2020.08.24

オールドレンズ撮り比べ⑭「Canon NEW FD 50mm F1.4」(作例あり)

こんにちは、雨樹一期です。今回はミラーレス一眼レフカメラと、フィルムカメラの撮り比べになります。

それにしても毎日暑いですね。久しぶりのコラムのトップ写真ですが、セルフタイマーで撮影したものです。
炎天下(37度)の中、田んぼ道で、おっさんが一人で飛んでますからね。なかなか怪しさ満開(笑)。

ということで、今回は僕のコラムでは初、キヤノンでの撮り比べとなります。
使用したフィルムカメラは「Canon NEW F-1」、ミラーレス一眼は「Sony α7」、レンズは「Canon NEW FD 50mm F1.4」になります。

 

 

Canon NEW F-1の魅力


シャッタースピードは最速が1/2000です。1/4000が欲しくなりますが、フィルムカメラとしては早い方。
露出モード切替など、自分なりにカスタマイズ出来るのも魅力です。
初心者の方はまず普通に使って、いろいろ覚えてからカスタマイズしていけば、飽きることなく長く付き合っていけますね。

今回はカメラをお借りしての撮りっきりなので、マニュアルで撮影しました。

操作などオーソドックスで、使いやすいですね。頑丈なので長く使って頂けます。カスタマイズで自分好みに出来る点も考慮すると、はじめの一台にもいいですね。

詳しい機能面やスペックは以下に。

「合体するカメラ」Canon New F-1 80年代を代表する一眼レフ

 

「Canon NEW FD 50mm F1.4」での撮り比べ

フィルムカメラの「Canon NEW F-1」で撮影

使用したフィルムは「FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400」です。癖がないので使いやすいド定番フィルムですね。どのフィルム買えばがいいだろーと迷った時にも最適です。
なので、逆に僕はこれまでにあまり使ってきませんでしたが、あらためて使いやすい良いフィルムだと感じました。
作例はすべて無補正なので、フィルムそのままの色合いです。


絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000


絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000

はい。まずは開放で、順光と逆光の撮り比べですね。モデルは娘ですが、フェンスがあると「はいはい、ここで撮るんでしょ!」と、ポーズしてくれるように育ちました。

フェンスだけを見てもらうとよく分かりますが、ボケ味に関しては自然で滑らか。レンズによってはボケの段差がないものがありますからね。いきなりガクンとボケる、みたいな。
価格から考えるとかなり高性能。さすがキヤノン。


絞り F2 / シャッタースピード1/1000


絞り F2 / シャッタースピード1/1000

鮮やかな色を入れると色はこってりしますね。ミラーレスとはまた違った発色です。


絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000


絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000

玉ボケはちょっとレモン型ですね。開放で、最短撮影距離に合わせて撮ると、かなりボケます。


絞り F4 / シャッタースピード1/500


絞り F4 / シャッタースピード1/500

少しピントを外してしまった写真ですが、良くいえばフィルムの味。デジタルだとジャスピンじゃないと捨て写真になりがちですが、フィルムってなんか味が出ちゃうんですよね。
言い訳っぽく聞こえるかもしれませんが、ジャスピンでもやや甘いです。僕がフィルムの描写が好きな理由は、その甘さです。良く言えばふわっとやわらかい。

カリカリの描写が好きならミラーレス一眼がいいですね。レンズの性能もよくわかります。


絞り F1.4 / シャッタースピード1/500

ただ、思いっきり外しちゃうと、ダメですね。開放のF1.4でのピント合わせは難しいです。


絞り F2.8 / シャッタースピード1/1000

初心者の方は全て開放で撮りがちだけど、少しだけ絞って撮るのもオススメです。失敗写真が減りますよ。


絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000

言葉で表現するのが難しいけど、個人的には好きなボケ味です。

絞り F1.4 / シャッタースピード1/2000


絞り F2.8 / シャッタースピード1/1000

久しぶりに、使ったことのないフィルムカメラとレンズで撮影しましたが、楽しかったですね。撮影後に現像からあがってきた写真を見て、「もう一回撮りたい!」って思いました。

 

さて、続いてミラーレス一眼の作例です。

 

ミラーレス一眼のSONY α7で撮影

マウントアダプターについて

さて、作例の前に注意点が。マウントアダプターのことなので、実際に購入してからのこと。飛ばして貰っても大丈夫です。

今回使用したマウントアダプターですが、LOCK↔OPENのリングがあります。
レンズを装着する時はOPEN側(向かって右側)に回します。装着後にLOCK(左側)に回します。

これがOPEN側(右側)のままだと、レンズの絞りをどれだけ変えても全て開放で撮影されてしまいます。
なのにね、このリングが少し軽いのでレンズの絞りをいじる際などに一緒に回ってしまうことがあります。

絞った空の写真を撮りたくて炎天下の中を跳びながら撮影したのですが(笑)、これが知らない間に「OPEN側」になっていて、全て開放で撮ってしまっていました。

この表示が少し分かりにくいのですが、どこにも説明がなくって、戸惑いました。

レンズを装着する際、撮影中はご注意ください。

 

さて、それでは作例に。フィルムカメラの時とは切り分けて語っていきます。
先にミラーレスで撮影して、記事にしているので率直な感想です。同じレンズでもフィルムカメラとはちょっと印象も変わるんですよね。


感度設定 100/絞り F1.4

セルフタイマーで自撮りですね。ジャンプする一枚前の写真です(笑)。
F1.4の開放で撮影していますが、その割にカリッとしているのでは?
周辺減光(写真の四隅が暗くなる)はありますが、むしろオールドレンズの味。

感度設定 100/絞り F1.4


感度設定 100/絞り F1.4

レンズの良し悪しを決めるのって、開放での解像度が一つです。
オールドレンズって開放と絞った写真で顕著に差が出ます。

たとえばオリンパスの標準レンズだと開放はかなりふわっとします。明瞭度が低い感じですね。

オールドレンズ撮り比べ⑥ OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4 & ZUIKO AUTO-W 35mm F2(作例あり)

 


感度設定 800/絞り F1.4

それと比べると、開放の割にはしっかり撮れているなぁと。

感度設定 1600/絞り F2

これくらい撮れるのなら、デジタルの高級なレンズにこそ敵いませんが、普段使いには問題ありませんね。
デジタルで開放がF1.4のレンズってめっちゃ高いですからね。
もちろんオールドレンズはマニュアルフォーカスになりますが、安価で開放F1.4のボケ味で撮れるというのは、オールドレンズの醍醐味ではないでしょうか。

さて。絞り別でしっかり検証しておきます。
以下、明るさだけ合わせた「jpg撮って出し」の空写真です。


感度設定 100/絞り F1.4


感度設定 100/絞り F2


感度設定 100/絞り F2.8


感度設定 100/絞り F4


感度設定 100/絞り F5.6


感度設定 100/絞り F8

んー、こうやって比べると、やっぱりF5.6まではふわっとしていますね。同じく、周辺減光も目立ちますね。


感度設定 100/絞り F1.4


感度設定 100/絞り F1.4


感度設定 100/絞り F5.6

カリッとするのはF5.6ですね。
こちらもjpg撮って出しですが、色乗りも程よく、LightroomやPhotoshopでの編集(RAW現像)もそこまで必要ないのかもしれません。


感度設定 400/絞り F1.4


感度設定 100/絞り F1.4

ボケ味はフィルムの時と比べると、硬く感じますね。


感度設定 100/絞り F1.4

明るめに撮影したり、被写体にぐっと寄ることで、ボケは柔らかくなるので、表現の使い分けは出来そうです。


感度設定 100/絞り F2.8

にしても今年の夏は暑かったですね。
特にマニュアルフォーカスだと、一枚撮るのに良くも悪くも時間がかかります。まだまだ9月も暑いでしょうし、集中しすぎて熱中症にならないよう、お気をつけくださいね。

 

まとめ

まず。割と安価で手に入り、開放がF1.4ということ。そして焦点距離が50mmで軽量なので、普段使いに最適なこと。
描写は作例の通りです。あえてネガティブにいうと無難なレンズですが、持っていて損はありません。

一家に一台。とりあえず買っておきましょう(笑)。


感度設定 100/絞り F1.4

ミラーレスで撮るのなら、開放でこそオールドレンズらしい味が出ますね。ちょっと白飛びした写真が好きなので、僕にはちょうど良い感じ。


絞り F1.4 / シャッタースピード1/500

とはいえ、描写はフィルムカメラの「Canon NEW F-1」が好き。

「Super takumar 55mm f1.8」のような個性爆発レンズではありませんが、しっかりも優しくも撮れるレンズです。
「Canon NEW F-1」と合わせてフィルムカメラのデビューにもいいですね。

オールドレンズ撮り比べ ④ PENTAX Super takumar 55mm f1.8(作例あり)

 

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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