2019.01.23

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑧「CONTAX T3(コンタックスT3)」


ISO 100/絞り F8

こんにちは、雨樹一期です。今回ご紹介するのは高級コンパクトフィルムカメラの「CONTAX T3(コンタックスT3)」です。

前回「CONTAX T2」をご紹介しましたが、それをグレードアップしたのが「CONTAX T3」です。
「CONTAX T2」の発売は1991年、「CONTAX T3」は2001年。コンパクトフィルムカメラの完成形でもあります。

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑥「CONTAX T2(コンタックスT2)」

CONTAX T3の魅力について

 

CONTAX T3

外観について

まずは外観について。チタン外装のボディーは高級感と知性も感じられます。普段、トイカメラなども持ち歩く僕としては、「CONTAX T3」を手に持った瞬間、背筋がピント伸びてしまいます。
とにかく、質感がカッコいいです。

コンパクトなくせに、中判カメラよりも凛としています(笑)。

CONTAX T2と比べた機能面

ISO 100/絞り F2.8

「CONTAX T2」で弱点だったオートフォーカスの精度が大幅に向上しています。T2で何度かあった、中抜けが一枚もありませんでした。
そして撮影最短距離は、0.7mから0.35mになり。被写体にグッと寄って撮影することが可能になりました。
マニュアルで距離を設定することも可能です。

操作面も変更がありましたが、どちらか一台を所有するなら問題はありませんね。個人的には「CONTAX T2」の方が使いやすかったです。

シャッタースピードの最高速度は1/500から1/1200に高速化
シャッタースピードに関しては、速けれが速いほどいいですからね。なのに、開放のF2.8で撮る時は1/500に制限されるようです。

その点のみ「なんじゃそりゃ」です。

日常を残すカメラ


ISO 100/プログラムオート

「CONTAX T3」はコンパクトなので、コートのポケットにも入るサイズ。いつでも連れ出すことが出来ます。
絞り優先AEだけではなくプログラムAEでの撮影も可能。T3の性能にお任せでも問題ありません。

撮りたいと感じた瞬間を残すことが出来ます。

CONTAX T3は「ゾナーT* 35mm F2.8」を搭載しています。色のノリも良く、コントラストも強め。メリハリがあって描写は硬めなので、風景写真にもオススメです。

CONTAX T3 最後の・最高の高級コンパクトカメラ

CONTAX T3 Sonnar T* 35mm F2.8で撮影した作例

CONTAX T3(コンタックスT3)の作例をさらに見ていきましょう。今回は、低価格だけどよく写る業務用フィルムと、ロモグラフィーの変わり種フィルムで撮影致しました。

富士フィルム 業務用(ネガフィルム)100を使用

手頃な価格に似合わない堅実な描写。とりあえず富士フイルム(FUJIFILM)の業務用を使っておけば問題ありません。
粒状性(ザラつきも少ない)も発色も良く、フィルムらしい描写も楽しめます。


ISO 100/絞り F2.8

屋台で購入したいちご飴食べてます。オートフォーカスの精度が本当にいいですね。よく撮れます。

その中にしっかりとフィルムの味もあります。


ISO100/プログラムオート

いつもの逆光テスト。ゴーストが少し出ていますが、控えめというか柔らかめ。
変な言い方ですが嫌味のないゴーストです。


ISO 100/絞り F8

あくび猫。いいですね、この描写力。


ISO 100/絞り F5.6

少し絞ってF5.6で撮っていますが、しっかりと奥行きも表現してくれます。
カメラとは関係ないですが、団地って確実に自転車が倒れていますよね。


ISO 100/絞り F5.6

散歩撮影コースで見つけた象の滑り台。今時ではない感じ。フィルムやっている方は好きですよね。
少し暗かったので、手ブレしちゃいました。

ISO 100/プログラムオート

撮影に使用したのは、正確には「CONTAX T3d」です。カメラの裏蓋に「d(データバック)」が付いています。

フィルム全盛期なので、「日付を写し込む機能」の需要があったということですね。解除も出来ますが、あえて写し込んでみました。フィルムらしさもあっていいですね。なんだか懐かしいです。

ISO 100/プログラムオート

コンパクトで、直感的に、しっかり撮れるカメラです。

ISO 100/絞り F8

焦点距離は35mmですが、撮り方によってはやや広角にも見えますね。「CONTAX T2」は38mmでしたが、どちらも使いやすいです。


ISO 100/絞り F8

飛んでいるカモメをオートフォーカスで捉えるのは、さすがにT3でも難しいので、マニュアルフォーカスで1mに設定、絞りはF8で撮影しています。

Lomography LOMOCHROME PurpleXR100-400(ネガフィルム)を使用

ロモグラフィーから販売中の変わり種ネガフィルム。ブルーがエメラルドグリーンに、グリーンがパープルに、イエローがピンクにシフトする不思議なフィルム。サイケデリックな色彩を楽しめます。


ISO 400/プログラムオート

こんなヘンテコフィルムはトイカメラで使えばいいと思いきや、しっかり撮れるカメラの方が相性が良いです。独特の色彩を、高性能レンズが際立たせてくれます。


ISO 400/絞り F8

ピントはカリッとしているけど、どこか哀愁がありますよね。

ISO 400/絞り F2.8

ISO 400/絞り F2.8

これが撮影最短距離ですね。ピントは右目に合っています。絞りは開放で最短距離での撮影、背景はかなりボケますね。

フィルムを2本使いましたが、T2にあった「中抜け写真」は一枚もありませんでした。
ピントを合わせたい部分にしっかりと合ってくれますね。

いいなぁ、欲しいなぁ、このカメラ。

CONTAX T3(コンタックスT3)まとめ


ISO 400/絞り F8

CONTAX T3に搭載された「Sonnar(ゾナー) T* 35mm F2.8」ですが、強コントラストで明暗差にメリハリが出ます。
そのために、絞って撮影しても立体感が生まれます。T2の時も感じたのですが、ゾナーの特徴ですね。

色のノリも良くて、いわゆる「眠たい写真」にはならないです。

ISO 100/プログラムオート

これは眠たそうな写真ですが(笑)、一度使うと確実に欲しくなります。外観の高級感もテンションが上がります。
そして、コンパクトなのでどこにも連れ出せます。

ただ、一点だけ問題があるのですが、高いんです。「CONTAX T2」が二台買えてしまうかもしれません。
性能的には「CONTAX T3」の圧勝ではありますが、T2も決して悪くありません。僕にとってですが、操作性はT2の方が使いやすかったです。

「CONTAX T3」はしっかり撮れるので、狙ったものを確実に捉えることが出来ますが、「CONTAX T2」の方が描写に味があるなと感じました。
同じ価格なら当然T3を買いますが、値段を考えるとT2でも問題ありません。


ISO 400/絞り F2.8

「コンパクトなオートフォーカスのカメラでここまでキレイに撮れるなら、一眼レフでなくてもいいかも!」なんて思ってしまいました。
もちろんレンズ交換などは出来ませんが、持ち運びが容易という利点もあります。

フィルムカメラを気軽にはじめたいのならCONTAX T2やT3はオススメですね。価格的には安価な一眼よりも高いので、お気軽ではありませんが(笑)。

でもある程度高価であることも必要だと思っています。T3を購入すれば確実にフィルムカメラを続けますからね。
僕はフィルムカメラの講師もやっていますが、機能の乏しい安価なトイカメラを購入した人は、割とすぐにやめちゃいます(笑)。

ずっと続けていくと考えると、高級機を手に入れるのもありですよ。

個人的には高級感のあるボディーにも惹かれたカメラです。

 

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。 その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

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