2019.03.02

オールドレンズ撮り比べ⑩CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2 G(作例あり)

こんにちは、雨樹一期です。今回はミラーレス一眼カメラと、フィルムカメラの撮り比べになります。

使用したレンズは「CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2 G」、使用したミラーレス一眼は「Sony α7」、フィルムカメラは「CONTAX G1(コンタックスG1)」になります。

「CONTAX G1(コンタックスG1)」はツァイスレンズがオートフォーカスで使え、レンズ交換も可能なレンジファインダーカメラです。
名機のコラムでご紹介した、「CONTAX T2」や「CONTAX T3」もオートフォーカスでしたが、レンズは交換出来ませんでしたからね。

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑧「CONTAX T3(コンタックスT3)」

露出もピント合わせもお任せ出来るってことで、「こりゃたまらん」ですよね。

今回は2018年に再販されたコダックのエクタクロームでの作例も少しだけ掲載しています。

CONTAX G1の魅力について

コンタックスG1

初心者にも扱いやすい、性能・スペック

先に述べた通り、オートフォーカスです。露出もオートで、絞り優先の撮影が可能。
デジタル一眼しか使ったことのない方でも簡単に使える、フィルムカメラです。

また、多くのフィルムカメラはシャッタースピードの最高速度が1/1000の中、「CONTAX G1」は1/2000秒。
今回の撮り比べに使用したレンズ、「Planar T* 45mm F2(プラナー)」の開放F2も使いやすくなりますね。

1994年発売とは思えないハイスペックなフィルムカメラ、それが「CONTAX G1」です。

コンタックスG1(CONTAX G1) 孤高のAFレンジファインダーカメラ

オートフォーカスの精度・注意点


ISO 200/絞り F2.8

コンタックスT2ではピントが上手く合わない中抜け写真がありましたが、G1に「CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2」の組み合わせでは、そういった写真はありませんでした。

ただ、ファインダーを覗いても、ピントが合っているか確認が出来ないのはやや難点です。

また、レンジファインダーカメラなのでファインダーでの景色と、実際に撮れる写真に視差(ズレ)があります。
ファインダーがカメラ正面から見て、レンズの右上にあります。
(一般的な一眼レフは、レンズを通した景色が内部のミラーに反射して、ファインダーに投影されるため、見たままの景色を撮ることができます)

そのため、レンズキャップをしていても、ファインダーからは景色が見えます。今回の撮影でも、キャップをしたまま撮影してしまうことが何度かありました。

慣れるとそのようなミスは無くなると思いますが、はじめは注意が必要ですね。

*マニュアルフォーカスでの撮影も可能です

多重露光が可能

個人的には嬉しい機能。多重の撮影が可能です。
多重露光とは、撮影後にフィルムを巻き送らずに、再度撮り重ねることで、幻想的な一枚を創り出すテクニックです。

ただゴチャゴチャしただけの失敗写真になることも多いですが、コツを掴めば面白い写真を撮れるようにもなります。

たいていの方には必要ない機能かもしれませんが、今はチェキなどにも搭載されている機能です。フィルムカメラの面白さの一つでもあるので、ぜひ手に入れた方はチャレンジして頂きたいですね。

上記の3枚はレンズの左半分を隠して一枚撮影、次に右を隠して撮影しました。子供には右に寄ってもらって、次は左に移動してもらっています。
フィルムの空箱で適当に隠しただけなので、ちょうど真ん中ではなかったり、露出が合わないこともありますが、とりあえず一人っ子も双子に。

ピントはマニュアルに設定、カメラは三脚で固定しました。

続いて、逆光で手を撮って、手のシルエットになる位置に何かを重ねるという、多重露光のテクニックの一つ。
シルエットに子供の顔がくるようにコントロールしたのですが、先ほどピントをマニュアルにしていた(距離を固定していた)のを忘れたまま撮影、という失敗。

ということで、ピントをマニュアルにした後はオートに戻しておきましょう(笑)。僕はそのまま数枚撮ってしまっていました。

CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2の作例

45mmでF2と中途半端な数字ですが、あまり気にせず撮影は出来ました。僕は焦点距離が40mm前後のレンズが好きですね。使いやすいです。
さらにツァイスの中でも個人的に好きなプラナー。とろけるようなボケが特徴です。

それでは作例、行ってみましょう。

CONTAX G1(フィルムカメラ)で撮影

Agfa Vista plus200(アグファヴィスタ)の作例

AGFA Vista plus 200は安価で、少し黄色かぶりをするのが特徴のネガフィルム。バランスも良く、色乗りのよいカール・ツァイスのレンズとの相性も良いですね。


ISO 200/絞り F8

早速出会えた猫ちゃん。絞り値を変更して撮影してみました。
まずはF8。猫との距離もありますが、全体的にカリッとした描写に。


ISO 200/絞り F2

続いて開放のF2で撮影。プラナーらしいボケ味ですね。ボケつつも猫の毛並みはしっかりと表現されています。
ピントを合わせた部分はカリッとして、ボケは柔らかい。ツァイスの中でも一番好きなレンズです。


ISO 200/絞り F8

逆光で撮影。ふわっとしたハレーションがいいですね。変なゴースト(光の玉)は出ませんでした。
ツァイスレンズはゴーストが出にくいのも特徴ですね。


ISO 200/絞り F5.6


ISO 200/絞り F5.6

オートフォーカスの精度も年代の割にいいです。撮影に集中出来ます。

無機物を撮るならプラナーよりも、「CONTAX T2」や「CONTAX T3」などに搭載されたゾナーの方が相性は良いかもしれませんね。


ISO 200/絞り F8

夕暮れ時でしたが、色がこってりと乗ってきますね。

Kodak Ektachrome E100(コダックエクタクローム)の作例

2018年に再販がスタートした、コダックのリバーサルフィルムです。ネガには出せない鮮やかさ。見た目以上の世界が撮れるので、僕も一時期はハマっていました。僕に写真の楽しさを教えてくれたフィルムです。

クロスプロセス現像すると超ド派手になって面白い結果を得られるのですが、今回は通常のリバーサル現像をしました。


ISO 100/絞り F2.8

色はかなりこってりしていますね。リバーサルフィルムはやっぱり描写が硬いですね。


ISO 100/絞り F4

露出補正で+1で撮影しています。少しだけ柔らかくなりますね。

ISO 100/絞り F8

夕暮れは鮮やかに撮りたいので、リバーサルフィルムを使いたくなります。


ISO 100/絞り F8

このフィルム自体の色ノリ、鮮やかさはあるのですが、全盛期ほどではない気もしますね。
多重露光もこのフィルムの作例ですが、そこまで色がハッとしないというか。

クロスプロセス現像した方が面白味はありそうです。


ISO 100/LOMO LC-Aで撮影

てことでご参考までに。別のカメラですが、クロスプロセス現像の作例です。ペンキで塗ったような派手な赤と緑に。


ISO 100/LOMO LC-Aで撮影

青もより青く、コントラストも強く、見た目以上の鮮やかさになります。インパクトもあるので、僕は多重露光での作品撮りによく使います。

 

Sony α7(ミラーレス一眼)で撮影

フィルムカメラとは逆に、ミラーレスでの撮影はマニュアルフォーカスになります。なんだか変な感じですが。
一般的なレンズは、レンズのフォーカスリングでピントを合わせますが、コンタックスGシリーズのレンズはマウントアダプター側のフォーカスリングで行います。
微々たる差ではありますが、少し扱いにくかったです。

おまけに他のマウントアダプターよりも少し高いです。ミラーレスのみでの使用を考えるのなら、「Planar T* 50mm F1.4(Y/Cマウント)」の方がいいかと思います。


絞り F2/露出補正+1 2/3

やっぱりこのボケ味は好きですね。ふわっ、とろっと感を出したいのなら明るく撮りましょう。

絞り F5.6/露出補正+2/3

色のノリもいいのですが、フィルムでの撮影に比べるとやや劣りますね。


絞り F8/露出補正 −2

逆光での撮影。光の部分がごちゃっとしていますが、ゴーストも抑え気味ですね。


絞り F2/露出補正 +1 2/3

マニュアルフォーカスなので、ピント合わせはやっぱり時間がかかります。
動く被写体を開放で撮るのはやっぱり難しい。

だけど、下の写真と『組写真』と考えると、ありかな。ミラーレス一眼は連射も出来るのでいいですね。


絞りF2/露出補正 +1 2/3

「Planar T* 50mm F1.4」とは違って開放のF値は2ですが、ボケ味的には充分だと思います。

絞りF2/露出補正 +1 2/3

被写体から少し離れて撮影。うん、充分なボケです。

絞りF2/露出補正 +2

だけどやっぱり、最短撮影距離&開放でボケボケの撮影がいいですね。このとろみはたまりません。

ちなみに、撮影に協力してくれた我が子。
果てしなく動き回るからお菓子を与えて動きを弱めてから撮影しました。ワンコを撮影する時と同じです(笑)。

枝垂れ梅がキレイで毎年来るのですが、昨年の写真もお菓子を食べてました。花より団子、ですね。

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まとめ


ISO 100/絞り F2.8

欲しいカメラはめちゃくちゃたくさんあるのですが、「CONTAX G1」もこれまた欲しくなりました。もう、キリがない。
ツァイスレンズがオートフォーカスで使えるというのはやっぱり魅力ですよね。

今回の「CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2」もいいのですが、次回の撮り比べ用に使用した「CONTAX Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8 G(ビオゴン)」がとても気に入りました。

オートフォーカスと言えば「CONTAX T2」などもありますが、「CONTAX Gシリーズ」はレンズ交換出来るのも魅力です。そして「CONTAX T2」よりも手に入れやすい価格なものいいですね。

もちろん描写も良いし、多重露光で少し遊べるのもいいですね。

そしてやっぱりプラナーが大好きです。

 

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。 その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

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