2021.09.26

【オールドレンズ探訪記】初心者にオススメ!Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II Nの作例レビュー

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。オールドレンズ探訪記と題しまして、さまざまなレンズをミラーレス一眼カメラで撮影して作例をご紹介していくコーナー。
前回に引き続いてVoigtlander(コシナ)がオールドレンズを意識して販売しているレンズの味をお届けします。

今回取り上げるのは「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」(フォクトレンダー ノクトン)です。

「Voigtlander(フォクトレンダー)」のレンズは前回、「Voigtlander COLOR-HELIAR 75mm F2.5 MC」で撮影しましたが、とても使いやすくって、何を撮ってもいい感じの作例になりました。
今回の「NOKTON 58mm F1.4 SL II N」の撮影結果はどうでしょうか?

【前回の記事・関連記事はこちら】

最新ミラーレスカメラで使える!オールドレンズ探訪記「Voigtlander COLOR-HELIAR 75mm F2.5 MC(フォクトレンダー)」作例・撮影Tipsあり

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「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」について

さて、「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」ですが、マウントはニコンFマウントです。
Fマウント!?って感じですよね。
「Voigtlander COLOR-HELIAR 75mm F2.5 MC」はライカL39マウントでしたから。

僕は歴史とかは全く詳しくないので、ここらへんがいまだに戸惑ってしまいますね。マウントの種類については少しずつ覚えていくしかないですね。

レンズ側のマウントだけを合わせてアダプターを購入しても、カメラ側のマウントが違ったりします。
そこも注意が必要になってきますね(今回使用したミラーレス一眼カメラ、SONY α7はEマウント)。

マウントアダプターは画像の通り、手頃な価格で精度のよいK&F Conceptのものを使用しました。

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N + SONY α7(ミラーレス一眼カメラ)の作例

いつもと同様、ミラーレス一眼カメラのSONY α7(初代、ILCE-7)に装着。これまでのコラムも全てα7で撮影しています。感度(ISO)を上げて撮影することも少ないので、オールドレンズをはじめるなら初代のα7で充分ですね。

いまは中古でしか手に入らないですが、本体価格も7万円前後。フルサイズのミラーレス一眼カメラとしてはもちろん最安価格です。オールドレンズはどうせならフルサイズのカメラで使って頂きたいので、これからはじめたい方にはオススメのカメラです。

てことで、作例にまいりましょう。

開放・最短撮影距離で撮影した作例

とりあえずの開放F1.4、撮影最短距離で撮影した作例です。

「おぉーー」ですよね。美しいです。

最短距離が45cmなので、ある程度寄れるのもいいですね。

コントラストや色の乗りもほど良く、開放からシャープです。

ボケに関しては段差が分かりますね。
地面などを撮影すると顕著になってしまいますが、作例の一枚目だと滑らかにも見えるので、気になるレベルでもありませんね。

背景のボケはとてもきれいですね。

玉ボケの作例

次は玉ボケの作例も見ていきましょう。

周辺はレモン型にはなっていますね。個人的には可もなく不可もなくという感じです。
購入をためらうレベルではありませんね。

撮影していて思ったのは、NOKTON 58mm F1.4 SL II Nは基本的な性能がとても良いレンズだということ。焦点距離も58mmなので、前回の「Voigtlander COLOR-HELIAR 75mm F2.5 MC」よりは普段使いに適しています。

いい意味で雨上がりのような

前ボケと後ろボケ。
若干、二重ボケになってるような気もしますが、これも気にするレベルではありませんね。ピントはシャープですよね。

次の作例は少し場面を変えて撮影。

基本性能が良いと言いましたが、オールドレンズっぽさのある描写も感じます。
シャープだけどカリカリではなくて、いい意味で雨上がりのようなモヤっと感があります。

シャープさを損なわない程度の薄ーいベールに包まれているような感じ。

優等生さとオールドレンズっぽさを兼ね備えている

優等生であり、オールドレンズらしさもあります。もちろん、ポートレートにもオススメですね。

撮影Tips 「編集しやすいし、編集しなくてもよいレンズ」

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II Nは、オールドレンズを意識しているとはいえ2010年代の製品ということもあり、とても使いやすいレンズでした。
癖が強すぎないからでしょうか。

「Voigtlander COLOR-HELIAR 75mm F2.5 MC」と同じく編集向きなレンズであり、編集しなくてもいいレンズです。
どないやねん!って感じですよね。

どういうことかというと、僕はとりあえずRAWで撮って編集をするのですが、それがとてもしやすいんです。どうしても編集しにくいオールドレンズってありますから。

だけどね、NOKTON 58mm F1.4 SL II Nは逆に特に編集をしなくても満足な絵が撮れるんですね。色やコントラストなどのバランスが良いレンズってことですね。

撮って出しとレタッチ済みで作例を比較

こちらの作例は編集なし、レタッチしていないjpg撮って出しの一枚。

こちらの作例は色味を少しだけ青〜緑系に振った一枚。ふわっとさせたくて調整しましたが、一枚目の撮って出し画像でもいいかもしれないです。

自然な感じでレタッチができるのがよい

カメラ中級者からは、撮影した場面や時間、光などでレタッチをするのが当たり前になってしまいますが、とても編集がしやすかったです。
癖が強すぎるオールドレンズはレタッチがとてもしにくかったりしますからね。NOKTON 58mm F1.4 SL II Nだと無理やり感がなく、自然な感じでレタッチができるのが良かったです。

こうして作例を見ると、どんな場面でも最高のパフォーマンスをしてくれていることが分かります。常用レンズとしてオススメしたいです。

オールドレンズっぽい描写のマニュアルフォーカスレンズをはじめたい方の最初の1本にもいいですね。「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」(フォクトレンダー ノクトン)を持ちつつ、癖ものレンズを揃えていくルートです。

絞り値ごとの描写の作例

さて。F1.4のレンズだとついつい開放ばかりで撮影してしまいますが、続いて絞り値別での作例で違いを見ていきましょう。

絞り値を変えた作例

↑ F1.4

↑ F2

↑ F2.8

↑ F4

↑ F5.6

↑ F8

↑ F11

↑ F16

上の作例画像は全て、手前のクローバーに合わせています。比べて撮影してみるとF8くらいになると解像度もグッとあがっている感じはありますね。
個人的な感想としては開放からシャープに撮れるレンズではあります。

「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」を使用してみた感想

良い、とても良いレンズです。
癖が強すぎないので普段使いにも良く、だけどしっかりとオールオドレンズらしさも感じるレンズです。

これまでにある程度オールドレンズが揃っている方には、優等生に感じてしまい目新しさはやや物足りないかもしれませんが、初心者の方にはとてもおすすめですね。
2010年代にオールドレンズっぽい味を蘇らせているだけあり、味があるのに使いやすい。
初心者の方でもレンズに振り回される、ってことはないでしょう。

ドラマチック〜ゆるふわ描写まで、幅広く撮影(レタッチ)が可能なのもいいですね。

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II Nについて簡単な解説

ここで更に、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフがVoigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II Nについて簡単に解説します。

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

マウント Nikon Ai-S互換(CPU内蔵)
構成 6群7枚
新品時価格 53,000円(税別)
メーカー コシナ・Voigtlander

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N2012年に日本のCOSINA(コシナ)がVoigtlander(フォクトレンダー)ブランドで発売したレンズです。
2016年に生産が終了し、同年、NOKTON 58mm F1.4 SL II S(2021年現在現行品)に切り替わりました。
マウントはニコンAi-S用でマニュアルフォーカス、CPU内蔵レンズとなっています。

さて、このNOKTON 58mm F1.4 SL II Nというレンズ。
そもそもは名称の異なるレンズに由来しています。

それが、2003年に限定品として発売したAuto-Topcor 58mm F1.4(Nikon Ai-S用)で、そのレンズ構成を受け継いだままVoigtlanderブランドとなり、マイナーチェンジを重ねて現在に至るのです。

58mm F1.4というスペックは、実際にTOPCON(トプコン、東京光学)の一眼レフの標準レンズに用いられていたもの。
いっぽう、NOKTONはもともと、ドイツのVoigtlanderが明るいレンズに用いていた名称です。

現行品のNOKTON 58mm F1.4 SL II Sは外観デザインがかなりNikkor-Autoに寄せられていますが、今回取り上げたNOKTON 58mm F1.4 SL II Nは、どちらかというと匿名性の強いデザイン。
好みがわかれるところですが、よい意味で1960年代国産レンズに「いかにも」ありそうな感じが、スタッフの私としては好ましく感じます。

基本的な構成は同じなので、とくに今回取り上げたNOKTON 58mm F1.4 SL II Nは年式も新しく、中古でも問題なし。
当然中古のほうが価格は安いので、価格と見た目とを相談して好みの方を選ぶとよいでしょう

コシナのWebサイトにはスペック、価格、構成図といったAuto-Topcorや旧製品のNOKTON 58mm F1.4の情報が掲載されているので、興味のある方はぜひご覧ください。

コシナWebサイトより旧製品のページ(SLR-MountとLIMITED MODELの項に掲載)

マウントアダプターでも、Nikonのデジタル一眼レフでも、フィルムカメラでも

今回の作例はSONYのフルサイズミラーレス一眼カメラ、α7(初代)にマウントアダプターで取り付けて撮影しましたが、もちろん、Nikon Fマウントのデジタル一眼レフでも存分に性能を味わうことができます。
最新のNikon Zシリーズミラーレス一眼カメラにマウントアダプターFTZで取り付けるのもいいですね。

それどころか、当然といえば当然ですがニコンのフィルム一眼レフカメラでも使えます
F6が販売終了し中古でしか手に入らなくなってしまったニコンのフィルム一眼レフですが、まだまだ状態のよい中古は入手可能。
ものによってはフィルムカメラが値上がりしている昨今ですが、AF一眼レフは中古価格も手頃です(2021年現在)。
CPU内蔵レンズなのでF5やF6ではRGBマルチパターン測光で最高の撮影結果を得られるでしょう。

Nikon F6 上質さを兼ね備えた最後の「F一桁機」

もちろん、一時期よりも価格がこなれているNikon FやF2といったメカニカル機で使うのもいいですね。

ポジで。モノクロで。カラーネガで。
NOKTON 58mm F1.4 SL II Nの性能を味わうのも粋なものです。

ミラーレス一眼カメラ向けの新レンズをどんどん送り出しているコシナ・Voigtlanderですが、もとが一眼レフ用レンズのNOKTON 58mm F1.4といった一眼レフ用レンズのラインナップが、今後ミラーレス一眼カメラ向けにどうどうなるのか楽しみですね。

すぐに気に入ること間違いなしのおすすめレンズ

レンズは他にもまだたくさんあります。その中からどれを選ぶかは人それぞれ。
使ってみて、はじめはいまいちだなって思っても、使い続けていくことで味が出てくるレンズもあります。

そんな中でも、「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」は、はじめから気に入っていただけるレンズの部類になりますね。
もちろん、さらに撮影に使っていくとその隠れた魅力もあるかもしれません。

ちなみに、外観もコンパクトで格好良いんですよね。

オールドレンズとミラーレス一眼カメラの組み合わせを楽しむ「オールドレンズ探訪記」。
ぜひこれからも、解説と作例ご期待ください!

Voigtlanderの中古レンズをお探しの方は、ぜひ中古カメラとオールドレンズのサンライズカメラ 公式Webサイトをご覧ください!

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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