2020.09.07

【フィルムカメラ遊泳記8話】 初めての作例!ありがちな失敗例も併せて。(使用機材:NikonFM2/Nikkor50mmF1.2/Kodak ColorPlus200)

こんにちは!
フィルムカメラ初心者の私かどのがお送りする、「フィルムカメラはとっつきにくい」と感じている人でも気軽に楽しめる連載。

今回は8回目、いよいよ作例紹介となります〜!

本当は公表もしたくない失敗作が多々・・・しかし!みなさんの不安を少しでも解消することが私の使命でありますので!堂々と(半ば無理やり開き直り)、初めての作品達を紹介していきたいと思います。

美談よりも苦労話から学ぶことが多いとも言うじゃありませんか。

そして予定不調和が起こるからこその面白みがあるフィルムカメラの世界。

ぜひ私の失敗例からも、何か一つでも抜き取ってもらえたら嬉しいです。

 

 

今回の使用機材・使用フィルム

今回使った機材は、この連載で今まで紹介してきた以下セットです。

・ボディ:NikonFM2

・レンズ:Nikkor 50mm F1.2

・フィルム:Kodak ColorPlus200

あとは撮影時の設定についてですが、すみませんが今回設定値をメモるのを忘れてしまいました・・・!
撮ったあとデータ化すれば見れるだろうと浅はかな考えで、完全盲点でした。。

フィルムカメラは、設定値がデータ化されません。
そんなところも早速私に失敗からみなさん参考にしてくださいね!(開き直り)

作例紹介と感想

まぁ上手くいったであろう作例

第一枚目は我が相棒、さくらちゃん。
動かずじーっとしてくれたので、慣れないマニュアルフォーカスにどきどきでしたが、
チャームポイントの黄緑色の瞳にしっかりピントが合いました。
全体的に黄色味がかっていて、こってりと黒も結構つぶれる感じなんですね。

 

フレアゴーストを入れてみたくて逆光にチャレンジ。
どれくらい絞ったか忘れてしまったのですが、ボケも七角形?ピントが合っていないですが、ざらっとした雰囲気はとても好きです。

暗いところで撮りましたが、彩度とコントラストが結構強め!
雨上がりのあじさい群の中、一際目立ち、主張してくる子だったので思わず日の丸で撮りたくなりました。
色が本当にくっきりこってりしていて、デジタルとの違いがすんごい。

これもど真ん中で、1輪だけ咲いていたピンクの紫陽花。
明るめの色味だったので少し飛んじゃっていて、もう少しアンダーで撮ればよかったなぁと。
でもさっきの一枚に比べてコントラストもシャドウも弱まって雰囲気はこちらの方が好みです。

ピントを手前と奥とそれぞれに合わせる練習。
夕陽が差し込む時間帯と、茶色味がかった色合いが見事にマッチしたなぁと感激。
右側に黒い線が、、これはやっぱりフィルムが上手く噛み合っていなかったのかな〜(のちに続く)

こういう模様系と陽陰のデザインが大好きな私。つい寄って撮ってしまいます。
これ、デジタルで撮ると普通につまらん絵になるんですよね、だからいつもフィルム調になるように粒状性を持たせて編集したりしてました。

一番好きな色、緑(の中でもエメラルドグリーンが別格)にはすぐ目がいきがち。
看板系ってレトロなロゴとか多くて、レトロ風な写真撮るには手っ取り早い被写体ですよね。笑
歩道のついたての赤線と地味にコラボってます。

あ、緑好きなのはもうわかったって?
ちょっと収差がありそうな歪んでいるような、、

やっぱりほんの少しオーバー気味に撮れば、落ちすぎる黒やシャドウが気にならず、柔らかい雰囲気になるんだと学んできた一枚。「チ」の点滅が落ちる瞬間を待ちました。

トルコブルーも大好きな色です。
フィルムならではと言いますか、青や緑が実際見た色よりどこか懐かしくなるんですよね。
輝度が落ちてしっかり色が入る感じ。この色味が出したくてフィルムに手をつけたと言っても過言ではないくらい、たまりません!

食べ物はどう映るかな〜という実験。
実家畑で採れたばかりの子達。
最初の猫の写真もそうですが、全体的には黄色味が強いけど、白はそこまで黄色くならないのがちょっと不思議。
白色を構図の中に含めると結構すっきりした印象になるのかも。

可愛いライト。
強い光の部分で測光したのでほんの少し+補正をした覚えがあります。
ライトが綺麗に写って嬉しかった!

なんの変哲もない階段も雰囲気でる〜

花好きの姉から何度聞いても覚えられなかった名を持つ彼女
「アガパンサス」別名アフリカンリリーというそうです。
7月中旬くらいかな?いきなり沢山咲きます。
本当はもっと紫色が濃かった気もするけど、描写もクリアだし十分な存在感。

空と電線もよくよく被写体にしがち。
真ん中のくるくるってのが、
他の真っ直ぐなレールに沿った人達と差別化されていていいなと思ったので。

レトロな看板は相性がやっぱり良いですね!
昔から旅先などでレトロ看板を見つけては携帯で撮っていましたが、これは味が出てすごく好きだな〜
左右と看板に深い緑色が配置できて、すっきりしました。
2階の窓格子がなかなかおしゃん!

近くの小さいもの、撮れるかな〜という実験。
意外と結構寄れますね、ピント合わせはかなりシビアですが泣

またまた好きな模様シリーズ。
落ち葉についた雫にピントを合わせました。
雨上がりのお散歩は、面白い被写体がそこらじゅうに転がっています。

これは個人的に大好きな一枚。
そして一番、撮った時の想像をはるかに超えてきた一枚。
ラベル自体がキラキラしたグラデーションでとても綺麗だったのですが、これをフィルムで撮ったらもやぁっと夢見心地に仕上げてくれたました。室内で暗かったので確か絞りは最小1.2に、おかげで後ろのお水の銘柄も上手にぼけてくれました。笑

ほんで次に撮った一枚がこちら。おちょこに注がれたお酒の表面張力を撮りたかったのですが、はい、見事に外しましたね!笑
暗くて近くて難しいシチュエーションに加え、まさに焦点が合っていない状態だったのでしょう。(他人事)
代わりに右奥の和らぎ水の方がくっきりしているので、飲み過ぎへの警鐘写真になったということですね。

でもこういう予期せぬ失敗作も、後付けでしかないけど無理やり表現意図はこうでしたってこじつけたりして、こういう不調和も楽しめるんだな〜とにやにやしています。

青空がどんな風に映るか見たくて。
この時はだいぶ陽が真横くらいに落ちてきた時間帯だったので、建物の壁の色もサーモンピンクみたいな色に照らされてすっごく綺麗。青も思った通り、さすがフィルムや〜!と嬉しくなる色に仕上がってくれました。

 

難しいと感じたシーン

1.逆光

う〜ん暗い!窓からの強い光に反応して測光されてしまうので、露出補正を+めにすべきところだったのですが、足りなかったようです。でもさりげなくシルエットにしつつ猫の顔をもう少し明るくしたかったので、その辺りの調整が非常に難しかったです。

でもこれはこれで、哀愁漂う感じで悪くないかぁとも思ったり。
左目に若干光を入れることにこだわりました。

 

2.ピント

風が吹いてお花が揺れまくりピント合わせが難しかった泣
もう少しシャッタースピードを上げたいけど開放にしすぎてもピントがますますむずい。
そんなハザマに立たされてなんとかシャッターを切ったのですがやはりずれてしまった!
でもちょっとハイキー気味でもあるので、もう少し調整は可能だったかもしれません。

失敗したこと

1.感光

「感光」とは、フィルムをまだ全部撮り終える前に、裏蓋を開けてしまうと起きる現象。

フィルム室に光が入り込むことで、フィルムに塗られた感光剤に化学反応が起きるためとのこと。

初めて触ったフィルムカメラに最初は何も説明も見ずにいじってしまったため、あれ?撮れてんのかな?と迷いなく裏蓋を開けました。笑

(図らずもありがちなミスを組み込めたので、実はちょっと嬉しかったのですが・・・!)

 

色々と調べてみると、この「感光」という現象をあえて作風として生じさせる人もいるそうで。

フィルムならではの独特な現象、どうしてそうなった?な現象も、表現の一つとして楽しめるのですね。

 

2.露出アンダー

公園がなかなかホラーチックになってしまいました。笑
表現したいような露出に合わせることがなかなか難しい!

夕暮れ時に咲く白いお花を逆光で。

内臓されている露出計をもとにやっていたはずなのですが、、もう少し場数を積むべし。

 

3.巻き上げ不調?図らずも多重露光

どうも2本のフィルムを撮って2本とも同じ現象が起きました。

最初の6枚くらいが真っ暗で、最後の6枚が全部1枚のフィルムに合わさってしまう現象。

カメラの故障か、フィルムがうまく巻き上がっていないのか、、

でも初めて多重露光を経験して、こんな感じになるんか!と、貴重な経験をした気分です。

(後述:カメラを点検に出したところ、問題無かったのでもしかしたらフィルムの特性が原因かもとのこと。すみませんが、原因が解明できたらまた共有させていただきます!)

 

撮っているときに意識したこと

実際に初めてフィルムカメラで撮影してみて、
デジタルカメラを使うときとは違った感覚を持ってシャッターを切ってるな〜
という自覚があったのでシェアしたいと思います。

1枚にかける時間が長い

想像つくかと思いますが、1枚シャッターを切るのにとにかく時間がかかる!
マニュアル露出でピントを合わせることや、露出を決めるだけでも単純に設定にかかる時間がかかったのはもちろんのこと。

36カットしか撮影できないという制約がかかった状況下で、
いかに良いショットを残せるかという心理的プレッシャーをひしひしと感じました。笑

撮影場所の確保

1枚にかける時間が長いと、それだけ同じ場所に立っている時間が長くなるということ。
サクッと撮ってその場を去る盗撮スタイルがとれないため、
確実に迷惑にならない場所をピンポイントで見つけて、撮影場所を確保する必要を感じました。

これは観光地などでもちょっと問題になったりもしますが、
写真に夢中になるとついフィインダー越しの世界を優先してしまい、
周りの人への配慮が疎かになってしまうなんてことも。

普段から欠かさず気をつけていることではありますが、
人や車が通らない場所、邪魔にならない場所を選び、いつも以上に注意しようと思いました。

表現意図の明確化

普段プライベートで撮る時は、じーっと考えながら写真を撮ることは全然なく、
これだ!と思ったらパシャパシャ撮るのですが、
1枚にかける思い入れが強い分、何を撮るか?なぜこの被写体を写すのか?と、
表現したい目的について丁寧に吟味しました。

なんとなく撮った写真、パッと思いついて撮った写真の良さも私はすごく大切にしているのですが、
1つのことに丁寧に向き合う姿勢は、フィルムカメラを通して身につけられる心得かもしれません。

また、こうして公に自分の写真を作例紹介という形で写真を紹介させていただくのもあまり経験がなく、
何を意識して撮ったのかと言語化する機会も大変貴重で、次に撮影するときに必ず活きてくると感じています。

 

失敗も楽しむことができるのが醍醐味

以上、初めての作例紹介でした。

正直失敗したことが沢山あったので悔しい!気持ちもありつつ、そもそも写真の成功って何なんだ?と逆に考えました。

写真は誰でも撮っていいし、誰でも好きなように表現を楽しむことができる。

そういう意味で、純粋に自分で楽しむ分には「失敗を楽しむ」くらいの気持ちがちょうど良いんじゃないかな〜と思いました。

撮ってすぐに画面で確認できないからこそ、出来上がりへのドキドキ感が増す。

思い通りにいかないこともあるけど、思わぬところに味が出る。

ぜひ皆さんも最初は沢山失敗をすると思いますが、全部ひっくるめてフィルムカメラの世界を楽しんでみてもらえたらと思います!

著者紹介:かどの りか

著者紹介:かどの りか

家族写真をメインに活動するフォトグラファー。
デジタルカメラしか使ったことはなく、自己表現の幅を広げるべくフィルムカメラの世界に足を踏み入れました。
比較的若い世代にも、クールで味わい深いフィルムカメラの良さを気軽に楽しんでもらえるよう、同じ目線で綴っていきます。

▼さくらふ写真HP
https://www.rikadono.com/rikadono/

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