BLOG記事一覧
2020.09.27
【旅×フィルムカメラ②】気軽にライカレンズクオリティを楽しめる!MINOLTA CLE(作例あり)
こんにちは!
前回からスタートした新連載「旅×フィルムカメラ」
旅好きな私が、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていきます〜!
第2回は、とってもコンパクトで軽量なレンジファインダー、「MINOLTA CLE」を携え、大自然や商店街をぶらりと旅しました。
MINOLTA CLEの詳しいスペックについては、下記記事を参考にしてください。
↓
前回の第1話の記事はこちら↓
※コロナウイルス対策について※
・3密を避けた場所での撮影を心がけています。移動は基本的にほとんど自家用車です。
・マスクの着用、手洗いうがい、除菌を徹底しています。
「MINOLTA CLE」の作例
では早速、MINOLTA CLEの作例あげていきますっ。
フィルムは「KodakGOLD200」を使用しています。
道志みち〜山中湖(作例)
東京をスタート、ちょこちょこ停まりたいので高速は使わず、山中湖を経由するルート(道志みち経由)にて。
静岡は富士市にて仕事を終えたあと、富士市吉原の街並みぶらりを得て、最後は富士宮の白糸の滝を拝んできました。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
前回の記事で海の写真をアップしましたが、ほんとは海より山派、山の自然が大好きなので、あえて山深い道を通ることはしょっちゅう。
光差す葉っぱの部分が結構白飛びしてしまって、ピントも甘いですが、周辺露光が落ちたので光差す部分が強調されて幻想的に・・!
↓結構な標高高いところから、川がちらっと見えたところ。見えた!って思わず嬉しくなった瞬間。
真夏の太陽が順光で直に当たってる葉っぱはのっぺりと。これはKodakGOLD200の特徴かな?全体的に茶色っぽくて、緑も黄緑っぽくなりますね。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
↓山道を抜け、山中湖へ。小さい頃から合宿で毎年のように訪れていた思い出の場所。そんな、自身のノスタルジーを表現するにはMINOLTA CLEは持ってこいでした。
これ感光したかな?確か1回間違えてまた開けてしまったときがあったのでそれかも・・
でもすごいフィルムらしさが出た船着場の写真。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F11)
たぶんこの辺りで撮影しました。
↓波のゆらぎと、若干の砂浜とのグラデーションが、とてもいい感じに。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F11)
白糸の滝(作例)
さてはて、順番前後しますが富士市での仕事を終えたあとに向かった、白糸の滝。富士山世界遺産(正式名所は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」)の構成資産にも登録されている、天下の名瀑。
この周辺には何度も来ているのに、実は初めて。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
お天気も曇っていたので明るさも結構ギリ、ここはできるだけ絞って描写したかったので、ぎりぎりラインを。
スローシャッターとまではいかないけど、水の流れが止まっているような、滑らかな絵になりました。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
(MINOLTA CLE/絞り優先/F4)
数百もの滝が流れ落ち、迫力はもちろんのことですが、その名の通り、シルクを纏ったような女性的な美しさがあり、思わず息を飲みました。
写真で撮ったというより絵に描いたような、良い意味で写真っぽくない写りになりました。
かつては信仰の対象とされた地であり、そのただならぬ雰囲気をMINOLTA CLEによって出すことができたな〜と。
上から見た深い青色をした滝壺も素晴らしい。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
↓焦点距離40mmってちょっと中途半端だなぁと感じてたのですが、広く見せたい風景を、余計な部分は省いて撮りたい時には意外に便利かも。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
↑前ボケが少しぐるぐるボケみたいになってて、不思議な感じ。ピントを合わせた奥の滝もしっかり細かな描写がされています。
↓赤いコーディネートが素敵なご家族。レンジファインダーって、遠くの小さい被写体にピントを合わせるのは結構大変!
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
旅の締めに、牧場の一角にあるミルクバー&ジェラートショップで、美味しくないわけがない新鮮牛乳ソフトを。
御殿場アウトレットやサービスエリアにも店舗を構えているのでご存知の方も多いかもしれません、「いでぼく」というお店の直営店舗です。
ここは、牛さんを目の前にしながら食べれるちょっと面白いスポットです。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
場所はこちら↓
↓暗かったので、シャッタースピードをかなり落としたため、ピントがボケボケに!!笑
こういう失敗作が、やっぱめちゃくちゃ面白いんですよね、壮絶ブレる牛ちゃんの絵面。笑
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
「商店街」をフィルムカメラで撮るという勧め。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
撮る被写体が思いつかない!
そんなときは、商店街へ出向いてみてはいかがでしょうか?
こういう散歩ぶらり旅にも、MINOLTA CLEは軽量コンパクトでとても優秀、持ってて嬉しくなるカメラでした!
こちら富士市「吉原」の街。ぷらぷら歩いてみました〜
商店街や宿場町など、長い時間をかけて繁栄してきた場所ほど、味のある雰囲気が出て、フィルムカメラとの相性は抜群だと、私は感じてます。
私の生まれ育った街はニュータウンだったので、いわゆる昔ながらの商店街に馴染みがなかったので、その土地らしさが残る商店街が大好きです。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)↑「望月さん」・「鈴木さん」、静岡にはたくさんいらっしゃるんですよねっ。
ただ、地方でも駅近の便利な商業施設や、大型ショッピンッグセンターができると、少し便の悪い商店街はどんどん人気が引いているのも事実。
若い人は都心へ、高齢化が進み、止む無くのれんをおろす店舗も増え、シャッター街と言われる商店街が日本全国数多くあるのも認めざるを得ない現実です。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
KodakGOLD200の暖色系でぱきっとしすぎない感じが、この優しい街にいきた気がします。
ぽこぽこと空きスペースになっている部分に、勝手に思いを馳せたり。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
私はそれでも、そこに根付いていたであろう人情や風情は、訪れた人の心をなぜか温めてくれると思っていて。
そんな商店街を、かつての名玉たちを通して映すことには、とても意味があると感じています。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
商店街は、昔から街の活気を象徴する場所だったんじゃないかと思ってます。
写真を撮ることをきっかけに、人知れず魅力を維持し続けている商店街に、少しでも活気が戻ればいいなぁとも思っています。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8+1補正)
↓必ずと言っていいほど、商店街にあるカメラ屋さん。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
↓見てるだけでわくわくする果物屋さん。
細かく見ると、店の前を生花で彩っていたり、白ベースにカラフルな色味を沢山散りばめている素敵なお店。長く愛されてきたんだろうな〜
(MINOLTA CLE/絞り優先/F8)
↓おしゃれな看板。シャッターに描かれたネズミのイラスト、「一匹だけ違うのがあるよ」と書いてありました。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
↓看板と、小さい電球の列がかわいらしい〜!
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
お店があったのかな?それとも駐車場?たまにあるこうした吹き抜けは、やけに気になります。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2)
↓こういう2階窓の格子、今じゃほとんど作らないようなデザインだったりで、そそられます。お茶どころ静岡、お茶屋さんも沢山あったんだろうなぁ
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
↓まだまだ現役、サイクルショップ。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
↓先ほどのサイクルショップの対角線上にあるお店。ミュージックバーかなぁ〜とてもおしゃれ。
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
↓岳南電車の「吉原本町駅」。風情のある駅舎で、フィルムカメラとの相性ばっちりですね。
岳南電車は、全長9.2Kmの10駅で構成される、のどかな鉄道。全駅から富士山が眺められる富士の貴重なローカル列車です。写真好き、鉄道好きの方はぜひ訪れてほしいです!
(MINOLTA CLE/絞り優先/F5.6)
ホームをのぞいてたら、ちょうど列車が到着!
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
(MINOLTA CLE/絞り優先/F2.8)
普段、地方へ行くと車移動が多くなるのですが、フィルムカメラを手に持つようになり、ちょっとした場所で立ち止まり、のんびり歩くことが増えました。フィルムカメラのおかげで、旅がさらに楽しくなってきていることを強く実感しています!
「MINOLTA CLE」について
最後になりましたが、今回お供してくれたフィルムカメラを紹介。
1981年に登場したレンジファインダーカメラ、MINOLTA CLE(ミノルタCLE)さんです。
大きな特徴としては、
・ライカレンズが使える点
・絞りオート機能付き
という点です。
今回の旅では、がっつり全て絞り優先で撮りきりました。
目盛を一回「A(絞り優先モード)」にすると、目盛が固定されて動かなくなります。
マニュアルモードに変えたいときは、右上の小さい銀色ボタンを押しながら動かします。
フィルムカメラって、巻き戻しロックの解除ボタンとか、こういう小さいボタンの役割大きいですよね!なんかキュンっとします笑
唯一のデメリットとしては、マニュアルモードにすると露出計が使えないという点かなと思ったのですが・・・
でも、今はスマホアプリで露出を合わせたりもできちゃう便利な時代!
次はこういった露出計がないカメラでも、以下のような方法もあるので、色々と工夫して撮ってみたいなと思いました。
ライカとMINOLTAが共同開発した「Leitz Minolta CL」の流れを汲んで、次に開発されたMINOLTA CLE。
本来、MINOLTA CLEも、Leitz Minolta CLと同様、ライカとの共同開発に始まったのですが、諸事情からミノルタ単独での発売となった悲運のカメラとのこと。
人気M型ライカとも、他のレンジファインダーとも異なる、四角い端正なボディが特徴的。
ごちゃごちゃしてなくって、黒ベースに赤のアクセントが非常にイケてます。
詳しいスペックはこちらの記事もご参照あれ。
今回使用したレンズは、MINOLTA CLEの標準レンズ「M ROKKOR 40mm F2」を装着しました。小さくてめちゃ軽い。
全体的に見た目がクールなのですが、レンズの目盛が可愛らしくて、そこもツボ。
余談ですが、なんの知識も無い状態の時から、私何故かすごくミノルタに惹かれているんです。理由はこんな感じ。
・コニカミノルタの会社が近所にあるから
・初めて手にした父のカメラが「ミノルタ」だったから
・今はなきブランドに思いを馳せたから
・緑が好きだから(「緑のロッコール」という言われがあるそうで)
今回は、そんな愛するミノルタのカメラを手に旅することができて、とっても良い思い出です!
あとやっぱり、カメラって見た目重要ですね。笑
旅をしていると、カメラはファッションの一部にもなるので、使い勝手の良さだけでなく見た目にもこだわりたい!
MINOLTA CLEはそんな贅沢を許してくれる最高の相棒でした。
次回以降も、皆様の代わりに色々な景色、そしてフィルムカメラが演出する旅の醍醐味を、ばしばし伝えていけたらいいなぁと思ってます^^
お楽しみに〜!