2021.01.27

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「Industar-22 50mm F3.5」(作例・撮影Tipsあり)

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。前回はキレ味鋭いライカのレンズ「Leica ELMAR-M 50mm F2.8」をご紹介しましたが、今回はかなりのくせ者レンズ「Industar-22 50mm F3.5」のご紹介です。

たくさんレンズを使うほど、レンズごとの違いや個性がより分かるようになってきますね。
上記の写真の通り、すんごいゴースト。「Industar-22 50mm F3.5」は僕の好みでした。

やっぱロシアのオールドレンズは面白いっ!!このレンズ欲っしいなぁ。

 

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「Leica ELMAR-M 50mm F2.8 」(作例・撮影Tipsあり)

 

「Industar-22 50mm F3.5」について

外観はライカの「エルマーF3.5」に似ていますね。これも沈胴レンズなので、レンズの前面を出した状態で取り付けて撮影をします。
レンズを沈めた状態だと撮影が出来ませんし、内部の撮像素子(イメージセンサー)を傷付けてしまうかもしれないので、ご注意下さい。

ピントを最短にしておけば、イメージセンサーにはぶつかりませんが、無限遠だとぶつかるようです。
うっかりということもあるので、沈胴はさせないのが無難。とはいえ、持ち運びを考えると撮影時以外はピントを最短にしておいて沈胴がいいのかな。

「JUPITER-8 5cm F2」と同じ、Lマウントとなりますね。「JUPITER-8 5cm F2」の描写も好きだったし、「Industar-22 50mm F3.5」はまた違う個性が爆発していたので、Lマウントのオールドレンズ粒ぞろいですね。

ではでは早速作例にいってみましょう!

 

Industar(インダスター)安価なロシアレンズの代表の特徴とは?

 

「Industar-22 50mm F3.5」作例紹介

はじめてのオールドレンズを使う時は、とりあえず開放で撮ってみます。「Industar-22 50mm F3.5」は開放がf3.5、しかも最短撮影距離が1m。
あまり近寄れないので、ボケは弱いですね。

曇天の日に撮影した写真ですが、ピントの甘さは感じませんね。

次はお天気の日の写真。F8で撮影しましたが、描写はシャープ。このサイズだと分かりませんが、鳥居に書かれた「櫻井神社」という文字もカリカリでした。

周辺光量落ちは少しありますね。写真の四隅の光量が落ちているのが分かります。
オールドレンズの中ではなかなかシャープな部類に入るかな。

現代のデジタルのレンズと比べるとこれでもピントは甘いですが、オールドレンズとして楽しむなら、ここまで撮れれば充分です。

また別の日に撮影。猫が寄ってきたのでちょっとモデルになってもらいました。
天気は晴れ時々曇り。

絞りは開放ですが、曇天の日の写真の方がシャープなような気が。。。

日差しが少し強くなると、またシャープになったような気が(笑)。
なかなか掴み所が難しいレンズだけど、色のノリは良いので、あっさりした、眠たい写真にはなりませんね。

階調が滑らかなので、撮り方によっては少しふわっとするみたいですね。
目には見えない、薄い光のベールに包まれるかのよう。

ロシアレンズ特有の個性が出ていますね。これだからオールドレンズは面白い。

 

「JUPITER-8 5cm F2」と同じ場所で比べてみた

どちらが好きですか?

一枚目が「Industar-22 50mm F3.5」で二枚目が「JUPITER-8 5cm F2」です。どちらもjpg撮って出しになります。
似ているようで、別物。僕は「JUPITER-8 5cm F2」の優しい陽だまり感が好きですね。

 

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「JUPITER-8 5cm F2 」(作例・撮影Tipsあり)

 

「MC JUPITER-9 85mm F2 」と同じ場所で比べてみた

一枚目が「Industar-22 50mm F3.5」で二枚目が「MC JUPITER-9 85mm F2 」です。

「Industar-22 50mm F3.5」の玉ボケはレモン型で、あまりキレイではないですね。
ボケ具合も玉ボケも、圧倒的に「MC JUPITER-9 85mm F2 」がキレイです。

 

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「MC JUPITER-9 85mm F2 」(作例・撮影Tipsあり)

でもね、この結果は相手の長所と比べたからです。
「Industar-22 50mm F3.5」が面白いと感じたのはこれじゃないんです。

降り注ぎまくるゴーストを、自分好みに調整出来ることなんです。

 

撮影Tips「降り注ぐ光のシャワー」で絵作りをしよう

どうですか?他のオールドレンズでここまで写真全体にゴーストが出ることってないですよね。
それでいて、被写体が潰れすぎることもありません。

やっぱりオールドレンズを楽しむには、光が必要なんですね。

ピントは合っていませんが、雰囲気だけはなかなか。いやー、面白いぞ。

さらに面白いのが、光の加減でシャワーの注ぎ方が変わってくることなんです。
これはブランコの下に、虹色ゴーストのラインが出ていますね。

ちょっとアングルを変えると、また全体に降り注ぎました。

光を直接入れると、なぜかゴーストが消えました。

これを上手く調整すると、部分的にゴーストシャワーを入れることも可能なんです。

どうですこれ?やばいでしょ。ほんの微調整でゴーストの範囲や全体的な柔らかさが変わってくるんです。
もう、絵作りが楽し過ぎました。

ゴーストも品が良く見えてきます。

これはまるで雨が降っているみたい。
太陽からゴーストが降り注ぐなら右上から左下になるはずなのに、レンズの中でいろいろ反射したからなのか、左上から右下に注いでいますね。

逆光でもゴーストが出ないように撮ると、突然シャープになります。不思議なレンズ。

太陽の入れ具合でここまで表情が変わるレンズはなかなかありませんね。

 

「Industar-22 50mm F3.5」を使用してみた感想

正直はじめは、最短撮影距離が1mだから被写体に寄って撮影ができないし、絞りが開放でもF3.5だし、絵作りが制限されて難しいなーと思っていましたが、むしろ逆のレンズでしたね。

これまでは「PENTAX Super takumar 55mm F1.8」のような虹色の輪っかゴーストが好みでしたが、これにはすっかりやられちゃいました。

「Industar-22 50mm F3.5」は欲しいというか、僕に必要なオールドレンズなのかもしれない。

初心者の方にとっても、この描写が好きならはじめの一台としてもありかもしれません。安価なのもポイント。
ただ、ボケを楽しむレンズではないですけどね。

オールドレンズは状況によって使い分けると、本当に無限大に楽しめますよね。
いろんな種類を使えば使うほど沼にはまっちゃいます。

また、面白いレンズに出会っちゃいました!

 

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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