2019.08.16

第4回 Ernst Leitz Wetzlar Hektor 13.5cm f4.5 (ヘクトール13.5cm)でブラっと散歩写真

Ernst Leitz Wetzlar Hektor 13.5cm f4.5 (ヘクトール13.5cm)が届いた。

流石にこれは使ったこと無い。全くの初めてだ。

やたら細長い事以外、何にも知らないので早速ググる。

Ernst Leitz Wetzlar Hektor 13.5cm f4.5 (ヘクトール13.5cm)スペック

焦点距離 135mm

絞り f4.5~f32

絞り羽根枚数 15枚

最短撮影距離 1.52m

なんだか物凄く長い間作られ続けたレンズみたいで、どの記事にも「その高性能がうかがえる」みたいな事が書いてあった。そうなのか高性能なのか!まあ後で撮影に出かけるのでそれはその時わかるだろう。はっきりとした製造年はわからなかったが、ざっと70年ぐらい前のレンズだそうで、そんなに高齢ならもうちゃんと年金は貰っているだろうから…(しつこい)

そしてヘクトール135mm、イメージサークルがとてつもなく広く、シャッターユニットと組み合わせると4×5でも使えるそうな、ふーん。それで135mmなんですね。要するに4×5の標準レンズって事か。

以上の理由でこのレンズ、2つのパーツからなっているらしい。後部はピント合わせ用のヘリコイド部で前部がレンズと絞りになってる。

あら? 被写界深度が浅すぎて小さい方にピントきてない、まあ、雰囲気はわかってもらえるだろう。

前玉は割と綺麗。

マウント部はただの筒。

中を覗くと内面反射防止の為に黒い輪っかが幾重にも配置されている。高級品であることの証。

絞りは15枚羽根。こんなに必要なのかと思えるほどの枚数。神秘的でさえある。

とにかくちょっと使ってみない事には何もわからないので大阪城方面に向かって歩き出す。

また交差点付近を撮ってしまった。これは絞りf4.5 この状態だとコントラストがある。

これもf4.5 開放なので周辺減光はあるがまだコントラストはしっかりしている。だが、しかーし!

反対の方、つまりお日様のある方にカメラを向けるとこの通り、しらーっとしてくる。そしてシャープネスも失われ、なんだか頼りない描写になる。

白い物に直射日光が当たるような被写体では周辺に滲みが出るが、これはまあ、わりと好み。

よし、天守閣が見えてきた。この辺もずっとf4.5 。

お堀の辺り。あれ?強い光源が入っていなくても白けてくるな。多分、空の明るさが影響しているのだろう。

ということで、空の入らない構図て撮ってみると随分良くなった。これもしつこいぐらいf4.5 で。

ならば空そのものは如何か? 全体に空だとわからんな。

いつもの花。玉ボケは綺麗。

ちょっと寄ってみるとこれもいい感じにボケてるが、どうも像面がうねってる感じがある。不思議な写り。

すれ違いざまに観光客。シャッターは物凄く速いのに(1/800)ぶれたような写りになってる。ひょっとして、俺の手が震えているのか?

と、ここまで撮ってあまりの暑さにへばってしまった。スタジオに帰って写真を見てみると逆光で白けている写真が沢山あって驚いた。ある程度は仕方ないにしても、もう少しなんとかしたい。「そうだ!レンズフードを付ければ少しマシになるだろう」と思いついたが、このサイズのレンズフードを持っていない。しかし、諦めてはいけない。持っていない時は作ればいいのだ。

出来た!(ボロッ)

ぴったりだ!(ダサッ)

ということで、もう一回挑戦。

ムホホホ、いい感じになってきた。

あれ?ちょっと周辺が蹴られてる?

うん、ちょっと蹴られてるな。まあ、これも味ということで。

以下はフードの有る無し。

ある時。

ない時。

全然違うぞこれ。とにかく逆光に弱いレンズだ。しかし、その弱さを武器に戦えば特殊な写真が撮れるのではないか? クリーミィな写真が。

f8で露出不足気味に撮影した。

f4.5でスタジオ内を撮影した。

そして最後になったが恒例の絞りによる描写テスト!

f4.5

f5.6

f8

f11

f16

f22

f32

それでは各絞り値の周辺描写。

f4.5

f5.6

f8

f11

f16

f22

f32

結構絞っても回折の影響が少ないな。というよりは絞って使ったほうが描写が綺麗だ。特にf16とf22は良い。流石にf32は落ちる。

【総評】

望遠ということもあり、扱いの難しいレンズであることは確かだと思う。なんせ135mmの望遠レンズのそのまた中心を拡大してピント合わせするもんだから、ちょっとした手の震えでファインダーがプルプルして酔いそうになる。

とはいえその飴色の様な描写には独特の魅力があって、他のレンズでは出来ない価値がある。

「難しいレンズを乗りこなして独自の作品を手にするぞ」という猛者にうってつけの「勇者の剣レンズ」如何ですか?

著者紹介:n.sakamoto

著者紹介:n.sakamoto

大阪市中央区で写真スタジオをやっています。芸歴27年、無駄に長いです。 子供服メーカーのカタログ用キッズモデル撮影・食品パッケージ用のイメージ・企業の会社案内用のイメージ・ジュエリー撮影等、色々な撮影をしています。 tumblrに以前やったお仕事の写真上げていますのでよかったら見てください。 https://appriephotoworks.tumblr.com/

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