。常にカメラを持つことで自然とアンテナが立ちます。いい被写体やアングル、光をキャッチする感覚が身に付きます。
たくさん撮ることも大切ですが、カメラを常に持ち歩くのも上達方法の一つです。
外観も格好かわいいですよね。これ、もっと流行ってもいいんじゃないかと。
露出はマニュアル、ピントはオリンパスのTripと同様、目測で合わせないとダメなので、はじめは少し戸惑うかもしれません。
だけど慣れてくると、直感的に撮影するお気軽カメラになりますよ。
また、「Rollei 35」シリーズには、それぞれいくつかのレンズがあるようです。今回使用した「Rollei 35」にはなんとツァイス製のレンズ「テッサー」が搭載されています(「Rollei 35S」には「Sonnar 40mm F2.8」)。
連載コラムの中では、コンタックスのAriaやハッセルブラッドで使いましたが、ツァイスレンズの描写は本当に素晴らしいです。
40mmは一番使いやすい焦点距離かもしれませんね。
詳細や使い方は以下より。
Tessar 40mm F3.5で撮影
富士業務用100で撮影
ローライ35は最短撮影距離が0.9mです。90cmは大人の男性が手を伸ばし手も届かないくらいの距離です。
逆に言うと、手が届くものにはピントが合いません。
コスモスも少し小さくなっちゃいますね。
蝶々もこのサイズに。
花だと群生して咲いている方が狙い目になります。ピントは目測でもドンピシャだとカリッとしてくれます。
程よいボケ味もいいですね。
次は遠景を撮影。ドヤってくらいカリっとしてくれます。彩度は強くも弱くもない。
コントラストは少し強めかな。優しい色合いですね。
コンパクトなのに、良く撮れるカメラで感心します。
雲のもくもく感もしっかりと再現してくれる描写力。さすがのツァイスレンズです。
鮮やかさに関してはややおとなしめですが、お気軽に散歩しながら撮るには最適ですね。
期限切れのフィルムで撮影
さて。フィルムには期限があるのをご存知でしょうか?生産からおよそ2年くらいが期限となり、その期間中に使わないと劣化していきます。
保存状態も大切で、期限内であっても真夏の車の中に放置しておくと、一気に劣化してしまいます。
劣化するとどうなるかと言うと、共通してザラ付きが強くなります。あとは、色が薄くなったり、逆に濃くなることもあります。赤味が強くなったり、ピンク色になることもあります。
使ってみないと分かりませんが、思わぬ色味になることもあって楽しいです。
ですので、家に期限が切れたフィルムがあっても捨てたりせずに使ってみましょう。
10年くらいの期限切れがちょうど面白くなることが多いですが、メーカーによっても変わります。色々試したことがありますが、富士のフィルムは劣化スピードは緩めで、色が濃く残る傾向が強いです。今回使用したのも富士です。
最近、高値で取引されているのを見かけますが、博打要素があることは覚えておきましょう。
オークションなどで購入するのもいいのですが、高かったら止めておくのが無難です(笑)。
と言うことで、フィルム1本撮ってすっかりお気に入りになったので、おかわりでもう1本撮影したのです。このカメラなら期限切れ入れても面白そうだなって、直感です。
使用したのは「FUJI SUPERI100」。2008年で期限が切れています。
先ほども書いたように劣化スピードは保存状態にもよりますので、同じ期限でも同じ色になるとは限りません。現に、2006年のSUPERIA100で普通に撮れたこともあります。
黄色被りとザラ付きはこれぞ「期限切れフィルム」と言う味ですね。
軽くてコンパクトなので、フットワーク良く撮影が出来ますね。
通勤や散歩の時にぜひぜひ持って頂きたいです。その理由の一つが、カメラを持っていると、、
偶然の虹に遭遇するかもしれないからです。
薄くなっていて撮れないかなと思っていたけど、しっかり写ってくれました。
とにかくもう描写力。雲の立体感も抜群に表現してくれます。ヤーヴァイ。
一眼のレンズに付ける接写フィルターを使って見ました。まーなんということでしょう。
光を取り入れた時の描写の綺麗なこと。現像からあがってきた写真を見て「うわーっ」って、自分の写真に感動しちゃいました。
まとめ
これまでにいろんなカメラを使ってきましたが、お気に入り度はかーなり高いです。文章のテンションもいつもより高めです(めっちゃ個人的に感想ですいません)。
勢いで書いています。気に入ったものはなぜか言葉が上手く出てきません。
感覚的に直感的に、「イイ!」んです。
もちろん、このコンパクトさもオススメするポイントだし、外観も可愛いです。おまけに抜群の描写力。
全てを兼ねそろえています。
かなり昔、近所に買い物へ行った時に虹が出たのですが、カメラを持っていなくて後悔したことがあります。
それ以来、どこへ行く時も必ずカメラは一台持っていくようになりました。
そのカメラがこれまではLOMO LC-Aでしたが、ローライ35に変わるかもしれません。
それくらい気に入っちゃいました。
はじめにも書いたように、持ち歩けるカメラは絶対に一台はあった方がいいです。
持っているだけでも写真は上手くなります。技術的な部分ではないけれど、感性が養われます。
写真は技術や知識も大切だけど、感性も大切。そこに自分らしさが詰まっています。
そんな感性を引き出してくれるカメラだと。なので、初心者〜上級者までオススメです。