2021.04.17

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑪PENTAX 67(ペンタックス)作例・SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4・SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5・200mm F4

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。前回に引き続いてのフィルムカメラレビュー&作例です。
オールドレンズにすっかりハマってしまった僕ですが、やっぱりフィルムの描写が一番好きなんですよね。それが伝わるコラムになればなと思っています。

今回使うのは個人的に待ちに待った中判カメラ、「PENTAX67」です。「バケペン」と呼ばれてることでも有名です。バケモノペンタックスの略です。
果たしてカメラのデカさがバケモノなのか、描写力がバケモノなのか。

中判カメラはハッセルブラッドやローライフレックス・ローライコードとコラムを書いてきましたが、残すのはゼンザブロニカと今回の「PENTAX67」。

フィルムカメラ名機 撮影散歩① Hasselblad 500C/M (Planar T* 80mm F2.8 CF 編)

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑦ RolleiFlex Planar75mm F3.5(ローライフレックス プラナー)

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑨ROLLEI CORD Vb type 2 / Xenar 75mm F3.5(ローライコード クセナー)

ブロニカは持っているので、初の「PENTAX67」は撮影前からウキウキワクワクが止まりませんでした。

使用したレンズは広角・標準・望遠の三種類となります。それぞれ作例も掲載していますよ。

「SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5」
「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」
「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」

 

 

PENTAX 67について

まず思ったのは、でかい(笑)。そして重たい。これはもうしょうがないのですが、いつも鞄に入れて持ち歩くサイズをはるかに超えています。気合を入れて撮影に行く時のカメラです。
もちろんそれを補うだけの描写力はありますので、作例もぜひご覧くださいね。

前回の「MINOLTA TC-1 」を使った後だけに、余計に重たく感じたというのもあります。
僕は撮り始めると重さも気にならなくなりますが、女性には軽い筋トレレベルかもしれません(意外と普通に持ってる方多いんですけどね)。

でかくて、重たいけど、外観はカッコいいんですよね。手に持つと撮影意欲も湧いてきます。
そしてカメラ好きのおっちゃんから話しかけられます(笑)。目立ちますからね。

PENTAX 67II ユーザーとともに歩んできた中判一眼レフ

 

撮影アクセサリーについて

「PENTAX67」を使うなら、ぜひ使っていただきたい撮影アクセサリーがあります。
まずは、「ハンドグリップです(PENTAX ウッドグリップ)」。これで重さや手ブレも軽減されます。なにより、ネックストラップで首から下げるのは辛いですからね。もはや必須レベルのアクセサリーです。

こちらもほぼ必須の「PENTAX 6×7 ウェストレベルファインダー」です。
上部を開くと、上からファインダーを覗いて撮影が出来ます。中判カメラって重たいですからね。一眼レフのように片目を閉じながら目の高さでファインダーを覗いてピント合わせるのはきついです。
ウエストレベルで上から覗いて撮影するだけでも、辛さからかなり開放されます。何より、覗くのが楽しくなります。

撮影アクセサリーを取り付けた姿がコチラとなります。めっちゃ渋いですね。
少し購入を考えている方はぜひご検討ください。

それでは作例にまいりましょー。このバケモノはどんな写りを見せてくれるのか?

 

「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」で撮影

PENTAX67の標準レンズです。焦点距離は35mm換算で55mm前後ですね。使いやすい焦点距離です。はじめのレンズはまずこちら。
僕自身「SUPER-TAKUMAR」というレンズを侮っていました。描写力より雰囲気重視だと思っていたのですが、抜群の描写力と、ボケ味でした。

 

「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」の作例


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F2.4

まずは、標準レンズで撮影しまいた。一枚目からどっひゃーレベルの美しさ。劣化なしの大きいサイズで見てもらいたいです。
ボケも凄いですよね。被写体が浮かんでいます。

写真の腕が上がったと錯覚しちゃいますよね。すばらしい。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

手前の梅にピントを合わせて撮影。梅の木の存在感が凄いですよね。カリッとした鮮明な描写。中判カメラはやっぱり凄いですね。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F2.4

梅の花をアップで撮影。背景が溶けました。描写力も凄いけど、このボケの溶け具合がヤバイです。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

露出を失敗した一枚ですが、これも載せておきます。ザラッとした質感が、フィルムっぽくはありますよね。
味はありますが、しっかり露出合わせた時の美しさを求めたいですね。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F8

中判カメラってあらためてキレイだと思いました。35mmフィルムのカメラしか使ったことない方は、本当に一度使って欲しいです。

圧倒的な解像度と再現力。そして、フィルムのやわらかい描写。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

次は寄って撮影。ブランコの手前にピントを合わせていますが、そこからのなだらかで自然なボケ。
「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」いいですね。やりますねー!

35mmの「SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8」も味があって好きなんですが、ボケの滑らかさはありませんからね。
中判サイズのレンズになると、ボケ味がワンランク以上アップしますね。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F2.4


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

自分で撮った写真ではありますが、うっとりするレベル(笑)。
他の中判カメラの標準レンズよりも、ボケ部分だけで言うと、「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」が好きかもしれない。

解像度や再現力でも、ハッセルブラッドの「Planar T* 80mm F2.8」と遜色ありませんね。
「Planar T* 80mm F2.8」の方が鮮やかで、写真の空気が澄んでるなーとか感じましたが。撮影場所によって選びたいので全部欲しいです(笑)。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F4

色の鮮やかさやコントラストは、控えめですかね。使うフィルムにもよって変わりますけどね。
ちなみに写真は全て「トイラボさん」で現像、無補正で仕上げて頂いています。
無補正なので、フィルムそのままの特徴が出ています。

もちろん、使うフィルムや補正で鮮やかにしたり、コントラストを強めることも可能ですが、レンズの特徴も分かりやすいように、補正も編集もしていません。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F8

明暗差やコントラストで立体感が出るのではなく、単純なボケで立体感を出すレンズですね。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F4


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F8

やわらかい描写が好きな方にはオススメです。描写がとてもナチュラル。それでいて鋭くも滑らかなボケ味が魅力です。

 

「SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5」で撮影

標準レンズよりもやや重ため。レンズが大きいのでフードがないと 余計な光が入りそうですね。
それも味なので、そのまま使用しました。焦点距離は35mm換算で、24mm前後です。

 

「SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5」の作例


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F8

広角レンズの「SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5」。一枚目。
これもいいですね。ただ、若干のハレーションが出ていますね。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F3.5

菜の花畑に潜り込んで撮影。思ったほど広角感は出なかったかな。個人的には中判カメラで広角レンズって使わないので、今回も三種類のレンズでは出番も少なめでした。
標準よりも少しだけ鮮やか?って感じですね。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F3.5

広角レンズにしては柔らかい描写ですね。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F3.5

現像から帰ってきた写真を見て、「広角レンズはちょっといまいちかなー」って思っていたけど、最後に撮った一枚で「これもいい!」ってなりました(笑)。
もっとシルエットになるように撮ろうとしていたんですけどね。コントラストも控えめなので、顔の表情も分かる結果に。

でもこれもいいなー、と。

 

「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」で撮影

焦点距離は35mm換算で100mm前後。なので、中望遠レンズですね。長細くて大きいですが、意外と軽いです。
ポートレート向きですね。変化をつけたい時にも。

 

「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」の作例


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

ピント合わせはややシビアになるので、慣れも必要かもしれません。
ボケ味は「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」よりも強くなりますが、色味はさらに大人しくなりますね。

ふわっとしています。ある程度、明暗差がある場所で撮る方が良さそうですね。


FUJI PRO400Hで撮影/絞り F4

望遠ならではのボケの強さですね。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F5.6

遠くの猫ちゃん。これより近づくと逃げてしまうギリギリの距離で撮影。でも、これくらい離れちゃうとピント合わせはもうほぼ勘。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F5.6

拡大してみましたが、しっかり合ってましたね。そして拡大しても損なわれない解像度と再現度。
中判カメラって素晴らしい。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F5.6

さっきとは別の猫ちゃん。ピントのあった部分はカリッと、あとはふわふわ。猫撮りに最適な望遠レンズかもしれません。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F5.6

人に限らず、猫ともいい距離感で撮影が出来ます。背景もボケ味も僕の好みでした。


FUJI PRO160Sで撮影/絞り F4

TOPの写真ですが、これなんてかなり好き。「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」の柔らかい描写に惚れました。
「PENTAX67」を購入するのなら、まずは標準レンズがいいと思いますが、僕は個人的に「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」が次の候補になりそうです。

コラム用にお借りして撮影しているので、その前に本体を手に入れないとだけど。

 

まとめ

使用したレンズ。左から「SMC TAKUMAR 6×7 55mm F3.5」「SUPER-TAKUMAR 6×7 105mm F2.4」「SMC TAKUMAR 6×7 200mm F4」となります。
広角レンズが一番重たかったですね。
望遠レンズは大きい割に軽いです。

どれも抜群の描写力。そしてその中にも柔らかさがありました。全体的には鮮やかさとコントラストは控えめ。
カメラのボディも含めるとかなり重たいですが、撮ればきっと分かって頂けるかと。ため息が出るくらいキレイだーと。
なので、重さにもそれだけの価値がありますね。

前回の「MINOLTA TC-1」は最高級のコンパクトさ、今回の「PENTAX 67」は最高級の描写力。
かなり極端ではありますが、やっぱりどちらも持っておきたいですね。

フィルムカメラ名機 撮影散歩⑩MINOLTA TC-1/ G-ROKKOR 28mm F3.5(ロッコール)作例

「MINOLTA TC-1」をいつも持ち歩いて感性を育んで、「PENTAX 67」で発揮する。そういう考え方も良いですね。

フィルムの一眼を35mmしか使ったことない方は、中判カメラは一度は使ってください。
本当にね、その描写力は感動ものですから。

 

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
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