2020.08.30

オールドレンズ撮り比べ⑯「Leica SUMMICRON-M 5cm F2 固定鏡胴・前期(ライカM用ズミクロン)」(作例あり)

こんにちは、雨樹一期です。今回はすごいです。「Leica SUMMICRON-M 5cm F2 固定鏡胴・前期」を使っての、撮り比べです。

ミラーレス一眼レフは「Sony α7」、フィルムカメラは「Leica M3 ダブルストローク」になります。
ライカって聞くだけで、背筋がピンと伸びてしまうのは僕だけではないでしょう。

ライカといえば、以前に「バルナックライカ(ライカⅢf)」「Leica Elmar 5cm F3.5」で撮り比べをしました。
バルナックライカの使い方がかなりマニアックで、それがめっちゃ楽しかったです。使っていて楽しく、ちょっとカッコいい、ドヤ顔が出来るカメラでした。
それに比べると、「Leica M3 ダブルストローク」は扱いやすいカメラでした。

さぁ、描写はどうでしょう。
今回は先にミラーレス一眼レフで撮影、その描写をみて相性が良さそうなフィルムを選びました。

オールドレンズ撮り比べ ⑤ Leica Elmar 5cm F3.5(作例あり)

 

「Leica SUMMICRON-M 5cm F2 固定鏡胴・前期」での撮り比べ

ミラーレス一眼の「SONY α7」で撮影


感度設定 100/絞り F2

絞り開放F2で撮影。湿度があるというのかな、フィルムのような質感ですね。彩度は低めかな。周辺減光がほぼありませんね。すごい!
解説については以下もご参考ください。

ズミクロン50mm F2 M型ライカ用標準レンズの王道徹底解説

 


感度設定 100/絞り F4

モノクロで撮ってみると、グッときますね。
開放で撮影しているのにこの解像度はすごい。50年以上前のレンズですよ。


感度設定 100/絞り F4

寒色よりに編集。コントラストもそんなに強くはないレンズなので、少しアンダー(暗く)に編集。


感度設定 200/絞り F4

こちらは少し絞ってF5.6。オールドレンズは開放で撮ると味が出るものですが、「Leica SUMMICRON-M 5cm F2」は絞った方が味が出ている気がします。

引き続き、絞り値による解像度の違いを見ていきましょう。全て「jpg撮って出し」となります。


感度設定 100/絞り F2


感度設定 100/絞り F2.8


感度設定 100/絞り F4


感度設定 100/絞り F5.6


感度設定 100/絞り F8

絞りF8までくると、グッと引き締まりますが、開放でも充分やっていけそうな。ネットサイズやスマホで見るくらいなら大丈夫ですね。
光量が足りない時間や明るさなら、F4くらいで撮ってもいいですね。

次はゴーストを見ていきましょう。


感度設定 100/絞り F2

当然ですが、出ていますね。でも、いい感じのゴーストじゃないですか?嘘っぽいくらい(笑)。
「Leica Elmar 5cm F3.5」は、ちょっと不思議なゴーストで、僕好みではなかったんですが、これはいい。

もちろん時間帯などいろんな条件で変わってきますけどね。


感度設定 100/絞り F2

こちらはレンズフレアですね。フレアとは画面全体が白っぽく、コントラストがなくなる現象。まぁ、逆光で撮ればほぼこうなります。
だから、ふわっとさせたい時は逆光で露出補正を+2などでよく撮ります。

フレアは画面内に太陽を入れずに撮って、ゴーストは太陽を少し入れて撮ると、発生します。
とまぁ、こちらも条件により変わるので一概には言えませんけどね。


感度設定 400/絞り F5.6

色の乗りは控えめなので、RAW現像でガラッと変えることが出来ますね。


感度設定 200/絞り F4

編集ってどこまでするか悩みますが、良くも悪くも編集しやすいと感じました。
僕の好きな「CONTAX Planar * 50mm F1.4 MMJ」はコントラストが強めで、色も濃いので、編集がしにくいこともあります。

化粧している状態よりも、すっぴんの方がメイクしやすいのと同じ感じ(どんな感じや)。


感度設定 200/絞り F5.6

てことで、このように撮って出しだと正直物足りなさを感じました。
少しお化粧してみましょう。

感度設定 200/絞り F8


感度設定200/絞り F8

もちろん撮るものによりますし、解像度は素晴らしいです。
なのに、どことなくフィルムっぽさもあるレンズ。


感度設定 100/絞り F2

RAW現像なしでも、ややアンダー気味に撮れば少し鮮やかになりますね。


感度設定 100/絞り F2

アングルを変えて、ゴーストを出しました。時間帯でゴーストの形も少し変わりますね。


感度設定 400/絞り F2


感度設定 400/絞り F2


感度設定 400/絞り F2

モノクロで撮影、RAW現像で粒子を入れてみました。よりフィルムらしくなりましたね。

フィルムカメラが好きな僕としては、RAW現像でフィルム風に編集はあまりしません。元々がフィルムカメラのレンズですからね。

「やっぱ、これはフィルムカメラで撮るべきやろ!」と、おじさんは思っちゃうわけです。
そしてあのフィルムを使って撮ってみようと決意しました。


感度設定 1600/絞り F4

全てのオールドレンズに言えることですが、ミラーレス一眼につける利点の一つは、ISO感度さえあげれば室内でもノンフラッシュで撮れること。

感度設定 1600/絞り F2

このレンズが作られた時代から考えると革命ですね。

 

それでは、フィルムカメラ「Leica M3」 での作例です。

 

フィルムカメラの「Leica M3 ダブルストローク」で撮影

使用したフィルムは「LomoChrome Metropolis 35mm ISO 100-400」です。
ロモグラフィーがクラウドファンディングにより発売を実現したフィルムですね。優しい黄色被りで、ほどよいザラつきと落ち着いたトーン。いい感じに育った期限切れフィルムにも似ています。

作例や紹介はコチラ


絞り F8 / シャッタースピード1/500


絞り F8 / シャッタースピード1/500

いいですね!僕好みなだけですかね?
ミラーレス一眼で撮影した写真を見て、「Leica SUMMICRON-M 5cm F2」にはこのフィルムが相性良いだろと思いました。

絞り F2 / シャッタースピード1/1000

どうですか?この質感。「LomoChrome Metropolis 35mm ISO 100-400」がすごいハマったと思います。夏のカラッと感ではなく、ジメジメした湿度がそのまま現れています。


絞り F2 / シャッタースピード1/1000


絞り F2 / シャッタースピード1/500

絞り開放で撮影。F1.4との差ってそんなに分からないかもしれませんね。
ただ、「Leica SUMMICRON-M 5cm F2」の唯一の難点が、寄れないこと。最短撮影距離が1mなんですよね。

僕はコンパクトフィルムカメラではLOMO LC-Aやローライ35を使っているのですが、LC-Aは80cmでローライ35は90cmが最短撮影距離。
やっぱりもっと寄りたい時はありますね。

接写フィルターを使えばいいのですが、出来ればレンズの性能で寄りたいなぁと。


絞り F2 / シャッタースピード1/1000

逆光で撮った時の雰囲気は抜群ですね。


絞り F4 / シャッタースピード1/1000


絞り F4 / シャッタースピード1/1000


絞り F4 / シャッタースピード1/1000

向日葵もまた違った印象になります。
フィルムで撮っても周辺減光はほぼ出ていませんね。


絞り F2 / シャッタースピード1/1000

絞り F2 / シャッタースピード1/1000

絞り F5.6 / シャッタースピード1/500

絞り F5.6 / シャッタースピード1/500


絞り F5.6 / シャッタースピード1/500


絞り F5.6 / シャッタースピード1/1000


絞り F5.6 / シャッタースピード1/1000


絞り F4 / シャッタースピード1/250

近距離から遠景まで、ほぼ解像度が落ちていません。もちろん、デジタルほどはパキっとはしていませんが、それはこのへんてこフィルムのせいでもあります。


絞り F2 / シャッタースピード1/1000

最終的に気に入ったのがTOPにも使ったこの一枚。

 

Leica M3 ダブルストロークの魅力

まずはなによりこの外観がステキ過ぎ。この後に、フルサイズのデジタル一眼レフとか使う気がしなくなります。
僕の中の、使い心地が良いフィルムカメラではトップクラス。それだけで欲しいです。

そんな部分で決めるのはどうだろう?と思われるかもしれませんが、外観や使い心地って重要ですよ。持っていたいカメラこそが良き相棒となりますから。

操作についても、フィルム一眼を触ったことがある方なら、問題ないでしょう。多少フィルムの装填が難しいくらい。

ピント合わせは、レンジファインダーなので初めての方は戸惑うかもしれません。でも、ファインダー自体はとても見やすいので、慣れればこちらも問題なしです。

精密な機械をいつまでも触っていたい。この質感に触れていたい。「あぁ、憧れのライカ」。
って塩梅で、機能面とかどうでも良くなります(笑)。

もちろんハイスペックなんですけどね。見て、触ると、分かるんです。只者ではないなと。

正直少し重たいです。でもそれは高級感の重さと思ってください(笑)。

もはや感覚でしか書いてないので、以下より詳しい機能面やスペックもご覧ください。

フィルムカメラの頂点・ライカM3 使い方、中古の選び方徹底ガイド

 

まとめ

解像度がすごいとされているレンズ。デジタル全盛期の今、レンズの進歩は目覚ましいですが、「Leica SUMMICRON-M 5cm F2」はいまでも充分使えると思いました。


感度設定 100/絞り F5.6


絞り F4 / シャッタースピード1/500

解像度重視なら、「LomoChrome Metropolis 35mm ISO 100-400」なんてフィルムは普通は使わないかもしれませんが、僕が撮影していて感じたのは「湿度」です。

それが写真の中に写り込んでると。

感覚的なものではありますが、たとえば中判カメラの「ハッセルブラッド 500C/M」って解像度がとんでもないカメラですが、「ローライフレックス」で撮る方が湿度を感じるんですよね。

フィルムカメラ名機 撮影散歩① Hasselblad 500C/M (Planar T* 80mm F2.8 CF 編)

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑦ RolleiFlex Planar75mm F3.5(ローライフレックス プラナー)

その場の空気ごと閉じ込めてくれる、物語を感じる。僕にとって「Leica SUMMICRON-M 5cm F2」はそんなレンズでした。

そして出来れば、ミラーレス一眼レフではなく、フィルムカメラの「Leica M3 ダブルストローク」で撮りたいレンズですね。

 

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!
著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

サンライズカメラは全国一律送料無料でお届けします。13時までにご入金いただければその日のうちに発送いたします(定休日除く)。

サンライズカメラ 訳あり品特集

サンライズカメラ
  • サンライズカメラ 電話番号:0744-46-9124
  • 営業時間:10:00〜18:00(定休日:日・祝)

ページトップへ戻る