2022.01.10

【オールドレンズ探訪記】PENTAX vs OLYMPUS!大口径 F1.2の撮り比べ勝負の結末はいったいどちらに軍配が…!?

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。オールドレンズ探訪記と題しまして、かどのりかさんと共にさまざまなレンズをミラーレス一眼カメラで撮影して作例をご紹介していくコーナー。
今回は開放の絞り値がF1.2の大口径オールドレンズ2種類を撮り比べてみました。使用したのはOLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2PENTAX(ペンタックス) SMC 50mm F1.2になります。
焦点距離に若干の違いはありますが、どれくらいの違いがあったでしょう。

みなさんはどちらが好みでしょう?

今回も作例モリモリでまいります!まずはそれぞれの作例を紹介。最後に同じ場所、同じ構図での撮り比べとなります。
違いが分かりやすいように、作例はレタッチなしの【jpg撮って出し】写真になります。

おーるどれんずの撮り比べ
それぞれのマウントアダプターです。レンズのサイズ感もほぼ同じくらいですね。

OLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm→ OLYMPUS OMマウント

PENTAX(ペンタックス) SMC 50mm→ PENTAX Kマウント

 

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2 + SONY α7の作例

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

個人的に、オリンパスのオールドレンズって高級感があって好きです。カメラやレンズって外観で選ぶこともありますからね。密かに重要だったりします。最終的にそこで選ぶこともあります。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

絞り開放でズンズンいきますね。金網越しの脚立。なんちゅー被写体のチョイスだと思われるかもしれませんが、金網とか好きなんですよね(笑)。
僕にとってはいい被写体なので、コラムでもよく金網写真が出てきます。

絞り開放だと、ちょっとくすんだような、滲んだような感じ。明瞭度が低いですね。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

この写真の方がわかりやすいですね。ピントの合っている部分もふわっとしています。いまのレンズだと開放からキリッとパリッとしています。
でもこのふわっと感はポートレートにそのまま活かせちゃうんですよね。

それにしてもさすがF1.2。ボケ感がすごいです!

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

真冬に公開したコラムで半袖!?季節感はどーなってんだ?ってことはさておき、柔らかい雰囲気がいいですね!
なんのレタッチもなしで、このふわっと感が出せるのは魅力的です。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

逆光で、ゴーストを出してみました。きました、虹色ゴーストですね。やっぱりこれが好きです。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

季節は変わって、冬(笑)。
ゴースト&玉ボケを狙いました。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

すんごいゴーストが出ていますね。クラゲみたいな波動拳みたいな、あまり見たことないカタチをしています。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

拡大してみました。色もキレイ。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

ボケの雰囲気ですが、すごくボケるけど、ややうるさいかなって印象。周辺に流れていますね。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

もちろん撮り方にもよりますが、背景がごちゃごちゃしていたり光が当たっていると乱れた感じがしますね。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

この写真だとスッキリしています。どのレンズにもある程度共通していますが、ボケは溶けるけど、乱れる系です(笑)。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

ちょっと室内に入って、子猫ちゃんの撮影。うちの子で、名前は「いちえ」。
一期一会から取って、いちえと名付けました。って「誰が興味あんねん!」ですよね。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

お鼻にピントが合ってますが、目はボケていますね。F1.2はボケまくります。このふわっと感は人物だけでなく、動物フォトにも向いています。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

ボケまくるのはいいのですが、動く被写体のマニュルフォーカスは難易度は高いです。

F1.2で撮る際は、自分自身も身体が前後に動くだけでピントが外れます。スナイパーの気持ちで息をとめて撮るのですが(それくらいの気持ちで)、さらに被写体に動かれるとボケ写真のオンパレードになることも。室内だとシャッタースピードも遅くなりますからね。

注意して撮影しましょう。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

 

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

窓を逆光に、露出補正でアンダーに撮影。シルエットでも、もふもふが可愛いです。いやー、いちえ可愛いわ。

写真の表現力アップ講座①カメラの上達に欠かせない露出補正とは?

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

なんだかんだ開放で撮るのが好きなので、「OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm」は基本的にはポートレート用ですね。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

靴下クルクル。子供の時、よくやりました。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

ちょっとレタッチでパリッとしてみました。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

絞った写真をあまり撮らなかったですが、F8くらいまで絞ればシャープ感も出てきます。色味は鮮やか!ってほどではないですね。
コントラストも強くもなく、平均的でしょうか。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例

絞ればパリッとした写真にはなりますが、この雰囲気はデジタルでは出せないんですよね。オールドレンズファンにはきっとわかって頂けるかなと。
デジタルでオールドレンズっぽくレタッチや加工、とかも出来るんでしょうけど、そういうことじゃないんですよね。

じっくりとピントを合わせて、その場の空気感を閉じ込める。写真って撮影のその瞬間に集約されるものだと思っています。

 

続いてペンタックスのF1.2の作例です。

 

 

PENTAX SMC 50mm F1.2 + SONY α7の作例

PENTAX SMC 50mm F1.2

オリンパスに比べると、外観がちょっと安っぽく感じちゃいます。好みの問題かもしれませんが。
作例にはどれくらいの違いがあるでしょう。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

まずは開放のF1.2です。得意の金網写真から(笑)。OLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2と同じく明瞭度が低いですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

てことで、PENTAXもポートレート向きですね。ふわっと柔らかい一枚に。
いいですね!F1.2の人物写真。ま、我が子ばかりですけど。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

二重ボケみたいになっていますが、乱れ具合はOLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2よりは控えですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

逆光とねこじゃらし。これも好きな被写体です。オールドレンズとの相性も良いですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

公園の遊具も好きです。アンダー(暗く)で撮る方が引き締まる感じですね。
OLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2よりも、鮮やかでコントラストも強めですね。黄色みも強い感じがしますね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

逆光+アンダーがハマるレンズですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

ゴーストは虹色系ですが、赤味が強くって乱れてますね。OLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2のゴーストの方が僕は好み。
ただどちらも明瞭度が低かったりと、個性の系統は似てますね。

撮り比べなので、レンズを交換しながら撮っていたのでどっちで撮ったか混乱してしまいました。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

メモの代わりに、レンズ交換したら外したレンズを撮影をしていました。OLYMPUSなので、いま付けているのはPENTAX。ん、ややこしい。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

逆光で撮ると光線が走ることもありました。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

またまた季節感ゼロの半袖写真。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

やっぱりPENTAX(ペンタックス) SMC 50mm F1.2も人物写真向きですね。

日陰で撮る方が、ふんわり感はやや大人しめになる気がします。逆光で撮るとふわふわ。面白いレンズですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

撮影中はOLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の方が好きだったんですが、作例の写真を見ているとPENTAX(ペンタックス) SMC 50mm F1.2の方がいいなと思ってきました。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

オールドレンズ全てに言えることですが、ホワイトバランスは日陰や曇りマークがオススメです。
レトロ、ノスタルジー感がいいですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

サビ系と明瞭度の低いふんわり描写は相反するので、ちょっと簡単にレタッチしてみます。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

んー、どうだろう。カリッとしたと思いますが、ただの好みですかね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

 

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

 

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

 

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

個人的には、レタッチ後が好きです。でもオールドレンズをはじめて三年半が経ち、オールドレンズを使った写真はレタッチしなくてもいいんじゃないかと思い始めています。
個性そのままでいけばいいのではないか、と。

フィルムで撮った写真も撮って出しですからね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

 

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

ただ、ここまでパリッとした写真にすることは出来るんですよね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

絞ってF8で撮りました。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

シャープ感も出ますね。周辺光量が落ちて暗くなることもありません。
でもなぁ、やっぱ開放が好きですね。

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例

最後は道端に落ちていた、車に踏み潰されてぺしゃんこになっていた軍手(片方)。

 

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2とPENTAX SMC 50mm F1.2の撮り比べ

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

どうでしょう、違い分かりますか(笑)?
PENTAX(ペンタックス) SMC 50mm F1.2の方がコントラストが強くて鮮やかですね。ボケも乱れていません。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

焦点距離が55mmと50mmの差はありますね。PENTAXの方がゴーストが出やすいのかな。
どっちがお好みですか?

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

とはいえ、ゴーストはどちらもかなり出ますが、「OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2」の方が虹色。乱れているのは「PENTAX SMC 50mm F1.2」です。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

個人的にはですが、ゴーストはOLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の方が断然好きですね。
でもボケはPENTAX(ペンタックス) SMC 50mm F1.2が好き。

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の作例
OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

PENTAX SMC 50mm F1.2の作例
PENTAX SMC 50mm F1.2

アンダーとハイキーで比べてみました。んんー、いやーー分からん。とても似ています(笑)。
正直どちらも開放での描写力は高くありません。明瞭度が低い、ソフトフォーカス。
でもそれが個性で、それがオールドレンズの良さですね。

 

まとめ

共通して言えることは、開放での撮影が面白い。
ソフトフォーカスのフィルターを付けたようなふんわり感があって、ポートレートやペット撮影に適しています。大活躍してくれますね。

■コントラスト
OLYMPUS 平均的
PENTAX  少し強め

■鮮やかさ
OLYMPUS 平均的
PENTAX  少し鮮やか

■ボケ具合
OLYMPUS 少しうるさい
PENTAX  平均的

■ゴースト
OLYMPUS 虹色
PENTAX  乱れる

 

価格的にも大差はなくて、状態によってよりけりだと思います。
僕が購入するなら、めっちゃ迷いますが、、、最終的には外観でOLYMPUS(オリンパス) OM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2かな(笑)。

 

 

オールドレンズとミラーレス一眼カメラの組み合わせを楽しむ「オールドレンズ探訪記」。
ぜひこれからも、解説と作例ご期待ください!

 

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クセが強いけど味わい深い…。Canon(キャノン)NEW FD 50mm F1.2 L(作例あり)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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