2021.10.07

【旅×フィルムカメラ第12弾】国産レンジファインダーカメラ Canon P(ポピュレール)を持って日本三大銘茶の産地を訪ねてみた(作例あり)

CanonP/ILFORD XP2 SUPER

 

旅好きな私かどのが、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。

第11回目となる今回の旅は、静岡県は川根本町への旅。

日本三大銘茶の一つである川根茶の産地であり、日本の里100選にも選出された、緑いっぱいのどかな町です。

撮影したカメラは、国産レンジファインダーカメラの決定版ともいえる、「Canon P(ポピュレール)」です。

 

 

めっちゃかっこいい・・・。

ライカLマウントを採用したフィルムカメラなので、すでにオールドレンズ探訪中で、ライカLマウントのレンズいくつか持ってるよー!という人にもおすすめです。

今回私は、広角20mmオールドレンズの撮り比べでも撮影した「PyCCAP ルサール 20mm F5.6 MP-2 Leica Lマウント」を付けて撮影しました。

CanonP(ポピュレール)について

 

CanonP(ポピュレール)の詳細

 

 

1960年に登場したCanon Pは、それまで高級路線のレンジファインダーカメラを作ってきたCanonが、大衆向けに売り出そう!という戦略から生まれた普及版機種。かなり売れたそうです。

ちなみに、CanonPの「P」は、大衆機を意味する「Populair」(ポピュレール)の略とのこと。

レンジファインダーカメラと言えば、”憧れのライカ”が思い浮かぶかもしれませんが・・・

もっと安価に、かつ完成度の高い性能やルックスを楽しみたい人には、ぜひおすすめしたい機種です。

 

*スペック*

形式 35mmレンジファインダーカメラ
シャッター速度 B、1秒〜1/1000秒
機械式
横走り金属幕フォーカルプレーンシャッター
露出計 なし
露出 マニュアルのみ
ファインダー 一眼式レンジファインダー
パララックス自動補正式
アルバダ式ブライトフレーム(35mm・50mm・100mm)
倍率1.0倍
レンズマウント ライカLマウント
対応レンズ ライカLマウントの各種レンズ
電池 不要
発売年 1960年

 

さらに詳しくは、Canon公式HPに記載のページや、下記記事でもご紹介していますのでご参照ください。

 

Canon PとCanon 7 廉価で実用的な国産レンジファインダーカメラの決定版

 

CanonPの使い方

 

フィルム室の開け方がちょっとわかりづらくて、でもクールなんです。

まず、カメラ下部の半円のつまみを起こして、

 

 

くるっと回すと、ひっかかりが収納されます。(おぉーっ!!ってなりました笑)

 

 

ひっかかりが無くなったことで、このつまみを下ろすことができるようになり、

 

 

ぱかっとオープン。

 

 

誤って撮影中に開いてしまわないよう工夫された箇所かと思いますが、デザイン性を損なわない程度に、細やかなカラクリが施されている感じに、わくわくしました。

 

 

フィルム装填の仕方は、よくあるスプール差し込み方です。

 

 

巻き上げレバーに、シャッターボタン、全体的に端正なデザインがとても美しいです!左側の巻き戻しクランクは、折り畳んで収納するようになっています。

 

 

フィルムを巻き戻すときは、シャッタボタン周りのつまみを「A」から、右下側の「・」のところへ回してから、巻き戻しクランクを回します。

 

 

Canon P(ポピュレール)ならではのアピールポイントとして、ファインダー倍率が「等倍」であるという点も挙げられます

肉眼と同じような見え方がするので、例えばスナップ写真を撮影する際、右目でファインダーを覗きながら、左目で周囲を確認することも、違和感なくできます。

 

 

 

このロゴのスタイルも、レトロでかわいい。

 

 

使用レンズ「PyCCAP ルサール 20mm F5.6 MP-2 Leica Lマウント」

 

 

レンジファインダーカメラとは、「連動距離計」を内蔵したカメラのことを言いますが、

今回使用したレンズ「PyCCAP ルサール 20mm F5.6 MP-2 Leica Lマウント」は、測距計が連動しない仕様のため、目測でピントを合わせました。(なかなかコツがいりますね・・!)

また、このレンズの後玉がかなり突出しているため、フィルムカメラではレンジファインダー機ではないと装着できないようです。

 

 

一癖も二癖もあるロシアレンズを装着しての撮影、どんな風になるでしょうか?作例へ続きます〜

 

 

CanonP(ポピュレール)で撮影した作例

 

 

カラーネガフィルムで撮影

 

今回、レトロなフィルムカメラということで、初めてモノクロ写真にも挑戦してみました。まずはカラーネガフィルムで撮影した作例から。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

まずは出発前の地元の景色から。色も描写力もなかなかです!

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

静岡県川根本町は、町域の約95%が森林とのこと。「日本で最も美しい村連合というのにも加盟しているのもうなずける。美しい景色にたくさん出会えました。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

個人的には、「青」や「緑」の色が好きで、いわゆる”フィルムっぽい色味”を見ると、デジタルより好きだ〜と感じて嬉しくなります。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

かなりこってりとした塗りです。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

今回の旅でお世話になったお宿は、大井川鉄道沿いに位置する、「大井川 ゲストハウス ゆる宿 Voketto」さん。

フラメンコ音楽を愛し、ギター1本で世界各国を旅したというオーナーさんが、ゆるりと温かく出迎えてくれます、おすすめです。

 

HPはこちらから→「大井川 ゲストハウス ゆる宿 Voketto」さん

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

大井川鉄道大井川線の終点「千頭駅」から2駅手前の「青部駅」が最寄。激渋でめちゃくちゃ良い駅でした。こりゃフィルムカメラCanonPの出番です。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

宿のウッドデッキから列車がすぐ見えるのもいいところ。夜、トンネルから列車が出てくる姿は、銀河鉄道のようでテンションあがりました。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

ちなみにウッドデッキのテーブルにしている箱は、お茶を保存するように使用されていた「茶箱」です。防湿性・防虫性に優れてるので、最近ではカメラの保存ボックスとして使用する人もいるとかいないとか・・・?

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

最寄りのスーパー!楽しげな看板。

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

旅以外で撮影したお写真も。

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

岡本太郎美術館に行った際の。撮影OKだったので、床に置いて超低速シャッタースピードで。なんだかここにくると、生きる力がみなぎります。

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

岡本太郎さんもフィルムカメラで沢山写真を撮られていたようで、ちょうど写真展もやってて面白かったです。

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

雨の日のかなり暗い中での撮影。露光量が足りないシーンだと、少し深緑がかった色味が滲む写真が多かったです。

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

(CanonP/FUJICOLOR200)

(CanonP/FUJICOLOR200)

 

動き回るお子さんの撮影でのフィルムカメラはかなり至難の技!ということでご家族のみなさんが色々とお題を作ってくれて楽しく撮影。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

 

ちょっと暗くなってしまったけど、広角レンズも活かして面白い写真が撮れました。

 

(CanonP/FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400)

モノクロフィルムで撮影

 

続いて、初めてのモノクロフィルムで撮影した作例です。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

光と影を意識して撮影したいなぁと思ってたところ、大井川を横目に、雨上がりの霧がかった山道を走っていると感動する景色に出会いました。

 

同じ場所で、思い切って太陽をレンズに入れ込んでみた写真↓

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

レトロな列車がちょうど走っていて、モノクロフィルム持ってきててよかったぁ!と思った。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

日本唯一のアプト式列車である、大井川鉄道井川線に乗車しました。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

始点千頭駅から終点井川駅までの往復。雨の中、わずかな乗客しかいない中でも、熱心に走って働く乗務員さんの後ろ姿がとても目に焼き付いていたので。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

無駄なものがない。列車が自然の中にひっそりと溶け込んでいるような場所。終点井川駅も行ってよかったと思える場所でした。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

あとは、旅以外の写真も載せていきます。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

白黒写真、面白いなぁ。もっと撮ってみたい。

 

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

最後は静岡で再会した元職場の友人(先輩)とそのべびちゃん。時代がタイムスリップしてしまったかのような写真に。笑

 

CanonP/ILFORD XP2 SUPER

(CanonP/ILFORD XP2 SUPER)

 

CanonP(ポピュレール)で撮影した感想

 

 

レンジファインダーのフィルムカメラ、やっぱかっこいいですね!持ってるだけでテンション上がります。

そして今回トライした、モノクロ写真とのマッチングも最高でした。

目測だったり少々不便はあった中でもだいぶ満足した撮影ができたので、色々なライカLマウントのオールドレンズで、撮り比べもしてみたいなぁという欲が湧いてきました。

操作性も非常に簡単ですし、描写力も素晴らしかったです。

 

ぜひいろんな人におすすめしたいカメラでした!

 

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著者紹介:かどの りか

著者紹介:かどの りか

家族写真をメインに活動するフォトグラファー。
デジタルカメラしか使ったことはなく、自己表現の幅を広げるべくフィルムカメラの世界に足を踏み入れました。
比較的若い世代にも、クールで味わい深いフィルムカメラの良さを気軽に楽しんでもらえるよう、同じ目線で綴っていきます。

▼さくらふ写真HP
https://www.rikadono.com/rikadono/

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